ゲームやアニメ、映画で「曹操」「劉備」「諸葛亮」という名前を聞いたことはありませんか?
これらはすべて、中国の三国時代(184年〜280年)に実在した英雄たちの名前です。
約1800年前、後漢王朝が衰退する中、天下統一を目指して争った魏・蜀・呉の三国。
その壮大な物語は、正史『三国志』や小説『三国志演義』として現代まで語り継がれています。
「名前は知ってるけど、どんな人物なの?」「登場人物が多すぎて整理できない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、三国志に登場する主要な人物たちを、国ごとに分かりやすく一覧形式で詳しくご紹介します。
三国志ってどんな物語?

時代背景を知ろう
三国志の舞台は、今から約1800年前の中国です。
後漢王朝の末期、宦官(かんがん=皇帝に仕える去勢された役人)の専横や政治腐敗により、国は乱れていました。
184年に「黄巾の乱」という大規模な農民反乱が起きると、各地の武将たちが独自に兵を率いて台頭。
やがて、三人の英雄が天下を三分し、それぞれ国を建てたのです。
三国の特徴
| 国名 | 建国者 | 領土 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 魏(ぎ) | 曹操 → 曹丕 | 中国北部 | 最大の軍事力と人材を誇る |
| 蜀(しょく) | 劉備 | 中国西部(四川) | 仁義を重んじる義兄弟の絆 |
| 呉(ご) | 孫権 | 中国南部(江東) | 水軍に優れた地の利 |
よく言われるのが「天の時は魏、地の利は呉、人の和は蜀」という言葉。
それぞれの国の強みを表現した有名なフレーズなんです。
魏の登場人物
三国の中で最大の勢力を誇った魏。
曹操の卓越した指導力のもと、優秀な人材が集まりました。
曹操(そうそう)──乱世の奸雄
基本情報
- 字(あざな):孟徳(もうとく)
- 生没年:155年〜220年
- 役割:魏の基礎を築いた創業者
どんな人物?
「乱世の奸雄、治世の能臣」と評された、三国志最大のカリスマ的指導者です。
兵法書『孫子』に注釈を加えるほどの知識人でありながら、自ら戦場で剣を振るう武人でもありました。
詩人としても優れ、彼の詩は「建安文学」の代表作として今も読まれています。
性格と特徴
人材登用に優れ、身分や出自にこだわらず能力のある者を積極的に取り立てました。
一方で、疑り深く冷酷な面もあり、自分を裏切った者には容赦しなかったと言われています。
有名なエピソード
- 官渡の戦い(200年):10倍もの兵力を持つ袁紹を破り、華北を統一した決定的勝利
- 赤壁の戦い(208年):孫権・劉備連合軍に大敗し、天下統一の夢が潰える
- 「敵ですら能力があれば登用する」という姿勢で、名将・張遼や徐晃を味方に
現代への影響
ゲーム『三國志』シリーズでは最高クラスの能力値を持つキャラクターとして登場。
映画『レッドクリフ』でも重要な役どころを演じ、その複雑な人間性が描かれています。
魏の五大将軍(五子良将)
曹操に仕えた優秀な武将たちの中でも、特に武功を挙げた五人を「五子良将」と呼びます。
張遼(ちょうりょう)
基本情報
- 字:文遠(ぶんえん)
- 役割:魏の筆頭武将
どんな人物?
もともと呂布に仕えていましたが、呂布の死後に曹操に降伏。
その武勇と忠誠心で、魏で最も信頼される将軍となりました。
有名なエピソード:合肥の戦い(215年)
800人の兵で孫権率いる10万の呉軍に突撃し、孫権を追い詰めるという離れ業を演じました。
この戦いで「張遼が来た」と聞くだけで呉の子供が泣き止むほど恐れられたといいます。
その他の五子良将
| 武将名 | 字 | 特徴 |
|---|---|---|
| 徐晃(じょこう) | 公明 | 関羽を破った名将 |
| 張郃(ちょうこう) | 儁乂 | 戦術に優れた老練な将軍 |
| 楽進(がくしん) | 文謙 | 曹操旗揚げ時からの古参 |
| 于禁(うきん) | 文則 | 軍律に厳格な将軍(晩年に汚名) |
魏の軍師・参謀たち
曹操が「わしの張良だ」と喜んだほど、魏には優秀な軍師が揃っていました。
荀彧(じゅんいく)
基本情報
- 字:文若(ぶんじゃく)
- 役割:曹操の筆頭参謀、政治担当
どんな人物?
「王佐の才」と称された天才軍師です。
献帝を許都に迎えるよう進言し、曹操に「大義名分」を与えたのは彼の功績でした。
人材発掘にも優れ、郭嘉や荀攸など多くの名参謀を曹操のもとに連れてきました。
ただし、曹操が「魏公」の位に就こうとした際に反対し、最期は悲しい死を遂げています。
郭嘉(かくか)
基本情報
- 字:奉孝(ほうこう)
- 役割:軍事参謀
どんな人物?
曹操が最も信頼した軍師の一人。
若くして亡くなりましたが、その鋭い洞察力は曹操の覇業を大きく支えました。
赤壁の戦いで大敗した際、曹操は「郭嘉が生きていたら、こんな負け方はしなかった」と嘆いたほど。
司馬懿(しばい)
基本情報
- 字:仲達(ちゅうたつ)
- 役割:後期魏の軍事総司令官
どんな人物?
諸葛亮の宿敵として知られる知将です。
最初は曹操の招きを断り続けましたが、やがて出仕。
諸葛亮の北伐を何度も防ぎ、最終的には五丈原で諸葛亮を疲弊させました。
後に魏の実権を握り、その子孫が晋王朝を建国することになります。
有名なエピソード:死せる孔明、生ける仲達を走らす
諸葛亮の死後、撤退する蜀軍を追撃しようとした司馬懿。
しかし蜀軍が反転する構えを見せると、あわてて退却しました。
人々は「死んだ孔明が生きている仲達を逃げさせた」と笑ったそうです。
曹操一族の武将たち
曹操の親族も多くが武将として活躍しました。
| 武将名 | 続柄 | 特徴 |
|---|---|---|
| 夏侯惇(かこうとん) | 従兄弟 | 片目を失った隻眼の猛将 |
| 夏侯淵(かこうえん) | 従兄弟 | 電撃戦を得意とした将軍 |
| 曹仁(そうじん) | 従弟 | 守備戦の名手 |
| 曹洪(そうこう) | 従弟 | 曹操の命を救った忠臣 |
蜀の登場人物

義を重んじ、漢王朝の復興を掲げた蜀。
劉備と義兄弟たち、そして天才軍師・諸葛亮の物語は、三国志の中でも特に人気があります。
劉備(りゅうび)──仁徳の英雄
基本情報
- 字:玄徳(げんとく)
- 生没年:161年〜223年
- 役割:蜀漢の初代皇帝
どんな人物?
漢王朝の血を引くとされる人物で、「仁義」を重んじる理想的な君主として描かれています。
若いころはムシロを編んで売る貧しい暮らしでしたが、黄巾の乱をきっかけに兵を挙げました。
長らく放浪の身でしたが、諸葛亮を得てからは急速に勢力を拡大。
ついには蜀漢を建国して皇帝となりました。
性格と特徴
人徳に優れ、「劉備のもとで働きたい」と思わせる不思議な魅力の持ち主。
一方で、義兄弟を失った悲しみから判断を誤ることもありました。
有名なエピソード
- 桃園の誓い:関羽・張飛と義兄弟の契りを結ぶ(三国志演義のフィクション)
- 三顧の礼:諸葛亮を三度訪ねて軍師に迎え入れる
- 長坂の戦い:趙雲が敵中を突破して劉備の子・劉禅を救出
五虎大将軍
蜀を代表する五人の猛将たち。
正史には存在しない称号ですが、『三国志演義』で有名になりました。
関羽(かんう)──忠義の武神
基本情報
- 字:雲長(うんちょう)
- 役割:五虎大将軍の筆頭
どんな人物?
劉備の義弟であり、「忠義」の象徴とされる武将です。
美しい髭を蓄えていたため「美髯公(びぜんこう)」とも呼ばれました。
青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)を振るい、一騎当千の活躍を見せています。
有名なエピソード
- 曹操に一時降伏するも、劉備の居場所を知るや即座に合流
- 敵将でありながら曹操に恩義を感じ、赤壁後に逃がしてやった
- 荊州を守備中、呉の陸遜・呂蒙の策にはまり討ち取られる
現代への影響
死後、「関帝」として神格化され、中国では商売の神様として祀られています。
横浜中華街の関帝廟は日本でも有名ですね。
張飛(ちょうひ)
基本情報
- 字:益徳(えきとく)/翼徳(よくとく)
- 役割:五虎大将軍の一人
どんな人物?
関羽と並ぶ劉備の義弟。
豪快で短気な性格ですが、その武勇は呂布に匹敵するとまで言われました。
有名なエピソード:長坂橋の大喝
曹操軍に追われる劉備軍。
張飛はたった一人で橋に立ちはだかり、大声で「俺と勝負する者はいるか!」と叫びました。
その迫力に曹操軍は恐れをなし、追撃を断念したといいます。
趙雲(ちょううん)
基本情報
- 字:子龍(しりゅう)
- 役割:劉備の親衛隊長、五虎大将軍の一人
どんな人物?
知勇兼備の名将で、日本や中国で最も人気のある武将の一人。
劉備とその家族を守ることに生涯を捧げました。
有名なエピソード:長坂坡の単騎駆け
曹操軍に包囲される中、趙雲は敵陣を単騎で突破。
劉備の幼い息子・劉禅を胸に抱え、無事に救出しました。
この活躍は三国志屈指の名場面として語り継がれています。
馬超(ばちょう)
基本情報
- 字:孟起(もうき)
- 役割:五虎大将軍の一人
どんな人物?
「錦馬超」の異名を持つ西涼の勇将。
父を曹操に殺され、復讐のために挙兵しました。
潼関の戦いでは曹操を追い詰め、「あと少しで殺されるところだった」と言わしめるほど。
後に劉備に帰順し、蜀の建国に貢献しました。
黄忠(こうちゅう)
基本情報
- 字:漢升(かんしょう)
- 役割:五虎大将軍の一人
どんな人物?
老齢でありながら百発百中の弓の名手として活躍した将軍。
定軍山の戦いでは、魏の名将・夏侯淵を討ち取る大手柄を挙げています。
年を重ねても衰えない武勇から「老いてますます盛ん」の象徴的存在となりました。
諸葛亮(しょかつりょう)──天下の奇才
基本情報
- 字:孔明(こうめい)
- 生没年:181年〜234年
- 役割:蜀の丞相、最高軍師
どんな人物?
「臥龍(がりょう=眠れる龍)」と称された天才軍師。
三国志で最も有名な人物の一人です。
劉備が三度訪ねて(三顧の礼)ようやく仕官。
以降、劉備・劉禅の二代にわたって蜀を支えました。
性格と特徴
冷静沈着で、何手も先を読む戦略家。
一方で、蜀のために身を粉にして働き、最期は過労で倒れたとも言われています。
有名なエピソード
- 天下三分の計:魏・呉・蜀で天下を分け、やがて漢を復興する構想を劉備に提示
- 赤壁の戦い:呉との同盟を成立させ、曹操の大軍を破る
- 空城の計:城に兵がいないのに、悠然と琴を弾いて敵を欺く(演義のフィクション)
- 五丈原の戦い:魏への北伐中に陣中で病死(234年)
「出師の表」
北伐に出陣する際、劉禅に送った上奏文。
忠義の心があふれる名文として、今も中国では広く知られています。
蜀のその他の人物
| 人物名 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 龐統(ほうとう) | 軍師 | 「鳳雛(ほうすう)」と呼ばれた天才、早世 |
| 法正(ほうせい) | 軍師 | 漢中攻略を成功させた策士 |
| 魏延(ぎえん) | 将軍 | 五虎大将軍に次ぐ猛将、反骨の相 |
| 姜維(きょうい) | 将軍 | 諸葛亮の遺志を継いだ北伐の継承者 |
| 劉禅(りゅうぜん) | 二代皇帝 | 「暗愚の君主」とも「名君」とも評される |
呉の登場人物

長江の南、江東の地を治めた呉。
水軍に優れ、赤壁の戦いでは曹操の大軍を打ち破りました。
孫権(そんけん)──江東の虎
基本情報
- 字:仲謀(ちゅうぼう)
- 生没年:182年〜252年
- 役割:呉の初代皇帝
どんな人物?
父・孫堅と兄・孫策が築いた地盤を受け継ぎ、呉を大国に育て上げました。
曹操は孫権を見て「生まれる子は孫仲謀のようでありたい」と言ったほど。
人材を見抜く目と、家臣を信頼して任せる器量を持っていました。
性格と特徴
華やかさこそありませんが、堅実な統治で50年にわたり呉を守り続けた名君。
一方で、晩年は後継者問題で混乱を招いてしまいました。
呉の名将たち
呉には個性豊かな武将が揃っていました。
周瑜(しゅうゆ)
基本情報
- 字:公瑾(こうきん)
- 役割:呉の大都督(総司令官)
どんな人物?
「美周郎」と呼ばれた、容姿端麗な名将です。
音楽にも精通し、「曲に誤りあれば周郎顧みる」(演奏のミスがあると周瑜が振り返る)という故事が生まれたほど。
孫策とは幼なじみで、ともに「二喬」と呼ばれる美女姉妹を妻に迎えました。
有名なエピソード:赤壁の戦い
曹操の80万と言われる大軍に対し、火攻めの策で大勝利。
この戦いの立役者として、三国志屈指の名場面を演出しました。
36歳の若さで病没。生きていれば歴史が変わっていたかもしれません。
陸遜(りくそん)
基本情報
- 字:伯言(はくげん)
- 役割:呉の四代目大都督
どんな人物?
若くして才能を発揮した、呉後期の名将。
関羽討伐では呂蒙と協力し、謙虚な態度で関羽を油断させました。
有名なエピソード:夷陵の戦い
関羽の仇討ちに燃える劉備の大軍を、持久戦に持ち込んで疲弊させた後、火攻めで大勝利。
劉備は敗走し、その傷がもとで亡くなりました。
その他の呉の将軍
| 武将名 | 字 | 特徴 |
|---|---|---|
| 呂蒙(りょもう) | 子明 | 関羽を討った知将 |
| 太史慈(たいしじ) | 子義 | 孫策と一騎打ちで友情が芽生える |
| 甘寧(かんねい) | 興覇 | 元海賊の豪傑、呉一の勇将 |
| 黄蓋(こうがい) | 公覆 | 赤壁で「苦肉の策」を実行 |
| 魯粛(ろしゅく) | 子敬 | 劉備との同盟を推進した外交官 |
その他の重要人物
三国に属さない、あるいは物語序盤で活躍した人物たちも見逃せません。
董卓(とうたく)──暴虐の権力者
基本情報
- 字:仲穎(ちゅうえい)
- 役割:後漢末の権力者
どんな人物?
物語序盤の「悪役」として登場する暴君。
皇帝を傀儡(かいらい=あやつり人形)として権力を独占し、首都・洛陽を焼き払いました。
最期は養子の呂布に殺害されます。
呂布(りょふ)──最強の武将
基本情報
- 字:奉先(ほうせん)
- 役割:董卓の養子、のち独立勢力
どんな人物?
「人中に呂布あり、馬中に赤兎あり」と称された、三国志最強の武将。
愛馬・赤兎馬を駆り、方天画戟(ほうてんがげき)という武器を振るいました。
武勇は無双でしたが、義父を二度も殺害するなど信義に欠け、最期は曹操に処刑されます。
貂蝉(ちょうせん)
基本情報
- 役割:王允(おういん)の養女
- 特徴:中国四大美人の一人
どんな人物?
『三国志演義』に登場する架空の美女。
董卓と呂布の両方に近づき、二人を仲違いさせる「連環の計」の立役者として描かれています。
袁紹(えんしょう)
基本情報
- 字:本初(ほんしょ)
- 役割:反董卓連合軍の盟主
どんな人物?
名門・袁家の出身で、一時は曹操を凌ぐ勢力を誇りました。
しかし、官渡の戦いで曹操に敗れ、没落。
優柔不断な性格が災いしたとも言われています。
三国志の現代への影響
ゲーム・アニメ・漫画
三国志は、現代のエンターテイメントでも大人気です。
- 横山光輝『三国志』:日本で三国志を広めた金字塔的漫画
- 『三國志』シリーズ(コーエーテクモ):戦略シミュレーションの名作
- 『真・三國無双』シリーズ:アクションゲームで三国志の武将を操作
- 映画『レッドクリフ』:赤壁の戦いを描いた大作
- 『キングダム』の影響:中国史への関心を高めた
ビジネス書としての三国志
三国志は、リーダーシップや戦略を学ぶ教材としても読まれています。
- 曹操:人材登用と組織運営
- 劉備:人を惹きつけるカリスマ性
- 諸葛亮:長期的な戦略立案
- 司馬懿:忍耐と機を見る力
主要人物 完全一覧
魏の人物一覧
| 人物名 | 読み方 | 字 | 役割・特徴 |
|---|---|---|---|
| 曹操 | そうそう | 孟徳 | 魏の創業者、乱世の奸雄 |
| 曹丕 | そうひ | 子桓 | 魏の初代皇帝 |
| 曹叡 | そうえい | 元仲 | 魏の二代皇帝 |
| 夏侯惇 | かこうとん | 元譲 | 隻眼の猛将 |
| 夏侯淵 | かこうえん | 妙才 | 速攻の名将 |
| 張遼 | ちょうりょう | 文遠 | 魏の筆頭武将 |
| 徐晃 | じょこう | 公明 | 関羽を破った将軍 |
| 張郃 | ちょうこう | 儁乂 | 老練な戦術家 |
| 許褚 | きょちょ | 仲康 | 曹操の護衛役 |
| 典韋 | てんい | ─ | 曹操を守って戦死 |
| 荀彧 | じゅんいく | 文若 | 王佐の才を持つ参謀 |
| 荀攸 | じゅんゆう | 公達 | 軍事参謀 |
| 郭嘉 | かくか | 奉孝 | 若き天才軍師 |
| 賈詡 | かく | 文和 | 処世の達人 |
| 司馬懿 | しばい | 仲達 | 諸葛亮の宿敵 |
| 曹仁 | そうじん | 子孝 | 守備戦の名手 |
| 于禁 | うきん | 文則 | 軍律に厳しい将軍 |
| 楽進 | がくしん | 文謙 | 古参の忠臣 |
蜀の人物一覧
| 人物名 | 読み方 | 字 | 役割・特徴 |
|---|---|---|---|
| 劉備 | りゅうび | 玄徳 | 蜀の創業者、仁義の君主 |
| 劉禅 | りゅうぜん | 公嗣 | 蜀の二代皇帝 |
| 関羽 | かんう | 雲長 | 五虎大将軍筆頭、忠義の武神 |
| 張飛 | ちょうひ | 益徳 | 豪傑、長坂橋の大喝 |
| 趙雲 | ちょううん | 子龍 | 知勇兼備の名将 |
| 馬超 | ばちょう | 孟起 | 錦馬超、西涼の勇将 |
| 黄忠 | こうちゅう | 漢升 | 老いてなお盛んな弓の名手 |
| 諸葛亮 | しょかつりょう | 孔明 | 天下の奇才、臥龍 |
| 龐統 | ほうとう | 士元 | 鳳雛、早世した天才 |
| 法正 | ほうせい | 孝直 | 漢中攻略の立役者 |
| 魏延 | ぎえん | 文長 | 猛将、反骨の相 |
| 姜維 | きょうい | 伯約 | 北伐を継いだ将軍 |
| 馬謖 | ばしょく | 幼常 | 街亭で敗れた将軍 |
| 関平 | かんぺい | ─ | 関羽の子 |
| 張苞 | ちょうほう | ─ | 張飛の子 |
| 関興 | かんこう | 安国 | 関羽の子 |
呉の人物一覧
| 人物名 | 読み方 | 字 | 役割・特徴 |
|---|---|---|---|
| 孫堅 | そんけん | 文台 | 呉の基礎を築いた江東の虎 |
| 孫策 | そんさく | 伯符 | 小覇王、若くして暗殺される |
| 孫権 | そんけん | 仲謀 | 呉の初代皇帝 |
| 周瑜 | しゅうゆ | 公瑾 | 美周郎、赤壁の立役者 |
| 魯粛 | ろしゅく | 子敬 | 外交の天才 |
| 呂蒙 | りょもう | 子明 | 関羽を討った知将 |
| 陸遜 | りくそん | 伯言 | 夷陵の戦いで劉備を破る |
| 太史慈 | たいしじ | 子義 | 弓の名手 |
| 甘寧 | かんねい | 興覇 | 元海賊の豪傑 |
| 黄蓋 | こうがい | 公覆 | 苦肉の策を実行 |
| 程普 | ていふ | 徳謀 | 三代に仕えた古参 |
| 韓当 | かんとう | 義公 | 孫堅からの忠臣 |
| 周泰 | しゅうたい | 幼平 | 孫権を守った勇将 |
| 凌統 | りょうとう | 公績 | 若き勇将 |
| 張昭 | ちょうしょう | 子布 | 呉の内政を担う |
| 孫尚香 | そんしょうこう | ─ | 劉備に嫁いだ孫権の妹 |
まとめ
三国志の登場人物たちは、単なる歴史上の人物ではありません。
彼らが体現するのは、今も私たちの心を動かす普遍的なテーマです。
- 関羽の忠義と信念
- 曹操の野心と実力主義
- 劉備の人徳と仁義
- 諸葛亮の知恵と献身
- 趙雲の勇気と忠誠
約1800年の時を超えて、これらの英雄たちの物語が今も語り継がれているのは、彼らの生き様に私たちが共感するからでしょう。


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