今回は、ユダヤ神秘主義やカバラ思想で重要な役割を果たす天使「ラジエル」についてお話しします。
名前の意味
まず、「ラジエル(Raziel)」という名前から見ていきましょう。
この名前はヘブライ語で、二つの部分に分かれています:
- ラズ(Raz) → 秘密、奥義という意味
- エル(El) → 神という意味
つまり、ラジエルは「神の秘密」という意味なんです。
役割

ここが、ラジエルの最も重要な役割です!
ラジエルの主な能力と仕事
- 神の秘密・宇宙の法則を記した「ラジエルの書」の編纂者
- 万物の知識と創造の原理を理解し、必要に応じて人間に伝える
- 七大天使のひとり
ラジエルは「力で戦う天使」ではなく「知識を扱う存在」だったのです。
ラジエルはアダムに「秘密の書」を授けた
ラジエルには、とても興味深い逸話があります。
「ラジエルの書」をめぐる物語
- アダムがエデンの園を追放された後
- ラジエルがアダムに「ラジエルの書」を与えた
- この書にはこの世を生き抜く方法がすべて書かれていた
- 後にエノク、ノア、ソロモン王にも引き継がれた
- 特にソロモン王はこの書で悪魔を従え、神殿を築いた
でも、面白い展開があります:
- アダムがラジエルの書を手にする
- 他の天使たちがラジエルの行為に怒った
- 「人間にそんな秘密を教えるなんて!」と書を海に投げ捨てた
- でも神さまがそれを回収させ、アダムに戻した
まとめ
ラジエルについて、いかがでしたか?
今回のおさらい
- ラジエルは「神の秘密」という意味の天使
- 手にラジエルの書を持った姿で描かれる
- 神の言葉や宇宙の理を記した「ラジエルの書」の編纂者
- アダム、ソロモンなどに知識を授けた逸話がある
コメント