今回は、北欧神話に登場する可愛いけれど厄介なリス「ラタトスク」についてお話しします。
出典
ラタトスクは、『エッダ』『ギュルヴィたぶらかし』という古い本に登場します。
ラタトスクの記録
- 出典 → 『エッダ』『ギュルヴィたぶらかし』
- 出自 → 特定の「父」「母」はいない
ラタトスクは普通の神々とは違って、北欧神話の世界観の一部のような存在。
悪口の伝言係

ラタトスクの最大の特徴は、メッセージの伝達役をしていることです。
ラタトスクの仕事内容
- 世界樹の頂上にいる鷲フレスヴェルグと…
- 世界樹の根元にいる龍ニーズヘッグの…
- 悪口のやりとりを運ぶ
つまり、ラタトスクは「上の鷲と下の龍の口喧嘩の仲介」をしているんです。
でも、ただ伝えるだけじゃないんです。実は、ラタトスクは話を盛って伝えるクセがあるんですよ!
「Aさんがこう言ってたよ」と伝える時に、ちょっと大げさに話してしまう人、いませんか?ラ
タトスクはまさにそんな存在なんです。
ラタトスクは「情報をねじ曲げる」困った存在
ラタトスクには、とても興味深いエピソードがあります。
「フレスヴェルグとニーズヘッグの悪口リレー」
- 世界樹の頂上で鷲フレスヴェルグが何か文句を言う
- ラタトスクがそれを聞いて、根元のニーズヘッグに伝えに行く
- でも、伝える時に「悪意を込めて誇張する」
- ニーズヘッグが怒って、今度は鷲に文句を言う
- ラタトスクがまた誇張して鷲に伝える
- こうして、どんどん喧嘩がエスカレートしていく
つまり、ラタトスクはリスという見た目に反して、かなり厄介な存在なんです。
まとめ
ラタトスクについて、いかがでしたか?
今回のおさらい
- 『ギュルヴィたぶらかし』『エッダ』に登場
- 神でも巨人でもない立場
- 可愛い見た目だが…
- 世界樹で鷲と龍の悪口を運ぶ伝令係
- 情報を誇張して伝えるクセがある
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