ラファエルとは?どんな天使?

神話・歴史・伝承

どうも、ちょげ(@chogetarou)です。

ラファエルは、『トビト記』や『ソロモン王の遺言』などに登場する天使です。

このラファエルは、どのような天使なのでしょうか?

「ラファエルについて知りたい」
「ラファエルには、どんな逸話があるの?」
という人に向けて、この記事では、ラファエルについて解説します。

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ラファエルとは

ラファエルは、聖書に名がある数少ない天使のひとりで、『トビト記』に登場します。

『トビト記』では、ラファエルは、トビトの息子トビアの旅に人間の姿で同行しています。

階級

ラファエルの階級は、大天使です。

ラファエルは、「3大天使」「4大天使」「7大天使」に名前がある天使です。

大天使は、もともと位の高い階級です。

時代が進み、中世初期の頃から天使の階級は変化していきます。

そして、偽ディオニシウスは天使の9つの階級を定め、彼が定めた階級は後世に多大な影響を与えます。

その偽ディオニシウスが定めた9つの階級の下から2番目が大天使です。

大天使の1つ下の階級は権天使、1つ下は天使です。

ラファエルは、大天使ではなく、次の階級の天使だとされることがあります。

ラファエルの階級だとされることがあるもの
  • 熾天使
  • 智天使
  • 力天使
  • 主天使

天使の階級とその高さは、宗教や時代によって異なります。

名前の意味

ラファエルの名前の意味は、「神の薬」「神の癒やし」「神は癒やす」(God has healed)です。

天使の最後に付く、「エル(el)」は「神の」という意味があります。

役割

ラファエルの役割には、次のようなものがあります。

  • 人を癒やす
  • 創造性の育成
  • 守護天使の監督
  • 若者の守護
  • 旅人の守護

ラファエルの役割は、人間を手助けする役割を持っています。

ラファエルの役割は、文献や時代によって変化します。

上記のリストは、ラファエルの役割の一部を抜粋したものです。

姿

ラファエルの姿には、次のような特徴があります。

  • 翼がある
  • 杖と水筒を持つ
  • 魚を手に持っていることがある

ラファエルは、旅人のような姿をしています。

能力

ラファエルの能力は、「癒やし(回復)」です。

ラファエルは、癒やしの力を持ち、彼にはその能力を使った伝説が残されています。

例えば、ラファエルには、割礼をしたアブラハムの苦痛を和らたという話があります。

他にも、ヤコブの外れた関節を戻したという話があります。

魚との関係

ラファエルは、魚を手に持った姿で描かれることがあります。

また、『トビト記』にラファエルの魚にまつわる逸話が2つ残されています。

ひとつは、ラファエルが薬を作った話です。

ラファエルは、魚の内臓から薬を作り、その薬をトビトに処方します。

トビトは、ラファエルの薬のおかげ視力が回復します。

アスモデウス

もうひとつは、アスモデウスを追い払う話です。

アスモデウスは、美しい女性サラに取り憑く悪魔です。

ラファエルは、トビトの息子トビアに魚の内臓をいぶすよう助言します。

トビアは、助言通りにし、魚の内臓をいぶした煙でアスモデウスを追い払います。

ラファエルは、逃げたアスモデウスを捕らえ幽閉します。

まとめ

ラファエルは、旅人のような姿をした大天使です。

ラファエルは、『トビト記』でトビアに同行し、アスモデウスを撃退しています。

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