言葉で世界を創った神「プタハ」って何者?エジプト神話の創造主を分かりやすく解説

神話・歴史・伝承

こんにちは!今回は、古代エジプト神話に登場する創造神「プタハ」についてお話しします。

「プタハって誰?」「どんな神さまなの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。

実は、プタハは他の神とはちょっと違う、とても面白い神なんです。

一緒に探っていきましょう!

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プタハの家族は「メンフィス三柱神」

プタハは、古代エジプトのメンフィスという場所(今のカイロの南側)で信仰されていました。

後の時代になると、プタハには家族が設定されました。

プタハの家族構成

  • 奥さん:セクメト
  • 息子:ネフェルテム

この三人の神は「メンフィス三柱神」と呼ばれて、地域の人々に愛されていました。

でも、プタハは普通の「血縁関係の神」ではありません。
宇宙そのものを設計した、とても偉大な創造者として崇められていたんです。

プタハの見た目は他の神とは全然違う

By Jeff Dahl – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3255810

プタハの姿は、他のエジプトの神々とは大きく違います。

プタハの特徴的な姿

  • 人間もしくはミイラ
  • 布で体を包んでいる
  • 頭は剃髪か帽子をかぶっている
  • 特別な三重の杖を持っている
  • 落ち着いたひげを生やしている

特に注目したいのが「三重の杖」です。
これは:

  • ワス杖(力を表す)
  • アンク(生命を表す)
  • ジェド柱(安定を表す)

この三つが一体になった、とても特別な杖なんです。

また、杖だけでなく、動物化されていない点でも珍しい神様。

「見た目は分かったけど、実際にどんな力を持っていたの?」そんな疑問が湧きますよね。

プタハは「思考と言葉」で世界を創った

ここからが、プタハの最も面白いところです!

多くの創造神は手や体を使って世界を作りますが、プタハは違います。

「心で考え、言葉で話すことで世界を創造した」とされているんです。

プタハの主な役割

  • 創造神 → 心で思い、言葉で世界と神々を生み出した
  • 職人の守り神 → 石工や彫刻家、職人たちの神
  • 地底の神→冥界と関連

元々は技巧の神として信仰されていましたが、のちに創造神となりました。

プタハの創造神話「メンフィス神学」

プタハは、物語よりも「創造の理念」で語られる神です。

有名な「プタハの創造論」

  1. 心臓による思考
  2. 舌による言葉
  3. 2つによって世界や神々が創造された。

あらゆるものが、すべてプタハの思考と言葉から生まれたとされています。

歴史的な影響

  • メンフィス神殿は国の重要な都市
  • ローマ時代まで信仰が続いた

メンフィスはエジプト第1王朝のファラオ「メネス王」が建国した都市。

まとめ

プタハについて、いかがでしたか?

今回のおさらい

  • メンフィス三柱神として、奥さんセクメトと息子ネフェルテムと一緒に信仰された
  • ミイラ姿で三重の杖を持つ、独特な見た目
  • 思考と言葉の力で世界を創造した
  • 職人や建築の守り神として国レベルで信仰された

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