こんにちは!今回は、古代エジプト神話に登場する創造神「プタハ」についてお話しします。
「プタハって誰?」「どんな神さまなの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
実は、プタハは他の神とはちょっと違う、とても面白い神なんです。
一緒に探っていきましょう!
プタハの家族は「メンフィス三柱神」

プタハは、古代エジプトのメンフィスという場所(今のカイロの南側)で信仰されていました。
後の時代になると、プタハには家族が設定されました。
プタハの家族構成
- 奥さん:セクメト
- 息子:ネフェルテム
この三人の神は「メンフィス三柱神」と呼ばれて、地域の人々に愛されていました。
でも、プタハは普通の「血縁関係の神」ではありません。
宇宙そのものを設計した、とても偉大な創造者として崇められていたんです。
プタハの見た目は他の神とは全然違う

プタハの姿は、他のエジプトの神々とは大きく違います。
プタハの特徴的な姿
- 人間もしくはミイラ
- 布で体を包んでいる
- 頭は剃髪か帽子をかぶっている
- 特別な三重の杖を持っている
- 落ち着いたひげを生やしている
特に注目したいのが「三重の杖」です。
これは:
- ワス杖(力を表す)
- アンク(生命を表す)
- ジェド柱(安定を表す)
この三つが一体になった、とても特別な杖なんです。
また、杖だけでなく、動物化されていない点でも珍しい神様。
「見た目は分かったけど、実際にどんな力を持っていたの?」そんな疑問が湧きますよね。
プタハは「思考と言葉」で世界を創った
ここからが、プタハの最も面白いところです!
多くの創造神は手や体を使って世界を作りますが、プタハは違います。
「心で考え、言葉で話すことで世界を創造した」とされているんです。
プタハの主な役割
- 創造神 → 心で思い、言葉で世界と神々を生み出した
- 職人の守り神 → 石工や彫刻家、職人たちの神
- 地底の神→冥界と関連
元々は技巧の神として信仰されていましたが、のちに創造神となりました。
プタハの創造神話「メンフィス神学」

プタハは、物語よりも「創造の理念」で語られる神です。
有名な「プタハの創造論」
- 心臓による思考
- 舌による言葉
- 2つによって世界や神々が創造された。
あらゆるものが、すべてプタハの思考と言葉から生まれたとされています。
歴史的な影響
- メンフィス神殿は国の重要な都市
- ローマ時代まで信仰が続いた
メンフィスはエジプト第1王朝のファラオ「メネス王」が建国した都市。
まとめ
プタハについて、いかがでしたか?
今回のおさらい
- メンフィス三柱神として、奥さんセクメトと息子ネフェルテムと一緒に信仰された
- ミイラ姿で三重の杖を持つ、独特な見た目
- 思考と言葉の力で世界を創造した
- 職人や建築の守り神として国レベルで信仰された
コメント