ポセイドンとメデューサの神話とは?悲劇と怒りが交差するギリシャ神話の裏側

神話・歴史・伝承

「メデューサ」と聞くと、どんな姿を思い浮かべますか?

おそらく、髪の毛が蛇で、見つめると石になってしまう恐ろしい怪物を想像する人が多いでしょう。

でも実は、メデューサは最初から怪物だったわけではありません。
彼女はもともと美しい人間の女性だったのです。

そして、その運命を大きく変えたのが、海の神ポセイドンでした。

今日は、このふたりの間に起こった悲しい物語についてお話しします。

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メデューサは最初どんな人だったの?

メデューサの本当の姿を知ると、きっと驚くはずです。

美しい女性だった

メデューサはゴルゴン三姉妹の一人でした。

でも、他の二人の姉とは違って、彼女だけが人間の女性だったのです。

  • とても美しい髪と容姿を持っていた
  • その美しさは、神様たちに知られるほどだった

「怪物」は後からつけられたイメージ

現代では「ゴルゴン=怪物」というイメージが強いですが、これは後から作られたものです。

元々のメデューサは、普通の美しい女性だったんですね。

この美しさが、やがて大きな悲劇を招くことになります。

悲劇の始まり:ポセイドンとの関係

メデューサの運命を変えたのは、海の神ポセイドンでした。

ポセイドンってどんな神様?

ポセイドンは、ギリシャ神話の中でもとても力の強い神様です。

  • 海を支配する神で、地震も起こせる
  • ゼウス(最高神)の兄弟
  • 多くの神話で、いろいろな逸話が語られている

神殿で起こった出来事

ある日、ポセイドンがアテナの神殿にやってきました。

そこで彼は、美しいメデューサと交わったのです。

多くの伝承では、メデューサはポセイドンの愛人だったと語られています。

アテナの怒り

神殿で起こったことを知った女神アテナは、激怒しました。

でも、アテナの怒りが向けられたのは、ポセイドンではありませんでした。

人間のメデューサに罰を与えたのです。

アテナの呪い:美しい女性から恐ろしい怪物へ

アテナの怒りは、メデューサを完全に変えてしまいました。

恐ろしい姿への変身

アテナはメデューサに呪いをかけ、ゴルゴンという怪物に変えてしまいます。

  • 美しかった髪は毒蛇になった
  • 見つめた相手を石に変える目を持つようになった

ゴルゴン3姉妹の1人に

それからメデューサはゴルゴン3姉妹の1人になりました。

英雄ペルセウスとの最後の戦い

メデューサの物語は、英雄ペルセウスの登場で終わりを迎えます。

ペルセウスがやってきた理由

ペルセウスは、王様から「メデューサの首を取ってこい」という難しい任務を与えられました。

これは、ほとんど不可能に近い任務でした。

神様たちの助け

ペルセウスは、いくつかの神様から助けをもらいました。

  • アテナ:鏡のように光る盾
  • ヘルメス:空を飛べるサンダル
  • ハデス:姿を隠せる帽子

これらの道具があったからこそ、ペルセウスはメデューサに近づくことができたのです。

メデューサの最期と新しい命の誕生

ペルセウスは、鏡のような盾に映ったメデューサの姿を見ながら、彼女の首を切り落としました。

でも、この悲しい終わりにも、希望がありました。メデューサの体から、ペガサス(天馬)クリュサオル(金の剣を持つ巨人)が生まれたのです。

これらは、メデューサとポセイドンの間にできた子どもたちだと言われています。

別バージョン

メデューサが怪物にされたのは、彼女の傲慢さが原因とするバージョンもあります。

先述した通り、メデューサは美しい女性で、自分の髪に自信を持っていました。

それで「私の神はアテナにも及ぶ」と豪語しました。

アテナは彼女の傲慢さに怒り、メデューサを怪物に変えたのです。
(自慢の髪を蛇に変える形で)

余談だが、メデューサは、もともと地方の地母神だったという説もある。

まとめ

メデューサとポセイドンの物語は、ギリシャ神話の中でも特に有名な物語「ゴルゴン退治」につながる話。

  • メデューサはポセイドンの愛人だった
  • アテナの神殿前でメデューサとポセイドンが交わる
  • アテナが激怒し、メデューサを怪物に変える

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