放課後の静かな校舎に、美しいピアノの音色が響いてきたら、あなたは音楽室をのぞきに行きますか?
でも気をつけてください。誰もいないはずの音楽室から聞こえてくるピアノの音は、亡くなった少女の霊が弾いているのかもしれません。全国の学校で語られる「ピアノの怪」は、悲しい過去を持つ霊たちの物語なんです。
この記事では、学校の怪談として有名な「ピアノの怪」について、その恐ろしい伝承と悲しい真実を詳しくご紹介します。
ピアノの怪ってどんな怪談?
ピアノの怪は、誰もいない音楽室からピアノの音が聞こえてくるという、全国の学校で語られる有名な都市伝説です。
放課後の静まり返った校舎や、真夜中の学校で起きるこの現象。
その正体は、かつてピアノを愛していた少女の霊だといわれています。
ただ美しい音色が聞こえるだけではなく、時には恐ろしい光景も目撃されるんです。
ピアノの怪の基本情報
- 誰もいない音楽室からピアノの音が聞こえる
- 事故や病気で亡くなった少女の霊が演奏
- 放課後や真夜中に起きることが多い
- 血の跡やひっかき傷が残ることも
- 手首だけが現れて演奏することもある
- 全国の学校で語られる定番の怪談
「ベートーベンの怪」と同じく音楽室が舞台ですが、こちらはより悲しい背景を持つ怪談なんです。
伝承
全国で語られる悲しい霊の物語
ピアノの怪には、様々な悲劇的な物語が存在します。
ピアノを愛した少女の悲劇
ある学校に、ピアノが大好きな少女がいました。毎日放課後になると音楽室でピアノの練習をしていた彼女でしたが、ある日交通事故で亡くなってしまいます。
それ以来、放課後の音楽室からは彼女が弾いていた曲が聞こえてくるようになりました。
誰かが音楽室をのぞいても、そこには誰もいません。ただ、ピアノの鍵盤だけが勝手に動いているのです。
指を失った少女の恨み
別の学校では、もっと恐ろしい事件が起きました。ピアノの練習中、突然ピアノの蓋が閉まり、少女の両手の指がすべて切断されてしまったのです。
ショックと失血で亡くなった少女は、霊となってからも音楽室に現れます。
生前はもう弾けなくなってしまったピアノを、死後の世界で弾き続けているんです。
血のピアノ
ある大学の講堂では、真夜中になると不気味なピアノの音が響きます。
調べてみると、鍵盤には血の跡があり、ひっかいたような傷も残っていました。
さらに恐ろしいことに、その血の跡の通りに曲が演奏されていたそうです。
天井から滴る血の音色
最も不気味な話は、天井から滴ってきた血が鍵盤を叩いて音を奏でるというもの。
誰も弾いていないのに、血の滴りがメロディーを作り出すなんて、想像しただけでもゾッとします。
この血は、音楽室の上の階で起きた惨劇の名残だといわれています。
呪いの曲
特定の曲にまつわる呪いの話もあります:
- ある曲を特定の回数聴くと呪われる
- 自分でその曲を弾くと不幸になる
- 聴いた人は同じ運命をたどる
この曲は、亡くなった少女が最後に弾いていた曲だといわれています。
群馬大学医学部の実話?
1947年頃、群馬大学医学部の講堂で実際に起きたとされる話があります。
練習中に突然亡くなった女性がいて、その霊が真夜中になると講堂でピアノを弾いているというのです。
これは都市伝説の中でも、比較的具体的な場所と時期が示されている珍しい例なんです。
なぜピアノなのか?
ピアノが怪談の舞台になりやすい理由:
- 感情を表現する楽器として愛されている
- 練習に情熱を注ぐ人が多い
- 大きくて存在感がある
- 夜の静寂の中で音が響きやすい
- 鍵盤が勝手に動く様子が不気味
ピアノへの強い思いが、死後も魂を音楽室に縛り付けているのかもしれません。
まとめ
ピアノの怪は、音楽への情熱が死を超えて続く、悲しくも恐ろしい怪談です。
重要なポイント
- 誰もいない音楽室からピアノの音が聞こえる
- 事故や病気で亡くなった少女の霊が演奏
- ピアノの蓋で指を切断された悲劇も
- 鍵盤に血の跡が残ることがある
- 天井から血が滴って音を出すことも
- 全国の学校で語られる悲しい怪談
音楽室のピアノは、多くの生徒たちの思い出が詰まった大切な楽器です。
でも、もし放課後に美しいメロディーが聞こえてきても、決して音楽室をのぞいてはいけません。
そこには、ピアノを愛するあまり成仏できない悲しい霊が、今も演奏を続けているかもしれませんから。
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