オオクニヌシとスサノオの関係

神話・歴史・伝承

日本神話に登場するオオクニヌシ(大国主命)とスサノオ(須佐之男命)は、深い関係を持つ神々です。

オオクニヌシはスサノオの子孫とされ、彼の試練を乗り越えることで国造りの神として成長していきます。


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オオクニヌシとは?

オオクニヌシは、出雲の神であり、日本の国造りを担った神とされています。

「因幡の白兎」の神話でも知られ、優しい性格を持ちます。

そんなオオクニヌシは、兄たちに迫害されるなど、数々の試練を受けながらも、それを乗り越えていき成長しました。


スサノオとの関係

スサノオは、アマテラスの弟であり、荒ぶる神として知られています。

オオクニヌシは、スサノオの遠い子孫だとされています。

また、オオクニヌシは、スサノオの娘であるスセリビメ(須勢理毘売命)と結婚するために、スサノオの試練を受けることになります。

スサノオから与えられた試練

オオクニヌシはスサノオに認められるために、以下のような数々の試練を課せられました。

  1. 蛇の部屋での試練
    • オオクニヌシは蛇がうごめく部屋に閉じ込められる。
    • スセリビメが助け舟を出し、無事に脱出。
  2. ムカデと蜂の部屋での試練
    • 今度はムカデと蜂のいる部屋に閉じ込められる。
    • またもやスセリビメの機転によって、無事生還。
  3. 火の試練
    • 野原に火をつけられ、四方八方から迫ってくる火から生き延びる
    • 穴に避難して無事生還
  4. スサノオの頭の虱を取る試練
    • スサノオの頭の虱を取るように言われる
    • スサノオの頭はムカデだらけだった
    • スセリビメからもらった椋(むく)の実を噛み砕き、赤土を口に含んで吐き出す
    • スサノオがムカデを食べていると勘違い
  5. 愛の逃避行
    • 虱を取る試練でスサノオが寝てしまう
    • 寝てる間にスセリビメと協力して、スサノオの髪を柱に結びつける
    • 2人で逃げて、なんとか脱出

2人の脱出間際、スサノオはオオクニヌシを認めたとされています。


試練を乗り越えたオオクニヌシの成長

これらの試練を乗り越えたオオクニヌシは、スサノオの娘スセリビメを妻とし、国造りの神として成長します。

その後、彼は「出雲大社」の祭神として崇拝されるようになりました。


まとめ

オオクニヌシは、スサノオの遠い子孫であり、義理の息子。

オオクニヌシがスサノオの娘スセリビメを娶る際、多くの試練を課されることになる。

オオクニヌシは、スセリビメの協力のおかげでなんとか試練を乗り越え、スサノオに認められる。

その後、彼は、スセリビメと結婚し、国づくりを成し遂げる。

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