放課後の静まり返った保健室で、ベッドに誰かが寝ているのを見かけたことはありませんか?
もしその布団をめくってしまったら、取り返しのつかないことになるかもしれません。
それは風邪で亡くなった女の子の霊で、その姿を見た人は必ず同じ運命をたどるという恐ろしい学校の怪談なんです。
この記事では、日本各地の学校で語り継がれる怪談「おだいじに」について、その恐ろしい伝承と呪いから逃れる方法を詳しくご紹介します。
概要

「おだいじに」は、保健室に現れる女の子の霊にまつわる学校の怪談です。
風邪をひいているにもかかわらず無理をして登校し、帰宅途中で亡くなってしまった小学2年生の女の子。その無念の思いが霊となって保健室に現れ、自分と同じ苦しみを他の人にも味わわせようとするという、まさに怨霊型の学校怪談なんですね。
この怪談の特徴的なところは、呪いから逃れる方法が明確に示されていることです。多くの学校の怪談は「見たら死ぬ」「聞いたら呪われる」といった救いのない話が多いのですが、この「おだいじに」では、ある言葉を唱えることで助かる道が用意されているんです。
霊の特徴
- 出現場所:学校の保健室
- 出現時間:放課後や夕方頃
- 姿:布団をかぶって寝ている小学2年生の女の子
- 見た目:やせ細り、真っ青な顔色
- 行動:激しく咳をしている
この霊の恐ろしいところは、ただ姿を見せるだけではないということ。見た人に風邪をうつして、必ず死に至らしめるという、まさに感染型の呪いなんです。
伝承

「おだいじに」の物語は、ある悲劇的な出来事から始まります。
悲劇の始まり
ある小学校に通う2年生の女の子がいました。彼女は風邪をひいて高熱があったにもかかわらず、何らかの理由で学校に来てしまったんです。
授業を受けていましたが、咳がひどくなってきたため、保健室で休むことになりました。しばらく横になって休んでいましたが、症状が改善しないため、家に帰ることになったんですね。
しかし、女の子は家に帰る途中で倒れてしまい、そのまま亡くなってしまいました。
霊の出現と呪い
それ以来、不思議なことが起こるようになりました。
放課後の保健室に、布団をかぶって寝ている子供の姿が現れるようになったんです。最初は誰かが休んでいるだけだと思うかもしれません。でも、その布団をめくってしまうと…
そこには、やせ細って真っ青な顔色をした女の子が、激しく咳をしながら横たわっているんです。
呪いの内容
この霊には恐ろしい呪いがあります。
霊を見てしまった人への影響:
- その姿を見た瞬間から風邪がうつる
- うつった風邪は必ず重症化する
- 最終的には必ず死に至る
さらに恐ろしいのは、一度霊を見てしまうと、学校のどこにいても咳の音が聞こえてくるようになるということ。その咳の音を聞いただけでも、同じように風邪がうつって死んでしまうという話もあるんです。
呪いから逃れる方法
しかし、この恐ろしい呪いから逃れる方法が一つだけあります。
それは「おだいじに」という言葉を3回唱えることなんです。
霊を見てしまったら、すぐに:
- 「おだいじに」
- 「おだいじに」
- 「おだいじに」
この言葉を3回続けて唱えることで、風邪の呪いから身を守ることができるとされています。
言葉の意味
「おだいじに」という言葉は、本来は病気の人を気遣う優しい言葉ですよね。
この怪談では、生前誰からも「おだいじに」と言ってもらえなかった女の子の無念が、霊となって現れているのかもしれません。だからこそ、今更ながらでも「おだいじに」と声をかけることで、その無念が晴れて呪いが解けるのでしょう。
まとめ
「おだいじに」は、学校という身近な場所で起こる恐怖と、そこに込められた悲しい物語が印象的な怪談です。
重要なポイント
- 風邪で亡くなった小学2年生の女の子の霊が保健室に現れる
- 放課後や夕方の保健室が危険な時間帯
- 布団をめくって霊の姿を見ると風邪がうつって死ぬ
- 霊を見た後はどこにいても咳の音が聞こえるようになる
- 「おだいじに」を3回唱えることで呪いから逃れられる
この怪談が教えてくれるのは、体調が悪い時に無理をすることの危険性と、病気の人への思いやりの大切さなのかもしれません。
もし放課後の保健室で、誰もいないはずのベッドに布団がかぶさっているのを見かけたら…決してめくらないでくださいね。もしめくってしまったら、すぐに「おだいじに」を3回唱えることを忘れずに。
 
  
  
  
   
               
               
               
               
              

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