【夢の世界の禁断の聖地】ングラネク山とは?神々の顔が刻まれた神秘の岩山を徹底解説!

神話・歴史・伝承

高くそびえる雪山の岩肌に、巨大な顔が刻まれているとしたら、あなたはどう感じるでしょうか?

それも人間ではなく、神々が自ら彫り込んだ顔だとしたら——。

クトゥルフ神話の夢の世界「ドリームランド」には、そんな神秘的で恐ろしい山が実在します。その名もングラネク山。万年雪を頂き、黒い翼を持つ怪物に守られた、近づく者を拒む禁断の聖地なんです。

この記事では、神々の秘密が刻まれた神秘の岩山「ングラネク山」について、その場所や特徴、恐ろしい守護者、そして冒険者たちの物語を詳しくご紹介します。

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概要

ングラネク山は、H・P・ラヴクラフトが創造したクトゥルフ神話に登場する、夢の世界「ドリームランド」にそびえる神秘的な山です。

特徴的なのは、その山腹に刻まれた大地の神々の顔容(かおかたち)。神々が自ら石に彫り込んだその姿は、長く細い耳、尖った顎、そして失われた鼻を持つ異様な容貌をしています。

標高は約1万メートルにも達し、万年雪を頂く休火山として知られています。しかし、この山に近づこうとする者には、山頂の洞窟に棲む恐ろしい怪物「夜鬼(ナイトゴーント)」が待ち構えているんです。

大地の神々を守護するための聖地として、ングラネク山は人間の侵入を固く拒んでいます。それでも、未知なるカダスを求める冒険者ランドルフ・カーターのように、危険を冒してこの山を訪れた者もいました。

場所と地理

ングラネク山は、ドリームランド南方海に浮かぶオリアブ島にあります。

この島の港町バハルナから、綺麗馬(ゼブラのような乗り物)に乗って約2日間の旅路。ちなみに、バハルナへはドリームランド最大の貿易都市ダイラス=リーンから船で10日ほど南下すれば到着できます。

山の構造

ングラネク山は標高約1万メートルの休火山で、以下のような特徴があります。

  • 山麓部:木々が生い茂る比較的穏やかな地域
  • 中腹から上:寒さと薄い大気が登山者を苦しめる厳しい環境
  • 山腹:垂直に近い急斜面と恐ろしい岩肌の割れ目
  • 南側の山腹:神々の顔が刻まれた巨岩が存在する場所
  • 山頂付近:夜鬼が棲む洞窟が点在

かつては人が住んでいた痕跡もありますが、今では完全に無人の山となっています。

神々の顔容——巨岩に刻まれた秘密

ングラネク山最大の謎、それが山の南側に刻まれた大地の神々の顔容です。

どんな姿なのか

この巨岩に刻まれた顔は、人間のものとは明らかに異なります。

神々の顔の特徴

  • 長く細い耳
  • 尖った顎
  • 失われた鼻(削り取られたように欠けている)
  • 異様な存在感を放つ表情

なぜ神々は顔を刻んだのか

大地の神々は、かつてハテグ=クラ山という霊峰に住んでいました。しかし、人間の目を避けるため、彼らは未知なるカダスの壮麗なる都へと移り住むことを決めたんです。

その際、ほとんどの痕跡を消し去った神々でしたが、ングラネク山の巨岩に刻んだ自分たちの似姿だけは、なぜか残していきました。これは神々の故郷への想いなのか、それとも別の意図があるのか——その真意は謎に包まれています。

神々の血筋を引く者たちが住むというインクアノク(瑠璃玉で築かれた都市)の住民たちも、この顔容と似た特徴を持っているそうです。

恐るべき守護者——夜鬼(ナイトゴーント)

ングラネク山を守るのが、夜鬼(ナイトゴーント)と呼ばれる恐ろしい生物です。

夜鬼の姿と能力

夜鬼は、深淵の主神ノーデンスに仕える奉仕種族として知られています。

夜鬼の特徴

  • 蝙蝠のような黒い翼
  • 顔の部分がぽっかりと空白になっている(顔が無い)
  • 音もなく飛行し、獲物に忍び寄る
  • 集団で行動する
  • 人間を地下世界へ連れ去る

なぜ夜鬼は山を守るのか

大地の神々は、人間の好奇心から守られる必要がある脆弱な存在なんです。

通常、神々を保護しようとするノーデンスと、神々に害をなそうとするナイアーラトテップ(ニャルラトホテップ)は敵対関係にあります。しかし、「人間から神々を守る」という一点においては、両者の利害が珍しく一致しているんですね。

連れ去られた者の運命

不用意にングラネク山に近づいた人間は、夜鬼の集団に襲われます。そして地下世界へと連れ去られ、食屍鬼(グール)や巨大なドール族が住む谷間へ落とされてしまうんです。

そこで待っているのは、骨までしゃぶられるという恐ろしい運命。生きて帰れる望みは、ほとんどありません。

伝説——ランドルフ・カーターの冒険

ングラネク山を舞台にした最も有名な物語が、ランドルフ・カーターの冒険譚です。

未知なるカダスを求めて

カーターは「夕映えの都」という美しい都市の夢を見ましたが、目が覚めるとその場所を思い出せなくなってしまいました。この都市こそが、大地の神々が住む未知なるカダスではないかと考えたカーターは、危険な旅に出ることを決意します。

ングラネク山での発見

カーターがングラネク山の南側で神々の顔容を目にしたことは、彼の冒険において重要な転機となりました。

その顔の特徴から、神々の血筋に連なる者たちが住む都市インクアノクの存在を知ったカーターは、そこへ向かい、カダスへ辿り着くための重要な手がかりを得ることに成功したんです。

夜鬼との遭遇

もちろん、カーターも夜鬼の脅威から逃れることはできませんでした。しかし、彼は知恵と勇気、そして食屍鬼(グール)たちとの友情によって、この危機を乗り越えることができたのです。

まとめ

ングラネク山は、神々の秘密が刻まれた禁断の聖地です。

重要なポイント

  • ドリームランド南方海のオリアブ島にそびえる標高1万メートルの休火山
  • 山腹には大地の神々が自ら刻んだ顔容が残されている
  • 長く細い耳、尖った顎、失われた鼻という異様な特徴を持つ
  • 夜鬼(ナイトゴーント)という顔のない怪物が守護者として棲んでいる
  • 近づく者は地下世界へ連れ去られ、生還はほぼ不可能
  • ランドルフ・カーターが未知なるカダスを求めて訪れた場所
  • ノーデンスとナイアーラトテップの利害が一致する稀有な聖地

万年雪を頂き、神々の面影を宿したこの山は、今も夢の世界で静かにそびえ続けています。もし夢の中でこの山を見かけたら、決して近づかないように気をつけてくださいね。

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