「ネフェルテム」って誰?エジプト神話の蓮の花の神

神話・歴史・伝承

今回は、古代エジプト神話に登場する美しい神「ネフェルテム」についてお話しします。

スポンサーリンク

系譜(家族)

ネフェルテムは、メンフィス三柱神の一人として信仰されていました。

ネフェルテムの家族構成

  • 父:プタハ → 言葉で世界を創った創造神
  • 母:セクメト → 獅子の頭を持つ戦いと癒しの女神
  • 本人:ネフェルテム → 蓮の花の神

面白いのは、創造の神(プタハ)と破壊と癒しの神(セクメト)のあいだに生まれたのが、蓮の神(ネフェルテム)だということです。

姿(見た目)

By Jeff Dahl – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3287657

ネフェルテムの見た目は、とても爽やかで神秘的です。

ネフェルテムの特徴的な姿

  • 頭に蓮の花飾りもしくは冠をのせた若い男性
  • 時々、ライオンの顔になることもある(お母さんセクメトの影響)
  • 蓮そのものとされることも

蓮やライオンと関連深い姿。

ライオンは、ネフェルテムの破壊的な一面を表している。

神格・役割

ここが、ネフェルテムの神格は蓮に大きく関連している。

ネフェルテムの主な役割

  • 太陽の誕生を象徴 → 太陽が蓮の花から昇るという考えに基づく
  • 死者の裁判官 → 時に罪人を裁く存在として描かれる
  • テーベの国家神→両親と一緒に祀られる

また、ラーとも関連深く、彼に対抗する闇の物を倒すともされている。

ネフェルテムは「蓮から生まれた太陽」の神話で有名

ネフェルテムには、とても美しい神話があります。

「蓮の中から生まれた太陽の神」の物語

  1. 昔々、世界がまだ混沌としていた時代があった
  2. 暗い水の上に、一輪の蓮の花が現れた
  3. その蓮の花がゆっくりと開いていく
  4. 花の中から、美しい太陽が生まれた
  5. その蓮そのものがネフェルテム

まとめ

ネフェルテムについて、いかがでしたか?

ポイント

  • 創造神プタハと戦女神セクメトの息子
  • 蓮とライオンが特徴的な若い神
  • 太陽、死者の裁判、王権と深い関係
  • 蓮の花から太陽を生んだという美しい神話がある

コメント

タイトルとURLをコピーしました