今回は、古代エジプト神話に登場する美しい神「ネフェルテム」についてお話しします。
系譜(家族)
ネフェルテムは、メンフィス三柱神の一人として信仰されていました。
ネフェルテムの家族構成
- 父:プタハ → 言葉で世界を創った創造神
- 母:セクメト → 獅子の頭を持つ戦いと癒しの女神
- 本人:ネフェルテム → 蓮の花の神
面白いのは、創造の神(プタハ)と破壊と癒しの神(セクメト)のあいだに生まれたのが、蓮の神(ネフェルテム)だということです。
姿(見た目)

ネフェルテムの見た目は、とても爽やかで神秘的です。
ネフェルテムの特徴的な姿
- 頭に蓮の花飾りもしくは冠をのせた若い男性
- 時々、ライオンの顔になることもある(お母さんセクメトの影響)
- 蓮そのものとされることも
蓮やライオンと関連深い姿。
神格・役割
ここが、ネフェルテムの神格は蓮に大きく関連している。
ネフェルテムの主な役割
- 太陽の誕生を象徴 → 太陽が蓮の花から昇るという考えに基づく
- 死者の裁判官 → 時に罪人を裁く存在として描かれる
- テーベの国家神→両親と一緒に祀られる
また、ラーとも関連深く、彼に対抗する闇の物を倒すともされている。
ネフェルテムは「蓮から生まれた太陽」の神話で有名

ネフェルテムには、とても美しい神話があります。
「蓮の中から生まれた太陽の神」の物語
- 昔々、世界がまだ混沌としていた時代があった
- 暗い水の上に、一輪の蓮の花が現れた
- その蓮の花がゆっくりと開いていく
- 花の中から、美しい太陽が生まれた
- その蓮そのものがネフェルテム
まとめ
ネフェルテムについて、いかがでしたか?
ポイント
- 創造神プタハと戦女神セクメトの息子
- 蓮とライオンが特徴的な若い神
- 太陽、死者の裁判、王権と深い関係
- 蓮の花から太陽を生んだという美しい神話がある
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