もし今、あなたの携帯に「私、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの」という電話がかかってきたら、どうしますか?
きっと誰かのいたずらだと思って電話を切るでしょう。でも、その電話の主が捨てたはずの人形だとしたら?
しかも、電話をかけてくるたびにどんどん自分に近づいてくるとしたら、背筋が凍りますよね。
この記事では、日本全国で語り継がれる恐怖の都市伝説「メリーさんの電話」について詳しく解説します。
メリーさんの電話ってどんな都市伝説?
メリーさんの電話は、捨てられた人形が元の持ち主に復讐するという都市伝説なんです。
この話の怖いところは、人形が電話で自分の居場所を伝えながら段階的に近づいてくるという点にあります。
最初は遠いゴミ捨て場から始まり、だんだん家に近づき、最後には「あなたの後ろにいるの」という恐怖の展開を迎えるんですね。
単純な怪談ではなく、現代的な通信手段である電話を使うところが、この都市伝説を身近で恐ろしいものにしています。
携帯電話が普及した現代では、誰にでも起こりうる恐怖として語り継がれているわけです。
メリーさんってどんな人形?
メリーさんの外見について、伝承では次のように描かれています。
【メリーさんの特徴】
- 外国製の人形(洋人形)
- 金髪で青い目を持つことが多い
- 古くなった人形として描写される
- 幼い女の子の声で電話をかけてくる
昔から日本では、外国製の人形に対して不気味さや神秘性を感じる文化があり、それが恐怖を増幅させる要素になっているんですね。
メリーさんの恐怖パターン
この都市伝説には、明確な恐怖の演出パターンがあります。
【電話の進行パターン】
- 第1段階:ゴミ捨て場から
- 「私、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの」
- 第2段階:街中を移動
- 「今、○○屋さんの前にいるの」
- タバコ屋、コンビニなど身近な場所
- 第3段階:家の前に到着
- 「今、あなたの家の前にいるの」
- 最終段階:背後に出現
- 「今、あなたの後ろにいるの」
この段階的な接近が、聞く人の恐怖心を徐々に高めていく仕組みになっているんです。
電話を切っても何度もかかってくるという執念深さも、恐怖を演出する重要な要素ですね。
伝承
代表的なストーリー展開
最も有名なバージョンをご紹介しましょう。
ある少女が、幼い頃から大切にしていたメリーという名前の洋人形を持っていました。しかし、成長とともに人形が古くなり、引っ越しを機にゴミ捨て場に捨ててしまったんです。
その夜、少女の携帯電話が鳴りました。
「私、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの」
幼い女の子の声に、少女は不気味に思い電話を切ります。でも、すぐにまた電話が…。
「私、メリーさん。今、タバコ屋さんの角にいるの」
恐怖を感じながらも、少女は家に帰ります。そして玄関前で再び電話が。
「私、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの」
慌てて玄関を開けても誰もいません。ホッとした瞬間、最後の電話が鳴るのです。
「私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの」
結末のバリエーション
面白いことに、この話には複数の結末があるんです。
【様々な結末パターン】
- 恐怖の結末:振り向いたら殺される、刃物で刺される
- 回避方法あり:家の鍵を全て閉めて絶対に開けない
- 意外な解決法:シュークリームを与えると助かる
- 余韻を残す:その後どうなったか語らない
📍 関連する都市伝説:「リカちゃん電話」という似た話もあります。
また、外国の民話「指輪」という話が元になっているという説も。
まとめ
メリーさんの電話は、現代のテクノロジーと古典的な人形の怨念が融合した都市伝説です。
【重要なポイント】
✅ 捨てられた洋人形が電話で復讐する物語
✅ 段階的に近づいてくる恐怖の演出
✅ 最後は必ず**「あなたの後ろにいる」**で締める
✅ 携帯電話という身近な道具を使う現代的な恐怖
✅ 結末は様々で、シュークリームで助かるという奇妙な解決法も
この都市伝説が広まった理由は、誰もが持っている携帯電話への着信という日常的な出来事に、超常的な恐怖を結びつけたところにあるでしょう。
もし夜中に知らない番号から電話がかかってきたら…それはただの間違い電話なのか、それともメリーさんなのか。考えるだけでゾッとしますね。
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