「夜中にノックの音がしても、絶対にドアを開けてはいけない」
山小屋に泊まった登山者たちに告げられた、老婆の不吉な警告。
しかし酔った若者たちは、その忠告を無視してドアを開けてしまった。
その後、彼らを襲った悲劇とは——。
この記事では、書籍で紹介された都市伝説「真夜中のゴン」の内容と、なぜこれほど恐ろしいのかを解説します。
「真夜中のゴン」とは
「真夜中のゴン」は、山小屋を舞台にした都市伝説です。
道に迷った登山者たちが古い屋敷に辿り着き、そこで一夜を過ごすことになるのですが、夜中に起こる不可解な出来事と、それに続く凄惨な結末が語られます。
この話は特定の書籍で紹介されており、「ノックの音に応じてはいけない」という警告モチーフを持つ都市伝説の一つです。
あらすじ
遭難した三人の青年
山登りをしていた三人の青年が、道に迷ってしまいます。
日が暮れかけた山中で途方に暮れていたところ、古めかしい屋敷を発見。
そこには、おばあさんが一人で住んでいました。
おばあさんの警告
事情を話すと、おばあさんは快く一晩泊めてくれることになりました。
しかし、部屋に案内される際、おばあさんは真剣な表情でこう告げます。
「夜中にノックの音がしても、絶対にドアを開けてはいけない」
なぜ開けてはいけないのか。
おばあさんは理由を語りませんでしたが、その強い口調に、ただならぬ何かを感じさせました。
真夜中のノック
その夜、三人が部屋で酒を飲んでいると——。
コン、コン。
ドアを叩く音がしました。
酒に酔っていた青年たちは、おばあさんの忠告をすっかり忘れていました。
「誰だ?」と声をかけながら、何気なくドアを開けてしまいます。
しかし廊下には、誰もいません。
特に変わったこともなく、三人はそのまま寝てしまいました。
翌朝、酒の酔いで記憶も曖昧です。
ノックの音があったことすら、ぼんやりとしか覚えていませんでした。
帰り道の悲劇
三人はおばあさんに礼を言い、山を下り始めました。
ところが——。
帰り道で、次々と不幸が襲いかかります。
一人目の青年は、突然発作を起こして亡くなりました。
二人目と三人目は、事故に巻き込まれてしまいます。
なんとか家まで辿り着いた青年を待っていたのは、さらなる悲劇でした。
家は火事で焼けてしまい、家族も全員焼死していたのです。
なぜ恐ろしいのか
理由のない警告
この話の恐怖は、「なぜドアを開けてはいけないのか」が明かされない点にあります。
おばあさんは理由を説明しません。
ただ「開けてはいけない」とだけ告げます。
説明がないからこそ、想像力が掻き立てられるんです。
ドアの向こうには一体何がいたのか。
ノックをしていたのは、何者だったのか。
ドアを開けた代償
ドアを開けた後、特に変わったことは起きませんでした。
廊下には誰もいないし、部屋に何かが入ってきた様子もない。
だからこそ怖いんです。
目に見えない何かが、確実に彼らに取り憑いたことを示唆しています。
そしてその影響は、山を下りた後に次々と現れました。
一人は発作で死亡。
二人は事故に遭遇。
最後の一人は家族を失う。
まるで「ドアを開けてしまった」という行為そのものが、呪いの引き金になったかのようです。
忠告を守れなかった後悔
「言われた通りにしていれば」という後悔が、この話の核心です。
酒に酔って判断力を失い、大切な忠告を忘れてしまった。
たったそれだけのミスが、取り返しのつかない結果を招きました。
この「些細な油断が命取りになる」という展開が、聞く者に強い印象を残します。
類似する都市伝説
「真夜中のゴン」のように、ノックや警告をモチーフにした都市伝説は他にも存在します。
「ドアを開けるな」
友人から「今から遊びに行く」と連絡があった後、ドアがノックされます。
しかしドアを開けようとした瞬間、友人から電話がかかってきて「絶対に開けるな」と警告される——という都市伝説です。
ドアの向こうにいるのは友人ではなく、友人になりすました何かだったというパターンが多く語られています。
山小屋の怪談
山小屋や避難小屋を舞台にした実話系の怖い話も数多く存在します。
- 真夜中にノックされるが、外には誰もいない
- ドアが勝手に開く
- 不可解な足音や気配
登山者の間では、こうした体験談が語り継がれています。
「スクエア」
雪山で遭難した登山者たちが山小屋に泊まり、暖を取るために四隅でリレーをする——という有名な都市伝説「スクエア」も、山小屋を舞台にしています。
「真夜中のゴン」と同様に、山という閉鎖的な空間での不可解な体験を描いています。
なぜ山小屋が舞台なのか
閉鎖的な空間
山小屋は、街から離れた孤立した場所です。
助けを呼ぼうにも、簡単には逃げられません。
この「逃げ場のなさ」が、恐怖を増幅させます。
非日常の空間
山は日常とは異なる世界です。
そこでは、普段なら起こり得ないことが起きても不思議ではない——そんな感覚が、怪談を受け入れやすくします。
遭難というリアリティ
実際に山で道に迷うことは珍しくありません。
だからこそ「自分にも起こりうる」と感じさせる説得力があります。
「ノック」が持つ意味
境界を越える合図
ノックは、「入ってもいいですか?」という許可を求める行為です。
つまり、ノックに応じてドアを開けることは、相手を「招き入れる」ことを意味します。
この都市伝説では、その招き入れてはいけない何かが、ノックという形で許可を求めてくるわけです。
自分の意思で開けさせる
興味深いのは、ドアの向こうの存在が「自分でドアを開けられない」という設定です。
だから、ノックをして人間に開けさせようとする。
人間が自分の意思で開けることで、初めて中に入れるんです。
この「相手の同意が必要」という設定が、多くの怪談に共通しています。
まとめ
「真夜中のゴン」は、山小屋を舞台にした都市伝説です。
道に迷った青年たちが古い屋敷に泊まり、おばあさんから「夜中にノックの音がしても、絶対にドアを開けてはいけない」と警告されます。
しかし酒に酔った青年たちはその忠告を無視し、ドアを開けてしまった結果、悲劇的な結末を迎えました。
この話の恐怖は、以下の点にあります:
- 理由が明かされない警告
- 目に見えない呪いの影響
- 些細な油断が招いた取り返しのつかない結果
もしあなたが山小屋に泊まることがあり、真夜中にノックの音が聞こえたら——。
安易にドアを開けず、まずは相手が誰なのか確認してください。
そのノックは、この世ならざる何かからの招待状かもしれません。


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