「Macの古いOSの名前が知りたい」
「自分のMacはどのOSまでアップデートできるの?」
MacのOS(オペレーティングシステム)は、40年以上の歴史を持ち、これまで数多くのバージョンがリリースされてきました。
この記事では、Macの歴代OSを時代ごとに分類し、それぞれの特徴やリリース日、命名の由来まで詳しく解説します。
Mac OSの歴史:3つの時代

Mac OSの歴史は、大きく3つの時代に分けられます。
1. クラシック時代(1984年〜2001年)
初代Macintoshが発売された1984年から、Mac OS 9までの時代です。
特徴:
- System 1から始まり、Mac OS 9まで続く
- グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を初めて一般に普及させた
- マウス操作やウィンドウシステムの基礎を確立
- シングルタスク中心(後期はマルチタスクも可能に)
- システムが不安定でフリーズしやすい
この時代のMacは、当時としては革新的なコンピュータでしたが、技術的な限界もありました。
2. Mac OS X時代(2001年〜2015年)
AppleがNeXTを買収し、NeXTSTEPをベースに作られた新しいOS時代です。
特徴:
- UNIXベースの安定したシステム
- 「X(テン)」という名称(バージョン10.x)
- ネコ科動物の命名(Cheetah、Puma、Jaguarなど)
- 後期はカリフォルニア州の地名(Mavericks、Yosemiteなど)
- PowerPCからIntelプロセッサへの移行
この時代に、MacはクラシックMacとは全く異なる、現代的なOSへと生まれ変わりました。
3. macOS時代(2016年〜現在)
iOS、watchOS、tvOSとブランドを統一するため、名称が「macOS」に変更されました。
特徴:
- 名称が「OS X」から「macOS」へ変更
- カリフォルニア州の地名を引き続き使用
- AppleシリコンへのCPU移行(2020年〜)
- バージョン11以降、メジャーバージョンが1ずつ増加
- 2025年から年号ベースのバージョン番号(macOS 26など)
現在のmacOSは、Mac、iPhone、iPad、Apple Watchなど、Appleエコシステム全体と統合されています。
歴代Mac OS一覧表

Mac OS X(2001年〜2012年):ネコ科動物シリーズ
| バージョン | コードネーム | 読み方 | リリース日 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Mac OS X 10.0 | Cheetah | チーター | 2001年3月24日 | 初代Mac OS X。Aquaインターフェース導入、$129で販売 |
| Mac OS X 10.1 | Puma | ピューマ | 2001年9月25日 | パフォーマンス向上、無料アップデート |
| Mac OS X 10.2 | Jaguar | ジャガー | 2002年8月24日 | 初めて公式にコードネームを使用、Quartzエンジン強化 |
| Mac OS X 10.3 | Panther | パンサー | 2003年10月24日 | Finder改善、Exposé機能追加、$129 |
| Mac OS X 10.4 | Tiger | タイガー | 2005年4月29日 | Spotlight検索、Dashboard、200以上の新機能 |
| Mac OS X 10.5 | Leopard | レパード | 2007年10月26日 | 300以上の新機能、Time Machine、64ビット対応 |
| Mac OS X 10.6 | Snow Leopard | スノーレパード | 2009年8月28日 | パフォーマンス重視、64ビット化、$29の低価格 |
| Mac OS X 10.7 | Lion | ライオン | 2011年7月20日 | Mac App Storeから配信、iOS要素の統合 |
| OS X 10.8 | Mountain Lion | マウンテンライオン | 2012年7月25日 | 通知センター、iMessage、Game Center、最後の有料版($19.99) |
命名の由来:
ネコ科の動物の名前が使われました。最初のCheetah(チーター)から最後のMountain Lion(マウンテンライオン)まで、9バージョンが続きました。
OS X(2013年〜2015年):カリフォルニア州の地名シリーズ(前期)
| バージョン | コードネーム | 読み方 | リリース日 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| OS X 10.9 | Mavericks | マーベリックス | 2013年10月22日 | 初のカリフォルニア地名、無料化、タブブラウジング |
| OS X 10.10 | Yosemite | ヨセミテ | 2014年10月16日 | フラットデザイン、Continuity機能、Handoff |
| OS X 10.11 | El Capitan | エル・キャピタン | 2015年9月30日 | 安定性とパフォーマンス向上、Split View |
命名の由来:
Appleの本社があるカリフォルニア州の地名が使われるようになりました。
- Mavericks(マーベリックス): カリフォルニア州北部の海岸
- Yosemite(ヨセミテ): ヨセミテ国立公園
- El Capitan(エル・キャピタン): ヨセミテ公園内の一枚岩
macOS(2016年〜2020年):カリフォルニア州の地名シリーズ(後期)
| バージョン | コードネーム | 読み方 | リリース日 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| macOS 10.12 | Sierra | シエラ | 2016年9月20日 | 「macOS」に名称変更、Siri搭載、Apple Watch連携 |
| macOS 10.13 | High Sierra | ハイシエラ | 2017年9月25日 | APFS導入、Metal 2、VRサポート |
| macOS 10.14 | Mojave | モハベ | 2018年9月24日 | ダークモード、Dynamic Desktop、Stacks |
| macOS 10.15 | Catalina | カタリナ | 2019年10月7日 | 32ビットアプリ非対応、Apple Arcade、Sidecar |
命名の由来:
引き続きカリフォルニア州の地名が使われました。
- Sierra(シエラ): シエラネバダ山脈
- High Sierra(ハイシエラ): シエラ国有林内の高地
- Mojave(モハベ): モハベ砂漠
- Catalina(カタリナ): サンタカタリナ島
重要な変更点:
macOS Catalinaから、32ビットアプリが完全に使えなくなりました。Office 2011 for MacやAdobe CS系の古いバージョンが動作しません。
macOS(2020年〜2024年):バージョン11以降
| バージョン | コードネーム | 読み方 | リリース日 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| macOS 11 | Big Sur | ビッグサー | 2020年11月12日 | 大幅デザイン変更、Appleシリコン対応、iOSアプリ実行可能 |
| macOS 12 | Monterey | モントレー | 2021年10月25日 | Universal Control、ショートカットアプリ、集中モード |
| macOS 13 | Ventura | ベンチュラ | 2022年10月24日 | ステージマネージャ、連係カメラ、Freeform |
| macOS 14 | Sonoma | ソノマ | 2023年9月26日 | デスクトップウィジェット、ゲームモード、ビデオ会議機能強化 |
| macOS 15 | Sequoia | セコイア | 2024年9月16日 | Apple Intelligence、iPhoneミラーリング、パスワードアプリ |
命名の由来:
引き続きカリフォルニア州の地名。
- Big Sur(ビッグサー): カリフォルニア州中部の海岸地域
- Monterey(モントレー): モントレー郡の町
- Ventura(ベンチュラ): ベンチュラ郡の都市
- Sonoma(ソノマ): ソノマ市
- Sequoia(セコイア): セコイア国立公園
重要な転換点:
macOS Big Surから、約20年続いたバージョン10.xから脱却し、バージョン11になりました。これはAppleシリコン(M1チップ)への移行とも重なる、大きな節目でした。
macOS(2025年〜):年号ベースのバージョン
| バージョン | コードネーム | 読み方 | 発表日 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| macOS 26 | Tahoe | タホー | 2025年6月9日(WWDC) | 年号ベースの番号、Liquid Glass UI、Apple Intelligence強化 |
命名規則の変更:
2025年から、バージョン番号が年号ベースになりました。WWDC(開発者会議)で発表された年の西暦の下2桁が、バージョン番号になります。
- 2025年のWWDCで発表 → macOS 26
- 2026年のWWDCで発表 → macOS 27(予想)
命名の由来:
- Tahoe(タホー): タホ湖(カリフォルニア州とネバダ州の境界)
macOS 26 Tahoeは、IntelベースのMacをサポートする最後のバージョンになる見込みです。
クラシック時代のMac OS(参考)

Mac OS X以前の、クラシックMacの時代についても簡単に紹介します。
主なバージョン:
- System 1〜7: 初期のMacintoshシステム(1984年〜)
- 漢字Talk: 日本語対応システム
- Mac OS 7.5〜8.6: カラフルなインターフェース、インターネット対応
- Mac OS 9: クラシック時代の最終版(2001年まで)
クラシックMac OSは、Mac OS X 10.4まで「Classic環境」として動作させることができました。
OSの命名規則の変遷
Mac OSの命名には、時代ごとに異なるテーマがあります。
1. ネコ科動物時代(2001年〜2012年)
命名の背景:
Mac OS Xの「X(テン)」が、ネコ科動物の俊敏さや優雅さをイメージさせることから、ネコ科の動物名が採用されました。
使われた動物:
- Cheetah(チーター)- 世界最速の陸上動物
- Puma(ピューマ)- 別名クーガー、俊敏な肉食獣
- Jaguar(ジャガー)- 南米最大のネコ科動物
- Panther(パンサー)- 黒豹の総称
- Tiger(タイガー)- トラ、百獣の王
- Leopard(レパード)- ヒョウ、優美な捕食者
- Snow Leopard(スノーレパード)- ユキヒョウ、高山の住人
- Lion(ライオン)- ライオン、サバンナの王者
- Mountain Lion(マウンテンライオン)- ピューマの別名
Snow Leopard(ユキヒョウ)あたりから「あれ?ネタ切れ?」と思った人も多かったはずです。
2. カリフォルニア州の地名時代(2013年〜現在)
命名の背景:
Appleの本社がカリフォルニア州クパチーノにあることから、カリフォルニア州の風光明媚な場所の名前が採用されるようになりました。
地名のバリエーション:
- 海岸:Mavericks、Big Sur
- 国立公園:Yosemite、Sequoia
- 山脈・岩:El Capitan、High Sierra
- 砂漠:Mojave
- 島:Catalina
- 町:Monterey、Ventura、Sonoma
- 湖:Tahoe
カリフォルニア州は自然が豊かで、まだまだ使える地名がたくさんあります。
3. 年号ベース時代(2025年〜)
命名の背景:
iOS、iPadOS、watchOS、tvOSなど、Appleの全OSで統一感を持たせるため、年号ベースの番号付けになりました。
仕組み:
WWDCで発表された年の西暦下2桁 = バージョン番号
例:2025年のWWDC → macOS 26 Tahoe
この方式により、どのOSがいつ発表されたかが一目で分かるようになりました。
各時代の主な特徴と進化

Mac OS X 初期(10.0〜10.4)
技術的進化:
- UNIXベースの安定したシステム
- プリエンプティブマルチタスク
- メモリ保護
- Aquaインターフェース(水をモチーフにした美しいUI)
課題:
- 初期は動作が遅い
- 古いMac OSアプリとの互換性問題
- Classic環境で旧アプリを動作させる必要
Mac OS X 中期(10.5〜10.8)
成熟期の特徴:
- 64ビット化の推進
- Time Machine(自動バックアップ)
- Spotlight(高速検索)
- iOSとの統合開始
CPUの転換:
PowerPCからIntelプロセッサへの移行(2006年〜)
OS X / macOS 後期(10.9〜10.15)
エコシステムの統合:
- iCloud連携強化
- Handoff、Continuity(デバイス間の連携)
- iOS風のデザインと機能
重要な分岐点:
- macOS Catalina(10.15)で32ビットアプリ完全廃止
- 古いソフトが使えなくなる大きな転換
macOS 現代(11〜現在)
Appleシリコン時代:
- 独自設計のM1、M2、M3チップ
- 劇的なパフォーマンス向上
- バッテリー駆動時間の大幅延長
- iOSアプリのネイティブ実行
AI時代の幕開け:
- Apple Intelligence(macOS Sequoia〜)
- より賢いSiri
- テキスト生成、画像生成ツール
macOSのサポート期間
サポートの仕組み
Appleは、macOSのサポート期間を公式には明言していません。
しかし、一般的には以下のルールがあります。
セキュリティアップデート対象:
最新版と、そこから遡って2つ前までのバージョン(合計3つ)
例:2024年の場合
- macOS Sequoia(15)- 最新版
- macOS Sonoma(14)- 1つ前
- macOS Ventura(13)- 2つ前
この3つのバージョンに対して、セキュリティアップデートが提供されます。
Macの寿命について
OSアップデートの期間:
Macは購入から5〜7年程度、最新OSにアップデートできます。
実質的な使用可能期間:
発売から10〜12年程度は使用できます(サポート終了後も動作は可能)。
例:
- 2019年発売のMacBook Pro → 2025年のmacOS 26 Tahoeまでサポート予定
- 約6年間、最新OSにアップデート可能
周辺機器のサポート
周辺機器メーカーは、今から5〜6年前のOSまでサポートしている場合が多いです。
そのため、OSのバージョンアップをきちんとしておけば、10〜15年は周辺機器を含めて快適に使えます。
自分のMacのOSを確認する方法
現在使っているMacのOSバージョンを確認するのは簡単です。
確認手順:
- 画面左上のAppleメニュー(🍎)をクリック
- 「このMacについて」を選択
- OSの名前とバージョン番号が表示される
表示例:
- macOS Sequoia 15.2
- macOS Sonoma 14.7
- macOS Ventura 13.6
バージョン番号をクリックすると、ビルド番号も確認できます。
macOSをアップデートする方法
最新のmacOSにアップデートする方法です。
Ventura以降のMac
- 「システム設定」を開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 利用可能なアップデートが表示される
- 「今すぐアップデート」をクリック
Monterey、Big Sur、Catalinaのチック
- 「システム環境設定」を開く
- 「ソフトウェアアップデート」をクリック
- 利用可能なアップデートが表示される
- 「今すぐアップデート」をクリック
Mojave以前のMac
- 「システム環境設定」を開く
- 「App Store」をクリック
- またはMac App Storeから手動でダウンロード
注意点:
- メジャーアップデート(例:Sonoma → Sequoia)は、Mac App Storeから手動でインストールが必要な場合があります
- 重要なデータは事前にバックアップしましょう
古いバージョンに戻す方法

新しいOSが使いにくい場合、古いバージョンに戻すことも可能です。
方法1:Time Machineから復元
必要なもの:
- Time Machineでバックアップしたデータ
手順:
- 復元したいバージョンのTime Machineバックアップを用意
- Macを再起動し、起動時に「Command + R」を押し続ける
- 「macOSユーティリティ」が表示される
- 「Time Machineバックアップから復元」を選択
- バックアップデータを選択して復元
注意点:
現在のデータは完全に消去されます。必要なデータは事前に保存してください。
方法2:macOSを再インストール
手順:
- Macを再起動し、起動時に「Command + R」を押し続ける
- 「macOSユーティリティ」が表示される
- 「macOSを再インストール」を選択
- 画面の指示に従ってインストール
インストールされるバージョン:
Macに初めてインストールされていたバージョン、または最も近いバージョンが再インストールされます。
各バージョンの壁紙の特徴
macOSの各バージョンには、コードネームにちなんだ美しいデフォルト壁紙があります。
代表的な壁紙
Snow Leopard(2009年):
ユキヒョウをモチーフにした壁紙。この頃から、コードネームにちなんだ壁紙が登録されるようになりました。
Mavericks(2013年):
カリフォルニア北部の波打つ海岸。命名規則変更後、初の地名ベース壁紙。
Yosemite(2014年):
ヨセミテ国立公園の壮大な山々と空。Macユーザーにはお馴染みの壁紙。
El Capitan(2015年):
ヨセミテ公園内の巨大な一枚岩。圧倒的な存在感。
Mojave(2018年):
Dynamic Desktop機能により、時間帯によって変化する砂漠の風景。
Big Sur(2020年):
ビッグサーの海岸。大幅なデザイン変更に合わせ、グラフィカルで美しい壁紙に。
Monterey以降(2021年〜):
写真ではなく、グラフィック画像がデフォルトの壁紙に変更されました。
macOSの壁紙は、各バージョンの個性を表現する重要な要素です。
CPUの変遷

MacのCPU(プロセッサ)も、時代とともに大きく変化しました。
PowerPC時代(〜2006年)
使用期間:
Mac OS X 10.0〜10.5(初期)
特徴:
- IBMとMotorolaが開発したRISCプロセッサ
- G3、G4、G5などのモデル
Intel時代(2006年〜2020年)
使用期間:
Mac OS X 10.4〜macOS Big Sur
特徴:
- IntelのCore 2 Duo、Core i5/i7/i9などを採用
- Windows PCと同じCPU
- Boot CampでWindowsも起動可能に
移行:
2006年から段階的にIntelへ移行し、2006年末までに全モデルがIntel化されました。
Appleシリコン時代(2020年〜現在)
使用期間:
macOS Big Sur〜現在
プロセッサ:
- M1(2020年)
- M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra(2021年)
- M2(2022年)
- M2 Pro、M2 Max、M2 Ultra(2023年)
- M3、M3 Pro、M3 Max(2023年)
- M4、M4 Pro、M4 Max(2024年〜)
特徴:
- Apple独自設計のARMベースプロセッサ
- 劇的なパフォーマンス向上
- 優れた電力効率
- iOSアプリのネイティブ実行
- Rosetta 2でIntelアプリも動作
今後:
macOS 26 Tahoeが、Intelプロセッサをサポートする最後のバージョンになる見込みです。
注目すべき転換点
Mac OSの歴史の中で、特に重要な転換点をまとめます。
1. Mac OS XへのUI転換(2001年)
クラシックMac OSから、UNIXベースのMac OS Xへの大転換。
影響:
- 安定性が劇的に向上
- モダンなOSの基礎を確立
- 旧アプリとの互換性問題
2. Intelプロセッサへの移行(2006年)
PowerPCからIntelへのCPU変更。
影響:
- Windows PCと同じCPUに
- Boot CampでWindowsが動作
- パフォーマンス向上
3. 無料化(2013年)
OS X Mavericks以降、無料で配布されるように。
影響:
- ユーザーが最新OSを保ちやすくなった
- アップデート率の向上
4. macOSへの名称変更(2016年)
「OS X」から「macOS」へ。
影響:
- iOS、watchOS、tvOSとブランド統一
- Appleエコシステムの強化
5. 32ビットアプリ廃止(2019年)
macOS Catalinaで32ビットアプリ完全非対応に。
影響:
- 古いソフトが使えなくなる
- Office 2011、古いAdobe製品などが動作不可
6. Appleシリコンへの移行(2020年)
IntelからApple独自のMチップへ。
影響:
- 性能と電力効率の劇的な向上
- iOSアプリがMacで動作
- 新しいアーキテクチャへの移行
7. 年号ベースのバージョン番号(2025年)
全Apple製品で統一された番号体系に。
影響:
- バージョン管理がわかりやすく
- エコシステム全体の一体感
よくある質問
Q1:macOSとMac OS Xは同じもの?
A:はい、同じものです。2001年〜2011年は「Mac OS X」、2011年〜2015年は「OS X」、2016年以降は「macOS」と名称が変わりましたが、すべて同じ系統のOSです。
Q2:最新のmacOSは何?
A:2024年12月時点では、macOS 15 Sequoiaが最新版です。2025年秋にはmacOS 26 Tahoeがリリース予定です。
Q3:自分のMacはどのOSまでアップデートできる?
A:Macのモデルと発売年によって異なります。一般的に、購入から5〜7年程度は最新OSにアップデートできます。Appleの公式サイトで、各OSの対応機種を確認できます。
Q4:古いMacでも最新OSは動く?
A:動きません。各macOSには対応機種があり、古すぎるMacは最新OSをインストールできません。無理にインストールしても、動作が不安定になる可能性があります。
Q5:32ビットアプリはもう使えない?
A:macOS Catalina(10.15)以降では、32ビットアプリは完全に使えません。Mojave(10.14)以前のOSを使う必要があります。
Q6:AppleシリコンMacでIntelアプリは動く?
A:はい、Rosetta 2という変換技術により、多くのIntelアプリが動作します。ただし、一部のアプリは対応していません。
Q7:OSのアップデートは無料?
A:はい、OS X Mavericks(2013年)以降、すべて無料です。それ以前は有料でした($19.99〜$129)。
Q8:毎年新しいOSが出るの?
A:はい、2012年のMountain Lion以降、毎年新しいメジャーバージョンがリリースされています。通常、6月のWWDCで発表され、9〜10月に正式リリースされます。
Q9:古いOSのままでも大丈夫?
A:セキュリティ上のリスクがあります。サポートが終了したOSは、セキュリティアップデートが提供されないため、できるだけ新しいOSを使うことをおすすめします。
Q10:なぜカリフォルニアの地名なの?
A:Appleの本社がカリフォルニア州クパチーノにあるためです。カリフォルニアへの愛着と、美しい自然を持つ州のイメージを重ねています。
まとめ:Mac OSの進化は止まらない
Macの歴代OSは、1984年から現在まで、40年以上の歴史を持ちます。
時代区分:
- クラシック時代(1984〜2001): System 1〜Mac OS 9
- Mac OS X時代(2001〜2015): バージョン10.0〜10.11
- macOS時代(2016〜現在): macOS Sierra(10.12)〜現在
命名規則の変遷:
- ネコ科動物(2001〜2012): Cheetah、Tiger、Lionなど
- カリフォルニア州の地名(2013〜現在): Mavericks、Yosemite、Big Surなど
- 年号ベース(2025〜): macOS 26 Tahoeなど
主な転換点:
- Mac OS Xへの移行(2001)- UNIXベースの安定したOS
- Intelプロセッサ採用(2006)- Windows PCと同じCPU
- 無料化(2013)- すべてのユーザーが最新OSを使いやすく
- macOS化(2016)- エコシステムの統一
- Appleシリコン(2020)- 独自チップで性能革命
- 年号バージョン(2025)- 全製品で統一された番号体系
現在のmacOS:
- 最新版:macOS 15 Sequoia(2024年9月)
- 次期版:macOS 26 Tahoe(2025年秋予定)
サポート期間:
- 最新版から3つ前までセキュリティアップデート対象
- Macは購入から10〜12年程度使用可能
今後の展望:
- AI機能のさらなる強化(Apple Intelligence)
- エコシステムの深化(Mac、iPhone、iPad、Apple Watchの連携)
- Appleシリコンの進化(M4、M5…)
Macの歴史を知ることは、Apple製品の進化を理解することでもあります。
あなたのMacがどの時代のOSを使っているか、そしてどこまでアップデートできるか、確認してみてはいかがでしょうか?

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