ヒンドゥー教において美しさと富の象徴として広く崇拝されているラクシュミー女神について、わかりやすく解説します。
他の神々との関係

ラクシュミーはヒンドゥー教の最高神の一人であるヴィシュヌ神の妻です。
夫とともに世界の調和と繁栄を守る重要な役割を担っています。
関連する神々との関係:
- 夫:ヴィシュヌ – 世界の維持をつかさどる神
- 分身:シーター、ラーダー – 地上に現れたときの姿(ラーマやクリシュナの妃)
ヴィシュヌがどんな姿で地上に現れても(アヴァターラ)、ラクシュミーは必ず彼と共に生まれ変わるとされています。
また、ラクシュミーには、アラクシュミーという姉がいます。
姿と特徴

ラクシュミーの姿は、優しさ・美しさ・上品さ・豊かさをすべて体現しています。
特徴的な姿:
- 美しい女性
- 蓮の花の上に立つ(もしくは座っている)
- 4本の腕
- 蓮の花を手に持つ
- 時に壺を持つ
- 時に手から金貨があふれている様子
- ゾウと一緒に描かれる
光り輝く美しさと言われるほどに、ラクシュミーは綺麗な女神様。
神格
ラクシュミーは富と幸福をもたらす神として広く信仰されています。
神格:
- 富
- 幸運
- 豊穣
- 美
富と幸運だけではなく、美と豊穣の女神としても崇められています。
有名な神話(乳海攪拌とラクシュミーの誕生)

最も有名なラクシュミーの神話は、彼女の誕生にまつわる「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」の物語です。
かつて神々とアスラ(魔族)が一緒に「乳海」という神の海をかき混ぜたことがありました。
これは不老不死の薬「アムリタ」を得るための大がかりな作業でした。
この大攪拌の中から、月、神々の武器、宝石、そして「ラクシュミー」も現れました。
彼女は美しい姿で海から出現し、たくさんの神々から求婚された。
ですが、ラクシュミーはすぐにヴィシュヌのもとに歩み寄り、彼の左膝の上に座った。
ヴィシュヌはラクシュミーを受け入れ、彼女を妃としました。
まとめ
ラクシュミーは幸せと美の女神です。
ポイントまとめ:
- ヴィシュヌの妃で、彼が生まれ変わる時は、一緒に生まれ変わる
- 美しい姿・蓮・金貨・4本の腕などが特徴
- 神話では「乳海攪拌」により誕生
コメント