夜中に「カン、カン」という金属を打つような音が聞こえてきたら、あなたはどう思いますか?
それがもし、両目に釘が刺さった女性の霊が発する音だとしたら…。
2003年に2ちゃんねるで語られた実話体験談は、今でも多くの人々を震え上がらせる恐怖の怪談として知られています。
この記事では、現代の都市伝説として語り継がれる怪異「カン、カン」について、その恐ろしい姿や特徴、実際の体験談をわかりやすくご紹介します。
概要

「カン、カン」は、2003年に2ちゃんねるのオカルト板で語られた実話系怪談に登場する怪異です。
金属を打つような不気味な音とともに現れる女性の霊で、その恐ろしい姿と執拗な憑依行為で知られています。最初の目撃から少なくとも8年以上にわたって一家を苦しめ続けたという、長期間にわたる怪奇現象なんです。
この怪異の特徴は、ただ姿を見せるだけじゃありません。家族の精神を蝕み、異常な行動を引き起こすという、実害を伴う恐ろしい存在として語られています。
怪異の基本情報
姿・見た目の特徴
- 腰まで伸びた長い黒髪
- 細身の体型に白い浴衣のような着物
- 両手に鉄鎚(かなづち)のような鈍器を所持
- 最大の特徴:両目に鉄製の釘が刺さっている
この釘は、ちょうど眼孔と同じ大きさで、まるで目の代わりに打ち込まれているかのような状態だったそうです。
主な行動パターン
「カン、カン」の行動には、いくつか共通点があります。
特徴的な行動
- 深夜に金属音を響かせながら出現
- 家の中(特に居間)に勝手に侵入
- 背を向けて正座していることが多い
- 振り返ると釘の刺さった顔を見せる
- 不吉な言葉を残して消える
- 一度現れると何年も憑きまとう
伝承

実際の体験談によると、この怪異の恐ろしさは、その執拗さにあります。
最初の遭遇(2001年頃)
投稿者の姉妹がアパートで暮らしていた時のこと。深夜、「カン、カン」という音が聞こえてきました。音の方向を探ると、居間のテーブルの上に髪の長い女が正座していたんです。
妹(投稿者)は恐怖のあまり叫んで逃げ出しましたが、姉だけがその場に取り残されてしまいました。その時、怪異は姉に向かって「怪談話を集めてみない?」と語りかけたそうです。
振り向いた怪異の顔を見た姉は、両目に釘が刺さっているのを目撃。さらに「ふふっふ」という不気味な笑い声を聞いたといいます。
呪いの進行
この最初の遭遇から、家族への影響が始まりました。
起きた異常現象
- カン、カンという音が何度も家中に響く
- 母親が異常な行動を取り始める
- 夜中に般若のような表情で電柱の周りを歩き回る
- 精神的に不安定な状態が続く
特に母親への影響は深刻で、まるで何かに取り憑かれたような行動を繰り返すようになったんです。
8年後の再訪(2009年頃)
最も恐ろしいのは、この怪異が一過性のものではなかったということ。
大学生になった投稿者が実家のアパートに戻った時、再び「カン、カン」という音が。音のする方へ向かうと、8年前と同じ女性の霊が現れました。今度ははっきりと、両手に鈍器を持った姿を目撃。
怪異は投稿者に向かって「あなたたち家族もおしまいね…」という不吉な言葉を残して消えたそうです。
正体についての推測
この怪異の正体については、いくつかの説があります。
考えられる可能性
- 建築や工事に関わる事故の犠牲者の霊
- 釘と鎚という道具から、大工や職人の怨霊
- 目に釘を打たれた拷問や刑罰の犠牲者
- 生首を持っていたという別の証言もある
ただし、どれも推測の域を出ず、正体は今も謎のままなんです。
3. まとめ
「カン、カン」は、現代の実話怪談として語り継がれる恐怖の怪異です。
重要なポイント
- 2003年に2ちゃんねるで語られた実話体験
- 両目に釘が刺さった女性の霊という衝撃的な姿
- 金属音とともに現れる特徴的な出現方法
- 8年以上にわたって一家を苦しめ続けた執拗さ
- 家族の精神に異常をきたす実害のある怪異
- 正体不明だからこそ感じる根源的な恐怖
この話の怖さは、単なる目撃談で終わらないところにあります。家族全体を巻き込み、長期間にわたって影響を及ぼし続ける。そして何より、なぜその家族が狙われたのか、理由が全く分からないという不条理さが、読む者に深い恐怖を植え付けるんです。
もし深夜に「カン、カン」という音が聞こえたら…それは単なる物音だと思いたいですね。


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