どうも、ちょげ(@chogetarou)です。
カグツチ(火之迦具土、軻遇突智)は、日本神話に登場する神です。
このカグツチは、どんな神なのでしょうか?
「カグツチについて知りたい」
「カグツチにはどんな神話があるの?」
という人に向けて、この記事では、カグツチについて解説します。
カグツチとは

カグツチは、日本神話に登場する火の神です。
神格
カグツチは、次のような神格を持ちます。
- 火
- 火伏せ
- 鍛冶
- 焼き物
カグツチの神格は、火とそれに関連するものです。
名前の意味
カグツチ(火之迦具土、軻遇突智)は、「火の燃える様子を神格化した神霊」です。
「カグ」は、「火の燃える様子」を意味しています。
「チ」は、「神霊(あるいは精霊)」を意味しています。
なので、「カグツチ」で「火の燃える様子を神格化した神霊」を意味しています。
別名

カグツチ(火之迦具土、軻遇突智)の別名には、次のようなものがあります。
- ヒノヤギハヤオ(火之夜藝速男神)
- ヒノカガビコ(火之炫毘古神)
- ホムスビ(火産霊)
ヒノヤギハヤオ
ヒノヤギハヤオは、すごい速さで物を焼く火を意味しています。
「ヒ」は「火」、「ヤギ」は「焼く」、「ハヤ」は「速い」、「オ」は「男神」を意味します。
ヒノカガビコ
ヒノカガビコは、輝く火の男神を意味しています。
「ヒ」は「火」、「カガ」は「輝く」、「ビコ」は「男神」を意味しています。
ホムスビ
ホムスビは、火が物を作り出す側面を表す名前です。
「ホ」は「火」、「ムスビ」は「生成」を意味します。
子供
国生み・神生みの神話で、カグツチの血液と死体から多くの神々が生まれます。
また、日本書紀では、カグツチは、妻ハニヤマヒメとの間に「ワクムスヒ(稚産霊)」を生んだとしています。
血液から生まれた子
- イワサク(石折神)
- ネサク(根折神)
- イワツツノオ(石筒之男神)
- ミカハヤヒ(甕速日神)
- ヒハヤヒ(樋速日神)
- タケミカヅチ(建御雷之男神)
- クラオカミ(闇淤加美神)
- クラミツハ(闇御津羽神)
カグツチの血液から生まれた子の中でも有名なのは、タケミカヅチです。
おすすめ記事:
死体から生まれた子
- マサカヤマツミ(正鹿山津見神)
- オドヤマツミ(淤縢山津見神)
- オクヤマツミ(奥山津見神)
- クラヤマツミ(闇山津見神)
- シギヤマツミ(志藝山津見神)
- ハヤマツミ(羽山津見神)
- ハラヤマツミ(原山津見神)
- トヤマツミ(戸山津見神)
全ての神の名前に「山」があるのを見れば分かると思いますが、カグツチの死体から生まれたのは全員が山神です。
神話

カグツチ(火之迦具土、軻遇突智)は、古事記や日本書紀の国生み・神生みの神話に登場します
イザナギとイザナミは、国(日本列島)を生み、多くの神を生みます。
イザナミは、カグツチを生み、陰部を火傷し、それが原因で死んでしまいます。
妻の死に激怒したイザナギは、生まれたばかりのカグツチを十束の剣で斬り殺します。
その後、カグツチの血液と死体から多くの神々が生まれます。
まとめ
カグツチは、イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神です。
カグツチは、イザナミの死の原因となり、イザナギに斬り殺されています。
また、カグツチの血液と死体からは、多くの神々が生まれています。
コメント