古い手鏡をのぞき込んだとき、そこに見知らぬ少女の姿が映っていたら…あなたはどうしますか?
その少女は優しく微笑みながら「こっちに来て、一緒に遊ぼう」と誘ってくるかもしれません。
でも、その誘いに応じてはいけません。それは恐ろしい結末を招く「鏡の中のナナちゃん」かもしれないからです。
この記事では、鏡の世界に住む不気味な少女「ナナちゃん」の正体と、彼女にまつわる恐ろしい伝承について詳しくご紹介します。
ナナちゃんってどんな怪異なの?
鏡の中のナナちゃんは、鏡の中だけに存在する少女の霊として知られる都市伝説です。
古い家の手鏡や三面鏡に現れるとされ、実際の場所には存在せず、鏡の中にだけその姿を見せます。
最も恐ろしいのは、彼女が特定の人にしか見えないという点なんです。
見える人とは鏡越しに会話ができ、「一緒に遊ぼう」と鏡の世界へ誘ってくるといわれています。
ナナちゃんの外見
目撃者の証言によると、ナナちゃんの姿はこんな感じです。
ナナちゃんの特徴
- 色白な肌をしている
- 長い髪を2つに結んでいる(おさげ髪)
- 小学生くらいの少女の姿
- いかにも普通の女の子のような外見
一見すると普通の女の子のように見えるため、最初は怖さを感じないかもしれません。
でも、その普通さこそが不気味なんですね。
現れる条件
ナナちゃんが現れやすいのは、こんな鏡です。
出現しやすい鏡の種類
- 古い手鏡(特に枠がない剥き出しのもの)
- 三面鏡
- 田舎の古い家にある鏡
ただし、誰でも見えるわけではないというのが、この怪異の不思議なところです。
伝承
恐ろしい遭遇体験
ある男性が子どもの頃、実家の古い手鏡をのぞいていると、鏡の中に見知らぬ少女が現れました。
その少女は「こっちに来て、一緒に遊ぼう」と優しく誘ってきたそうです。
でも、どうやって鏡の中に入ればいいのか分からず、恐ろしくなった男性は鏡を納戸にしまい込んでしまいました。
断った者への復讐
それから数十年後、結婚した男性が妻と一緒に実家に帰省したときのことです。
再び鏡の前に立つと、ナナちゃんが現れて同じように誘ってきました。大人になった男性は当然断りましたが、すると恐ろしいことが起きたんです。
ナナちゃんは「だったら私はこの子と遊ぶ」と言い残して消えてしまいました。
その後、妊娠していた妻が流産してしまったのです。ナナちゃんは生まれてくるはずだった赤ちゃんを、遊び相手として連れて行ってしまったのでした。
鏡にまつわる他の怪異
実は日本には昔から、鏡にまつわる不思議な話がたくさんあります。
鏡の怪異の例
- 決まった時間に見ると自分の死に顔が映る
- 合わせ鏡の13番目の像を見ると悪魔が現れる
- 鏡の中から怪人が飛び出してくる
古来より鏡は神聖なものとされ、祭事や儀式で使われてきました。
そんな特別な力を持つ鏡だからこそ、恐ろしい存在も宿りやすいのかもしれません。
まとめ
鏡の中のナナちゃんは、一見かわいらしい少女の姿をした恐ろしい怪異です。
重要なポイント
- 鏡の中だけに存在する少女の霊
- 特定の人にしか見えない不思議な性質
- 「一緒に遊ぼう」と鏡の世界へ誘う
- 断ると大切な人を奪っていく恐ろしい存在
- 古い手鏡や田舎の家の鏡に現れやすい
もし古い鏡をのぞいて、見知らぬ少女が話しかけてきても、決して返事をしてはいけません。
それは遊び相手を探すナナちゃんかもしれないのですから。
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