夜、静まり返ったアパートで「一段上がった、うれしいな」という子どもの声が聞こえてきたら…あなたならどうしますか?
その声は毎晩一段ずつ階段を上がって、あなたの部屋に近づいてくるんです。
そして13日目の夜、ついに階段を上りきった時、恐ろしい結末が待っています。
この記事では、日本各地で語り継がれる恐怖の都市伝説「十三階段」について詳しくご紹介します。
十三階段ってどんな怪異なの?
十三階段は、階段を一段ずつ上がってくる子どもの霊にまつわる都市伝説です。
主にアパートの2階の部屋で起きる怪奇現象として知られ、毎晩聞こえる不気味な声が、徐々に部屋へと近づいてくるという恐ろしい話なんです。
入居者がすぐに引っ越してしまういわくつきの部屋として語られることが多く、全国各地でさまざまなバリエーションが存在します。
特徴
怪異のパターン
十三階段の怪異には、明確な特徴があります。
十三階段の恐怖のメカニズム
- 初日:「一段上がった、うれしいな。全部上がったら遊びましょう」
- 2日目:「二段上がった、うれしいな…」
- 3日目:「三段上がった、うれしいな…」
- 以降、毎晩一段ずつ増えていく
この声は子どもの声で聞こえることが特徴的です。
無邪気な口調とは裏腹に、確実に近づいてくる恐怖が住人を追い詰めるんですね。
なぜ「13」なのか?
「13」という数字には、特別な意味があります。
13が不吉とされる理由
- 戦後の日本で処刑台への階段が13段だった
- 西洋でも「13」は不吉な数字として知られている
- 死や不幸を連想させる忌み数として定着
だから「十三階段」という名前自体が、すでに不吉な響きを持っているわけです。
地域によるバリエーション
実は地域によって、階段の数が違う場合もあるんです。
その他のパターン
- 七段バージョン:ちょうど1週間で霊が到達
- 学校の階段が舞台になることも
- 声の内容が微妙に異なる場合がある
伝承
恐怖の体験談
ある2階建てアパートに、家賃が安いのにすぐ人が出ていく部屋がありました。
そこに引っ越してきた青年は、最初の晩に奇妙な体験をします。
夜中に「一段上がった、うれしいな。全部上がったら遊びましょう」という子どもの声が聞こえてきたのです。
翌日は「二段上がった」、その次は「三段上がった」と、日を追うごとに声は階段を上がってきました。
悲劇的な結末
怖がりながらも、声の正体を確かめたくなった青年は、13日目まで部屋に居続けることにしました。
そして運命の13日目の夜、ついに「十三段上がった」という声が聞こえてきます。
翌朝、青年はむごたらしい死体となって発見されました。
死因は不明でしたが、まるで何かに引きずられたような跡が残っていたといいます。
霊の正体
この恐ろしい声の主は誰なのでしょうか?
声の正体についての説
- かつてその部屋に住んでいた少年の霊
- 階段から落ちて死んだ子どもの霊
- 建物を建てる際に生き埋めになった子どもの霊
特に有力なのは、階段から転落死した少年が、自分が落ちた階段を一段ずつ上がって、生きている人間を道連れにしようとしているという説です。
まとめ
十三階段は、じわじわと迫りくる恐怖を描いた日本の代表的な都市伝説です。
重要なポイント
- 毎晩一段ずつ近づいてくる子どもの声
- 13日目に恐ろしい結末が待っている
- 声の主は階段から落ちて死んだ子どもの霊
- 「13」という不吉な数字が恐怖を増幅
- 全国各地に似た話が存在する
もしあなたが引っ越した部屋で「一段上がった」という声を聞いたら…13日目を迎える前に、すぐに引っ越すことをおすすめします。
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