「アラジンと魔法のランプ」に登場する、願いを叶えてくれる魔神——そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、この「ランプの精」の正体は「ジン」と呼ばれる存在なんです。そしてジンには、力の強さや性質によって明確な階級が存在します。
最強のマーリドから、人を食らうグールまで。イスラム世界で信じられてきたジンたちは、単なるおとぎ話のキャラクターではありません。クルアーン(コーラン)にもその存在が認められている、イスラム教における重要な被造物なんです。
この記事では、イスラム神話に登場するジンの階級と種類について、それぞれの特徴や伝承とともに詳しくご紹介します。
ジンって何?──「煙なき炎」から生まれた精霊

ジンの基本情報
ジン(جِنّ, jinn)とは、イスラム世界で信じられている超自然的な存在の総称です。
アラビア語の語源は「隠れた」「見えない」を意味する動詞「ジャンナ」。その名の通り、普段は人間の目には見えない存在とされています。
ジンの主な特徴
- 神(アッラーフ)によって「煙のない炎」から創造された
- 人間が土から作られる2000年以上前に誕生
- 人間と天使の間に位置する被造物
- 自由意志を持ち、善悪どちらにもなれる
- 変身能力を持ち、動物や人間の姿に変化できる
- 寿命はあるが、人間よりもはるかに長命
- 食事や結婚も行う
クルアーンにおけるジン
ジンはイスラム教の聖典クルアーンでも存在が認められています。第72章には「アル・ジン(ジン章)」という表題のスーラ(章)があり、ジンたちがムハンマドのクルアーン朗誦を聞いて改宗した様子が描かれているんです。
「本当にわれは人類を、泥で形作って陶土から創った。またわれは先に燃え盛る炎から幽精(ジン)を創った。」(クルアーン15:26-27)
このように、イスラム教においてジンは単なる民間伝承ではなく、宗教的に認められた存在なんですね。
イスラム以前のジン
実は、ジンへの信仰はイスラム教成立以前から存在していました。
古代アラビアでは、ジンはそれぞれの土地に宿る精霊や神々として崇拝されていたんです。砂漠の民ベドウィンにとって、ジンは自然現象を説明し、危険から身を守るための重要な存在でした。
イスラム教が成立した後も、ジンの信仰はあまりにも深く根付いていたため、預言者ムハンマドも完全には否定しませんでした。そのため、ユダヤ教やキリスト教と比べて、ジンはイスラム教において独特の位置を占めています。
ジンの階級──5段階の序列
ジンには、その力の強さや恐ろしさによって階級が存在します。
最も強大で恐ろしいものから順に、以下のように格付けされています。
| 階級 | 名前 | アラビア語 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | マーリド | مَارِد (mārid) | 最強の巨人、反逆的 |
| 2位 | イフリート | عِفْرِيت (‘ifrīt) | 強大な炎の魔神 |
| 3位 | シャイターン | شَيْطَان (shayṭān) | 悪魔的な存在 |
| 4位 | ジン | جِنّ (jinn) | 一般的なジン |
| 5位 | ジャーン | جَانّ (jānn) | 最も弱いジン |
この階級の頂点に立つのが「イブリース」(إِبْلِيس)——イスラム教における悪魔の王です。ただし、イブリースは「アッ=シャイターン」(悪魔そのもの)とも呼ばれるため、解釈には異説もあります。
興味深いのは、この階級が必ずしも「悪性」だけを基準にしていないという点。人助けをするイフリートも存在することから、これは善悪を統合した総合的な力の階級だという意見もあるんです。
マーリド──最強にして最も誇り高きジン
基本情報
マーリド(mārid)は、ジンの中で最も強大な存在とされています。
アラビア語で「マーリド」は「反逆的な」「巨人」を意味し、その名の通り非常にプライドが高く、人間に従うことを嫌います。
マーリドの特徴
- ジンの中で最強の力を持つ
- 水や海と関連づけられることが多い
- 巨大な体躯を持つとされる
- 非常に誇り高く、反抗的
- 願いを叶える力を持つ
「願いを叶える魔人」の正体
ディズニー映画『アラジン』に登場するジーニーのような、願いを叶えてくれる魔人のイメージ——実はこれがマーリドなんです。
『千夜一夜物語』の「漁師とジンの物語」では、マーリドが瓶に封じ込められていた話が登場します。力が強大すぎて制御が難しいマーリドを、過去の魔術師や聖者たちは瓶やランプに封印したのだとか。
クルアーンでの言及
クルアーンにも「反逆的な悪魔」としてマーリドへの言及があります。
「最も低い天は星々で飾られ、反逆的な悪魔(シャイターン・マーリド)から守られている」(クルアーン37:7)
この記述から、マーリドは天の秘密を盗み聞きしようとする存在として描かれていることがわかります。
制御の難しさ
マーリドを従わせることは非常に困難です。
伝承によれば、マーリドを制御するには以下のような方法が必要だったとされています。
- 戦いで打ち負かす
- 複雑な魔術的儀式を行う
- 長期間の監禁
- 多大なお世辞で機嫌を取る
唯一、何の苦労もなくマーリドを従えることができたのは、ソロモン王(スライマーン)だけだったと言われているんです。
イフリート──炎の魔神
基本情報
イフリート(’ifrīt)は、マーリドに次いで強力なジンです。
「イフリート」という言葉は「反逆的な」「強い」という意味を持ち、クルアーンでは反逆的なジンの一種として1度だけ言及されています。後にアラビアの言語学者たちがこの言葉に「強大で恐ろしい存在」という意味を付与し、独立した階級として認識されるようになりました。
イフリートの特徴
- 煙や炎でできた巨大な体
- 翼を持つとされる
- 地下に住み、廃墟を徘徊する
- 変身能力があまり得意ではない(説による)
- 狡猾で危険な性質
炎との結びつき
イフリートは特に炎との関連が強調されます。
ファンタジーゲームなどで「炎の精霊」として登場することが多いのはこのためですね。その体は煙や火でできているとされ、強大な火の力を操ることができると信じられています。
『千夜一夜物語』での活躍
『千夜一夜物語』には多くのイフリートが登場します。
例えば、ある物語では語り手のシェヘラザードが、瓶に閉じ込められたイフリートを解放した漁師の話を語ります。イフリートは長年封印されていた怒りから漁師を殺そうとしますが、漁師の機転によって再び瓶に戻されてしまう——そんなエピソードです。
ソロモン王との関係
クルアーンでは、イフリートがソロモン王に仕えた話が記されています。
シェバの女王の玉座を運ぶ際、あるイフリートが「あなたが席を立つ前に持ってきましょう」と申し出ました。しかし結局、神の知恵を持つ別の者がより速く玉座を運んだのです。
この逸話は、イフリートの強大な力と、それでも神の知恵には及ばないことを示しています。
シャイターン──悪魔的なジン
基本情報
シャイターン(shayṭān)は、キリスト教における「サタン」の訛りであり、悪魔や堕落したジンを指します。
シャイターンの特徴
- 悪意を持って人間を惑わす
- 人間の心に邪念を吹き込む
- 罪や不信仰へと導く
- 実体を持たないともされる
イブリースとの関係
シャイターンの中で最も有名なのがイブリースです。
イブリースはかつてアッラーフに熱心に仕えていましたが、神が最初の人間アダムを創造した際、アダムにひれ伏すことを拒否しました。「私は火から創られた。土から作られた人間より優れている」——そう主張したイブリースは、神の恩寵から追放されたのです。
その後イブリースは、復活の日まで人間を惑わし続けることを誓いました。これがイスラム教における悪魔の起源とされています。
人間への影響
シャイターンは直接的に人間を傷つける力は持たないとされますが、その代わりに精神的な誘惑を得意とします。
- 心に疑念を植え付ける
- 欲望を煽り立てる
- 不信仰へと導く
- 悪夢を見せる
イスラム教徒は、シャイターンの誘惑から身を守るために、クルアーンの朗誦や祈りを日常的に行います。
もうひとつの分類──行動による呼び名

11世紀のイスラム学者イブン・アブドゥル・バッル(Ibn Abd al-Barr)は、ジンの行動や住処による別の分類を残しています。
| 呼び名 | アラビア語 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジン | جِنّ | 一般的なジンの総称 |
| アーミル | عَامِر | 人間と一緒に住むジン(居つくもの) |
| アルワーフ | أَرْوَاح | 子供に取り憑くジン |
| シャイターン | شَيْطَان | 悪意を持つ反逆的なジン |
| イフリート | عِفْرِيت | 特に強力で危険なジン |
| マーリド | مَارِد | 最も強大なジン |
この分類は、力の階級とは別に、ジンがどのような振る舞いをするかに注目したものです。
カリーン──すべての人間に寄り添うジン
イスラムの伝承で特に興味深いのが「カリーン」(قَرِين, Qareen)の存在です。
カリーンとは
カリーンは、人間一人ひとりに生涯を通じて寄り添うジンのこと。「常なる伴侶」を意味するこの言葉は、クルアーンにも登場します。
「そして、最も慈悲深い方を想起することをやめた者には、われらは悪魔を任命し、それが彼のカリーンとなる。」(クルアーン43:36)
カリーンの役割
カリーンは一般的に、人間の欲望や邪念に働きかけ、善行から遠ざけようとする存在とされています。「ワスワス」(囁き)と呼ばれる邪悪な示唆を人間の心に吹き込むのです。
ただし、興味深いことに、預言者ムハンマドのカリーンはイスラム教に改宗したと伝えられています。
「教友たちは尋ねた。『あなたにもカリーンがいるのですか?』預言者は答えた。『私にもいる。ただし神はそれから私をお助けになり、それは善いことだけを命じるようになった。』」(サヒーフ・ムスリム)
占いとカリーン
占い師がなぜ時に的中するのかについて、イスラムの伝承では「カリーンを通じた情報」が関係していると説明されます。
占い師が飼っているジンが、依頼者のカリーンに過去の出来事を尋ねる——これが占いの仕組みだとされています。ただし、未来については天使たちが話す内容を盗み聞きしようとするジンが流星によって撃ち落とされるため、多くの嘘が混じるとも言われています。
イブリースの5人の息子たち
悪魔の王イブリースには5人の息子がいるとされ、それぞれが人間を堕落させる特定の役割を担っています。
| 名前 | アラビア語 | 役割 |
|---|---|---|
| ティール/タブル | ثَبَر | 災難と嘆きを煽る。人々に服を引き裂かせ、頬を叩かせる |
| アーワル | الأَعْوَر | 姦淫と誘惑を美しく見せる |
| ミスウト/スート | مِسْوَط | 嘘を人々の口に乗せる |
| ダーシム | دَاسِم | 家庭に入り込み、夫婦の間に不和を生む |
| ザランブール | زَلَنْبُور | 市場に旗を立て、不正な商取引を促す |
特にダーシムは、人が家に入る際に「アッサラーム・アライクム(平安あれ)」と言わなければ一緒に入り込み、食事の際に「ビスミッラー(神の名において)」と言わなければ一緒に食事をするとされています。
これらの息子たちの存在は、クルアーン18章50節の「彼(イブリース)とその子孫を味方にするのか」という記述に基づいています。
その他のジンの種類
階級とは別に、ジンにはさまざまな種族や変種が存在します。
グール(Ghūl)──墓場に潜む食人鬼
グール(غُول)は、最も恐ろしいジンの一種として知られています。
グールの特徴
- 墓場や荒野、廃墟に潜む
- 人間の死体を食らう
- 変身能力を持つ(美女やハイエナの姿など)
- 旅人を道に迷わせ、捕食する
- 一撃で倒さなければ蘇る
グールは特に砂漠を旅する者たちにとって恐怖の対象でした。美しい女性の姿で現れ、旅人を惑わして道を逸らせた後、本性を現して襲いかかるのです。
この「グール」は現代の「ゾンビ」の起源の一つとも言われています。1968年の映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の肉食アンデッドは、まさにグールをモデルにしているんですね。
シーラ(Sīlā)──魅惑の女ジン
シーラ(سِعْلَى)は、主に女性の姿をとるジンです。
シーラの特徴
- 優れた変身能力を持つ
- 美しい人間の女性に化ける
- 男性を誘惑して結婚することもある
- 人間とジンの混血を産むことがある
- 魔女のような存在として描かれる
初期の伝承ではグールとシーラは同一視されていましたが、後に区別されるようになりました。グールが変幻自在なのに対し、シーラは「形が変わらない」とする説もありますが、一般的には優れた変身能力を持つとされています。
ジャーン(Jānn)──最古のジン
ジャーン(جَانّ)は、ジンの祖先とも、最も弱いジンとも言われる存在です。
ジャーンの特徴
- 砂漠や荒野に住む
- つむじ風や白いラクダに変身する
- 人間に対して比較的友好的
- グールの天敵とされる
- アダム以前に地球を支配していた
一説では、ジャーンは神が人間を創造する際に罰を受けて弱体化したとも言われています。
ヒン(Hinn)──動物に近いジン
ヒン(هِنّ)は、動物に近い性質を持つジンです。
ヒンの特徴
- 犬の姿で現れることが多い
- ジンより弱い、または前身とされる
- アダム以前の存在
ペルシャのイスラム学者イブン・カスィールによると、ヒンとビン(別のジンの種族)は人間以前に地上で血を流したとされ、これが天使たちがアダムの創造に疑問を呈した理由とされています。
シック(Shiqq)──半身のジン
シック(شِقّ)は、体の半分しか持たない奇妙なジンです。
シックの特徴
- 半分の頭、半分の体、片腕、片足しか持たない
- 片足で跳ねて移動する
- 不完全さと不均衡の象徴
- 人間と交わってナスナス(Nasnas)を産む
シックは低級なジンとされますが、トリックスターや使者として物語に登場することがあります。
ソロモン王とジン──最も有名な使役者
ソロモン王の特別な力
イスラム教において、ソロモン王(スライマーン)はジンを自在に使役できた唯一の人物として描かれています。
クルアーンには、ソロモン王がジン、人間、鳥の軍勢を率いていたことが記されています。
「ソロモンのために、ジンと人間と鳥からなる軍勢が集められ、彼らは整然と隊列を組んでいた。」(クルアーン27:17)
ジンを使役した功績
ソロモン王は神から与えられた力により、以下のようなことを成し遂げたとされています。
- 神殿の建設にジンを動員
- ジンに海に潜らせて真珠を採取
- 反抗的なジンを鎖で縛って罰した
- 風を操り、船を動かした
ソロモン王の死
興味深いのは、ソロモン王の死に関するエピソードです。
クルアーンによると、ソロモン王は杖に寄りかかったまま亡くなりました。ジンたちは王が死んだことに気づかず、杖を白蟻が食い尽くして倒れるまで労働を続けたのです。
この逸話は「ジンは未来を見通す力を持たない」ということを示しています。もし知っていたなら、無駄な労働を続けることはなかったでしょうから。
ジンへの対処法
イスラムの伝承では、悪いジンから身を守るための方法がいくつか伝えられています。
クルアーンの朗誦
最も効果的とされるのが、クルアーンの朗誦です。
「実に、アル・バカラ章(クルアーンの第2章)が朗誦される家から、悪魔は逃げ去るのである。」(ハディース)
悪性のジンはクルアーンを恐れるとされ、見せるだけでも効果があると言われています。
ジンが嫌うもの
伝承によると、ジンは以下のものを嫌います。
- 塩
- 鉄
- シトロン(柑橘類)
- タール
- 火薬
- ザクロ(天国に生える木とされる)
これらを使えば、悪性のジンを追い払うことができるかもしれません。
ジンが現れやすい場所
一方で、ジンは以下のような場所を好むとされています。
- 薄暗い場所
- 墓地
- 廃墟
- 交差点
- 市場
- 公衆浴場(ハンマーム)
- 井戸
これらの場所に近づく際は、注意が必要とされていました。
現代文化におけるジン
『アラジンと魔法のランプ』
ジンの最も有名なイメージは、『千夜一夜物語』の「アラジンと魔法のランプ」でしょう。
この物語では、ランプをこすると現れる魔神が登場します。ディズニー映画『アラジン』(1992年)のジーニーは、まさにこのイメージを世界中に広めました。
ただし、原作とディズニー版には違いがあります。
| 項目 | 原作 | ディズニー版 |
|---|---|---|
| 願いの数 | 無制限 | 3つ |
| ランプ以外の魔神 | 指輪の魔神も登場 | ジーニーのみ |
| 舞台 | 中国(設定上) | 架空の中東 |
ゲーム・アニメでの登場
現代のゲームやアニメでも、ジンやその階級は頻繁に登場します。
- ファイナルファンタジーシリーズ:召喚獣としてイフリートが登場
- 女神転生シリーズ:さまざまなジンが悪魔として登場
- マギ:ジンを題材にした日本の漫画・アニメ
- Fate/Grand Order:複数のジン系サーヴァントが登場
特にイフリートは「炎の精霊」として多くのファンタジー作品で採用されています。
映画での描写
2016年の映画『グレートウォール』では、大軍で中国を襲う怪物として「饕餮」が登場しましたが、これとは別に、ジンをテーマにした映画も多数制作されています。中東やインドでは、ジンをテーマにしたホラー映画が人気のジャンルとなっています。
ジンの階級一覧表
最後に、この記事で紹介したジンの階級と種類を一覧でまとめておきます。
力による階級(5段階)
| 階級 | 名称 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | マーリド | 最強のジン。水と関連。願いを叶える力を持つ |
| 2位 | イフリート | 炎の魔神。翼を持ち、地下に住む |
| 3位 | シャイターン | 悪魔的存在。人間を誘惑する |
| 4位 | ジン | 一般的なジン |
| 5位 | ジャーン | 最も弱いジン。砂漠に住む |
種族・変種
| 名称 | 特徴 |
|---|---|
| グール | 墓場に住む食人鬼。変身能力を持つ |
| シーラ | 女性の姿をとる。優れた変身能力 |
| ヒン | 動物に近い。犬の姿で現れる |
| シック | 体の半分しか持たない奇形のジン |
| ナスナス | シックと人間の混血 |
| カリーン | 人間一人ひとりに寄り添う個人的なジン |
イブリースの5人の息子
| 名称 | 役割 |
|---|---|
| ティール/タブル | 災難と嘆きを煽る |
| アーワル | 姦淫と誘惑を美化する |
| ミスウト/スート | 嘘を広める |
| ダーシム | 夫婦の不和を引き起こす |
| ザランブール | 不正な商取引を促す |
まとめ
ジンは、イスラム世界において「煙のない炎」から創られた超自然的な存在です。
この記事のポイント
- ジンにはマーリドを頂点とする5段階の階級が存在する
- クルアーンでもジンの存在は認められている
- 善悪どちらにもなりうる自由意志を持つ存在
- ソロモン王だけがジンを完全に使役できた
- すべての人間にカリーンというジンが寄り添っている
- イブリースには5人の息子がおり、それぞれが人間を惑わす役割を持つ
- グールやシーラなど、さまざまな種族が存在する
- 現代のファンタジー作品にも大きな影響を与えている
「願いを叶えてくれる魔神」という明るいイメージだけでなく、ジンには人を食らうグールや人を惑わすシャイターンなど、恐ろしい側面も存在します。
イスラム教徒にとって、ジンは単なる物語の登場人物ではありません。並行世界に住み、時に人間界に干渉してくる実在の存在として信じられているのです。
もし砂漠を旅することがあったら、美しい女性に話しかけられても——少し警戒した方がいいかもしれませんね。それはもしかしたら、グールやシーラかもしれないのですから。


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