北欧神話に登場する 「フギンとムニン」 という二羽のカラスを知っていますか?
これらは神々の王オーディンが飼う特別なカラスで、毎日世界中を飛びまわって情報を集める重要な役割を担っています。
名前にも深い意味があり、現代でも多くの人に愛され続けているんです。
この記事では、フギンとムニンの名前の意味から、その能力、有名な逸話まで、やさしく解説していきます。
名前の意味

「フギンとムニン」って、少し不思議な響きがありますよね。
これは北欧神話に登場する 二羽のカラスの名前 です。
- フギン(Huginn) は北欧の古い言葉で 「思考」 を意味します
- ムニン(Muninn) は 「記憶」 を意味します
つまり二羽あわせて「思考と記憶」を象徴しており、北欧の神々の最高神オーディンが情報収集に使っていた大事な存在なんです。
出典・系譜

出典
- 『古エッダ』『スノッリのエッダ』など、北欧神話をまとめた代表的な書物に記されています
系譜
- フギンとムニンはオーディン自身が飼っている二羽のカラスで、血統や出自は特に語られません
- そのかわり彼らはオーディンの力そのものを表す「分身」や「手足」とも考えられています
姿・見た目
フギンとムニンの見た目はとてもシンプルです。
主な特徴
- どちらも普通の黒いカラスの姿をしています
- ただし、普通のカラスとは違い、人間の言葉を理解し、話をすることができる知恵を持っています
またオーディンの玉座の両肩にとまり、耳元で世界中のことをささやく姿が多く描かれています。
能力・特徴

フギンとムニンの最大の特徴は、その役割にあります。
主な特徴
- 毎日世界中を飛び回って、その日の出来事をオーディンに報告する
- 人間の言葉を理解し、またオーディンにささやいて伝える
オーディンは毎朝、フギンとムニンを飛ばして世界のすみずみまで情報を集めさせていました。
戻ってきた2羽のおかげでオーディンは知識を蓄えられたのです。
逸話

フギンとムニンについては、象徴的な詩が北欧神話に残っています。
オーディンの不安
『古エッダ』の中には、オーディンが「フギンとムニンが帰ってこないのが心配だ」と語る詩があります。
それだけオーディンがフギンとムニンを重要視していたということですね。
まとめ
ここまで フギンとムニン についてやさしく解説してきました。
- 名前: それぞれ「思考」「記憶」を意味する
- 出典: 北欧神話で、『古エッダ』『スノッリのエッダ』に記録
- 見た目: 普通の黒いカラスだが、知恵を持つ
- 能力: 世界中を飛び回り、出来事をオーディンにささやく
- 逸話: オーディンが二羽を失うことを心配する描写がある
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