この記事では、不思議で恐ろしい妖怪「歯黒べったり」についてやさしく解説していきます。
名前

「歯黒べったり」は、日本の昔話や地方伝承に登場する不気味な妖怪の名前です。
読み方は「はぐろべったり」。
名前の由来
「歯黒(はぐろ)」は、歯を黒く染める昔の化粧・風習です。
既婚女性が自分の歯を黒く染める化粧で、室町時代あたりまで習慣として浸透していた。
姿・見た目
歯黒べったりの見た目は、とにかく印象的です。
基本的な特徴
- 振袖もしくは花嫁衣装
- 目と鼻がないのっぺら坊
- 口を開けると真っ黒な歯
特徴

この妖怪には、いくつかの特徴があります。
特徴
- 夕闇迫る社や寺、深夜の墓場の近くに現れる
- 最初は顔を隠している
- 顔を見せると、口を大きく開けて笑う
- 通りかかった人間を驚かす
歯黒べったりの正体については諸説あり、狐や狸が化けたものだという説がある。
伝承:声をかけたら・・・
ある男が社の近くを歩いていると、美しげな女性が拝んでいるのを見つけました。
気になった男が声をかければ、その女性が振り返った。
そこには目と鼻がない顔があり男が驚くと、女性が口をケラケラと笑い出した。
女性の歯は真っ黒で、男はあまりの恐ろしさにすぐに逃げ出した。
まとめ
「歯黒べったり」は、のっぺら坊+歯黒が恐ろしい妖怪。
狐や化け狸が正体ともされ、通りかかった人を驚かす
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