ギルガメッシュとは?最古の英雄王が語る友情と死の物語

神話・歴史・伝承

「人はなぜ生きるのか?」「死は終わりなのか?」――
そんな深い問いに向き合った世界最古のヒーローがいます。

それが「ギルガメッシュ(Gilgamesh)」です。

彼はメソポタミア神話に登場する実在の王に近い伝説的人物で、彼の物語は今も読み継がれる世界最古の文学「ギルガメシュ叙事詩」として知られています。

この記事では、家族や、姿、性格、そして有名な物語をやさしく紹介して、ギルガメッシュの本当の魅力に迫ります!

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家族関係

By Rama – Own work, CC BY-SA 3.0 fr, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=72616972

ギルガメッシュは神と人間の間に生まれた、半神半人(はんしんはんじん)の存在です。

  • 母:ニンスン(野牛の貴婦人)
  • 父:人間の王ルガルバンダ(後に神のように崇められることもある)

ギルガメッシュは3分の2が神で、3分の1が人間だったとされる。
それが理由で人並外れた力を持っていた。

どんな姿をしているの?

ギルガメッシュは、古代の石の彫刻や粘土板に力強く描かれています。

  • たくましい体つきの若い戦士
  • 長い髪とひげ
  • 手に剣や斧などの武器を持っていることも
  • 手にライオンと蛇を抱えている姿が有名

その見た目通り、ギルガメッシュは武勇に優れていました。

どんな性格だったの?

ギルガメッシュは、神に近い力を持つゆえに残虐な暴君でした。
市民の娘や妻を奪い自分の欲望を満たし、男たちには労働を課していました。

また、親友エンキドゥと出会ったあとは、冒険家としての一面を見せます。

『ギルガメシュ叙事詩』のあらすじ(かんたん版)

『ギルガメシュ叙事詩』のあらすじを簡単に見ていきます。

前半:友情と冒険

  • ギルガメッシュの横暴を神々が見かね、野生の男エンキドゥを送り込みます
  • 二人は戦った後に互いの力を認め親友になり、一緒に怪物フンババを倒します

中盤:死と悲しみ

  • ギルガメッシュはイシュタルの求婚を拒絶します(侮辱付きで)
  • 激怒したイシュタルが天の牡牛を送り、国民を大量虐殺
  • ギルガメッシュとエンキドゥで協力して天の牡牛を倒す
  • 神に背いた罪で、エンキドゥが神罰を受けて病気になり死んでしまいます
    (ギルガメッシュとエンキドゥの2択で、エンキドゥが罪を背負うことになった)
  • ギルガメッシュは死の恐怖を実感し、不老不死の秘密を求めて旅に出ます

後半:探求と真実

  • 大洪水から生き残った「ウトナピシュティム」に出会い、不老不死の話を聞きます
  • 不眠の試練と、若返りの草をとってくる試練に失敗し、不老不死の可能性は無くなった
  • 最後は「死を受け入れ、限りある人生を楽しむべきだ」と気づきます

後に、彼は「全てのものを国の果てまで見た人」「全てを味わい全てを知った」などと呼ばれ、彼の偉業は語り継がれることになった。

ギルガメッシュはとんでもない暴君で見習いたくはない。

ですが、彼の物語には「死とどう向き合うか」という深いテーマがあり、最後の教訓は胸に響くものがある。

神格化

ギルガメッシュは、死後に神となったとされる。

その神格は以下の2つ:

  • 冥界の神
  • ト占いの神

死と向き合った英雄は冥界の神となったのです。(ちょっと皮肉っぽい?)

また、ギルガメッシュは占いとも関連深く、その神格を有すことになった。

まとめ

項目内容
家族母は女神ニンスン、父は人間の王(または神格化された王)
姿たくましい若者、ライオンと蛇を手に持つ姿
性格残虐な暴君
物語世界最古の叙事詩で、友情・死・生きる意味をテーマに描かれる
神格後に神格化した際は、
冥界と卜占いの神となる

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