今回は、北欧神話に登場する恐ろしい番犬「ガルム」についてお話しします。
ガルムは古い重要な文献に登場する
ガルムは、北欧神話の代表的な文献に登場します。
ガルムの記録
- 『古エッダ(巫女の予言)』 → ラグナロクの場面で登場
- 『スノッリのエッダ) → 死の国の番犬として紹介
ただし、ガルムの登場場面はそれほど多くなく、断片的に語られることが多いんです。
役割

ガルムは神ではありませんが、北欧神話の中ではとても重要な「獣」としての地位があります。
ガルムの役割:
- 死の国ヘルヘイムの入口に座す番犬
- 門番として、死者の魂を見張る役割
- 面会の門で通してはならない者を止め、中の魂が逃げらないようにする
- ラグナロク(世界の終わり)では、破滅をもたらす獣の一つ
ガルムは血に濡れた巨大な地獄犬
ガルムの姿は、古い伝承では細かく描かれていませんが、恐ろしい特徴がはっきりしています。
ガルムの特徴的な姿
- 巨大な狼または地獄犬の姿
- 胸元は血に濡れている
- 鉄の鎖に繋がれている
想像するだけで、とても怖い存在ですよね。
神話(ラグナロク)

ガルムの最も有名なエピソードは、ラグナロクでの最期の戦いです。
「ガルムとテュールの運命の戦い」
- 世界の終わりラグナロクが始まる
- ガルムが死の国から解き放たれる
- 片腕の戦神テュールと一騎打ちになる
- 激しい戦いの末、二人とも命を落とす(相打ち)
この場面は、北欧神話の「運命の戦い」の一つなんです。
まとめ
ガルムについて、いかがでしたか?
ポイント:
- 古エッダなどの重要な文献に登場する
- 神ではないが、重要な守護獣としての地位を持つ
- 胸元が血に濡れた巨大な地獄犬の姿
- 死の国の門を守り、死者を監視する役割
- ラグナロクでは戦神テュールと死闘を繰り広げる
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