この記事では、北欧神話の女神フレイヤについて解説していきます。
名前の意味
「フレイヤ(Freyja)」という名前は、昔の北欧の言葉で「貴婦人」や「高貴な女性」という意味があります。
この名前は、フレイヤの弟と対応した形になっているの印象的。
系譜・家族関係

フレイヤは「ヴァン神族」という神さまのグループ出身です。
これは、豊かさを大切にする平和的な神族でした。
フレイヤの家族構成
お父さん:ニョルズ
- 海や船旅を守る神さま
- ヴァン神族の代表的な存在
お兄さん:フレイ
- 豊穣と平和の神さま
- フレイヤとは双子として生まれた
旦那さん:オーズ
- とても謎の多い神さま
- ある日突然姿を消してしまった
夫オーズとの間には、フノスを生んでいる。
また、オーズをとても愛していたのだが、その反面、多くの愛人がいたともされる。
姿・見た目

フレイヤは、北欧神話の中で最も美しい女神さまとして描かれています。
特徴
- 「ブリーシンガメン」という魔法の首飾り
- 猫が引く戦車に乗って移動する
- 鷹の羽衣
猪を引き連れた姿でも描かれる。
神格・役割
フレイヤは「愛の女神」として有名ですが、実はもっとたくさんの力を持っています。
フレイヤの主な神格・役割
- 愛と美
- 魔術 →「セイズ」という特別な魔法を使え、この魔法を他の神さまたちにも教えた。
- 戦い
- 豊穣・子孫繁栄
セイズ魔術は性に関する魔術で、愛と美、子孫繁栄に関連しています。
有名な神話
フレイヤの有名な神話について見ていきましょう。
ブリーシンガメンの首飾りを手に入れた話
- 美しい首飾りとの出会い
ある日、フレイヤは4人のドワーフ(小人の職人)が作った、とても美しい首飾りを見つけました。それは「ブリーシンガメン」という、世界で最も美しい宝石の首飾りでした。 - 代償
フレイヤはその首飾りがどうしても欲しくなりました。でも、ドワーフたちは金銀では売ってくれません。代わりに、4人それぞれと一晩ずつ過ごすことを条件にしました。 - 決断
フレイヤはその条件を受け入れました。
こうして手に入れた首飾りは、彼女の象徴的なアイテムになりました。
夫オーズを探す旅の話

- 突然の別れ
愛する夫オーズが、ある日突然姿を消してしまいました。
理由も分からず、どこに行ったのかも分かりません。 - 世界を巡る旅
フレイヤは夫を探すため、世界中を旅して回りました。
山を越え、海を渡り、どこまでも探し続けたのです。 - 黄金の涙
旅の途中、フレイヤは悲しみのあまり涙を流しました。
すると、その涙が黄金に変わって地上に落ちていきました。
この美しい伝説から、黄金のことを「フレイヤの涙」と呼ぶようになったんです。
戦死者を迎える女神の話
戦いで亡くなった人の魂は、二つの場所に分かれて向かいます:
- ヴァルハラ:オーディンの館
- フォルクヴァング:フレイヤの館
オーディンとフレイヤが戦死者を半分ずつに分けていたのです。
まとめ
フレイヤは、北欧神話の中でも特に魅力的な女神さまです。
基本情報
- 名前の意味:「貴婦人」「高貴な女性」
- 出身:ヴァン神族(自然と平和を愛する神族)
- 家族:父ニョルズ、兄フレイ、夫オーズ
見た目の特徴
- めちゃくちゃ美しい
- 魔法の首飾り「ブリーシンガメン」
- 猫が引く戦車で移動
持っている力
- 愛と美を司る
- 魔法「セイズ」の達人
- 戦いの女神でもある
- 死者の魂を迎える役割
有名な神話
- ドワーフから首飾りを手に入れた話
- 夫を探して世界中を旅した話
- 涙が黄金に変わった伝説
コメント