「Fate/Grand Order」や「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で「ティアマト」という名前を聞いたことはありませんか?
この名前は、約3200年前にメソポタミアで生まれた世界最古級の創世神話『エヌマエリシュ』に登場する原初の女神なんです。
『エヌマエリシュ』は、混沌の海から宇宙が生まれ、神々が誕生し、やがて人類が創造されるまでを壮大なスケールで描いた叙事詩。現代の私たちが知る多くの神話や物語の原型となった、いわば「神話の母」ともいえる存在です。
でも、「名前は聞いたことあるけど、実際どんな話なの?」「ティアマトってどんな神様?」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、バビロニア創世神話『エヌマエリシュ』の物語、登場する神々、そして現代文化への影響まで、わかりやすく詳しく解説していきます。
エヌマエリシュって何?

世界最古級の創世神話
『エヌマエリシュ』は、古代バビロニアで生まれた創世神話です。
「エヌマ・エリシュ」という名前は、アッカド語で「高きところに(天が名付けられていなかった)時」という意味。
古代の文献では冒頭の言葉をそのままタイトルにする「インキピット」という手法が使われており、この叙事詩も最初の一節から名付けられました。
物語は全7枚の粘土板に、約1000行にわたってアッカド語の楔形文字で刻まれています。
発見と歴史的背景
1849年、考古学者たちは現在のイラク・モスルにあたる場所で、驚くべき発見をしました。
アッシリア帝国最後の偉大な王アッシュールバニパル(在位:紀元前668-627年頃)の図書館跡から、数千枚もの粘土板が発掘されたんです。その中に『エヌマエリシュ』の写本が含まれていました。
1876年、ジョージ・スミスによって翻訳され、『カルデアの創世記』として出版。この発見は当時の西洋世界に衝撃を与えました。なぜなら、聖書の創世記よりも古い創世神話が存在することが明らかになったからです。
成立時期については諸説ありますが、紀元前18世紀のハンムラビ王の時代、あるいは紀元前14〜12世紀頃に完成したと考えられています。
なぜ書かれたのか?
『エヌマエリシュ』が書かれた目的は、実は単なる神話の記録ではありませんでした。
当時のメソポタミアでは、都市ごとに守護神が存在し、都市の繁栄は守護神の力を反映していると考えられていました。
バビロンが周辺地域を統一し強大な帝国となったとき、その都市神マルドゥクも最高神として位置づける必要があったんです。
つまり『エヌマエリシュ』は、マルドゥク神の優越性を示し、バビロンの支配を正当化するための政治的・宗教的な文書でもあったわけですね。
エヌマエリシュの物語──混沌から秩序へ
第1章:原初の世界と神々の誕生
物語は、天も地もまだ存在しない太古の時代から始まります。
そこにあったのは、二つの原初の水だけ。
- アプスー(Apsu):淡水を象徴する男神
- ティアマト(Tiamat):塩水の海を象徴する女神
この二つの水が混じり合うところから、最初の神々が生まれました。メソポタミアの文明がティグリス川とユーフラテス川の河口、淡水と海水が出会う場所で発展したことを考えると、とても象徴的ですよね。
最初に生まれたのはラフムとラハムという一対の神。「泥」を意味する名前を持つ彼らは、沖積層を象徴しています。
次にアンシャル(全天)とキシャル(全地)が生まれ、さらに天空神アヌ、そして知恵の神エア(エンキ)が誕生しました。
第2章:若い神々の騒動とアプスーの死
若い神々は元気いっぱいでした。
踊り、笑い、騒ぎ回る。その騒音がティアマトの身体の中で反響し、原初の両親を悩ませます。
アプスーは眠ることもできず、ついに決断を下します。
「若い神々を皆殺しにしよう」
しかし、ティアマトはこの計画に反対しました。自分が産んだ子供たちを殺すなんてできない、と。
ところが、アプスーの企みを知った知恵の神エアは、先手を打ちます。魔法の呪文でアプスーを眠らせ、そのまま殺してしまったんです。
エアはアプスーの遺体の上に自らの神殿「エアブズ」を建設し、そこで妻ダムキナとの間に一人の子をもうけました。
その子こそが、後に最高神となるマルドゥクです。
第3章:ティアマトの怒りと怪物軍団
夫を殺されたティアマト。
最初は悲しみに暮れていましたが、他の古い神々に煽られ、ついに復讐を決意します。
ティアマトは自らの創造力を使い、11体の恐るべき怪物を生み出しました。
| 怪物の名前 | 特徴 |
|---|---|
| ムシュフシュ | 蛇竜、後にマルドゥクの聖獣となる |
| ウシュムガル | ライオンと竜の合成獣 |
| ウリディンム | 狂える犬/ライオンの姿をした人型 |
| バシュム | 角と翼を持つ蛇 |
| ギルタブリル | サソリ人間 |
| ウガルル | ライオンの頭を持つ人型 |
| クルッル | 魚人間 |
| クサリック | 牛人間 |
| その他 | 大蛇、巨大ライオン、怒り狂う悪魔など |
そしてティアマトは、新たな夫としてキングーを選び、彼の胸に「天命の書板(運命の粘土板)」を掛けました。これは宇宙の法則を支配する究極の力の象徴です。
第4章:若い神々の恐怖とマルドゥクの登場
ティアマトの怪物軍団を見た若い神々は、恐怖に震え上がりました。
まずエアが立ち向かいましたが、ティアマトの威圧に屈して退却。次に天空神アヌが挑みましたが、彼もまた恐れをなして引き返してきました。
絶望が神々を覆う中、一人の若き神が名乗り出ます。
マルドゥクです。
しかし彼には条件がありました。
「もし私がティアマトを倒したら、私を神々の王として認め、最高の権威を与えてください」
追い詰められた神々に選択肢はありません。彼らは神々の会議を開き、マルドゥクに王権を授けることを決定しました。
マルドゥクの能力を試すため、神々は一つの星座を用意します。マルドゥクが命じると星座は消え、再び命じると現れる。彼の言葉が絶対の法則となることが証明されたんです。
第5章:マルドゥクとティアマトの決戦
武装を整えたマルドゥクは、ティアマトに立ち向かいます。
彼の武器は以下の通り。
- 弓と矢
- 棍棒
- 稲妻
- 4つの風(祖父アヌからの贈り物)
- 7つの嵐
- 巨大な網
一方のティアマトも、その口を大きく開けてマルドゥクを飲み込もうとします。
しかしマルドゥクは機先を制し、荒れ狂う風をティアマトの口に吹き込みました。
ティアマトの腹は風船のように膨れ上がり、口を閉じることができません。その隙をついてマルドゥクは矢を放ち、ティアマトの腹を貫き、内臓を裂き、心臓を射抜きました。
こうして原初の女神ティアマトは倒れ、マルドゥクはその死体の上に立ったのです。
第6章:天地創造
マルドゥクはティアマトの軍勢を捕らえ、キングーから天命の書板を奪い取りました。
そして彼は、ティアマトの遺体を使って世界を創造し始めます。
「干し魚のように」ティアマトの体を真っ二つに切り裂き、半分は天空に張り巡らせ、残りの半分は大地としました。
さらにマルドゥクは以下のものを創造します。
- ティアマトの目からはティグリス川とユーフラテス川が流れ出した
- 天には星座を配置し、1年を12ヶ月に分けた
- 月を輝かせ、夜を司らせた
- ティアマトの尾は輪にされ、天と地を結びつけるのに使われた
宇宙の秩序が整えられていったんです。
第7章:人間の創造とバビロンの建設
しかし、まだ一つ問題がありました。
神々は労働から解放されたいと願っていたんです。
そこでマルドゥクは父エアの知恵を借り、ある決断を下します。
反逆者キングーを処刑し、その血から人間を創造したのです。
人間は「神々に仕え、神々を休息させるため」に生まれた存在。メソポタミアの世界観では、人間は神々の奴隷として創られたことになります。
神々は喜び、感謝の印としてマルドゥクのための都市バビロンを建設しました。2年の歳月をかけて完成した神殿エサギラは、マルドゥクを讃える聖地となります。
物語は、神々がマルドゥクに50の神名を与えて讃える賛歌で締めくくられます。
主要な神々の詳細解説
マルドゥク──バビロンの至高神
基本情報
- 役割:バビロンの都市神、後に神々の王
- 象徴:蛇竜ムシュフシュ、鋤(すき)
- 別名:ベール(「主人」の意)
特徴と性格
マルドゥクは「四つの目と四つの耳」を持ち、口から火を吹くことができたと描写されています。
知恵の神エアと女神ダムキナの息子として生まれ、生まれた時から父エアを凌ぐ力を持っていました。祖父アヌから贈られた「四つの風」で遊び、嵐や砂嵐を起こすことができます。
当初は農耕や太陽を司る地方神でしたが、バビロン第一王朝のハンムラビ王(紀元前1792-1750年頃)がメソポタミアを統一すると、最高神としての地位を確立しました。
現代への影響
- 「Fate/Grand Order」ではギルガメッシュの宝具名として登場
- 古代バビロニアの象徴として多くの歴史作品に登場
- マケドニアのアレクサンダー大王も即位時に「マルドゥクの手を取る」儀式を行った
ティアマト──原初の海の女神
基本情報
- 役割:塩水の海の擬人化、神々の母
- 象徴:海、混沌、創造と破壊の両面
- 別名:タムトゥ(アッカド語で「海」)
特徴と性格
ティアマトは原初の塩水そのものを体現する存在です。
『エヌマエリシュ』の記述によると、彼女には尾、腿、腹、乳房、肋骨、首、頭、頭蓋骨、目、鼻孔、口、唇があり、内臓、心臓、動脈、血液を持っていたとされています。
興味深いのは、物語の前半と後半でティアマトの描かれ方が大きく異なること。前半では子供たちを愛する母性的な存在ですが、後半では恐ろしい怪物の創造者として描かれます。
ドラゴンだったのか?
ティアマトが蛇や竜の姿をしていたというのは後世のイメージで、メソポタミア時代には彼女を明確に描いた図像は発見されていません。
ただし、後のヘレニズム時代(紀元前3世紀頃)のパルミラのベル神殿では、下半身が蛇の女性としてティアマトが描かれています。現代のゲームや映画で多頭竜として描かれるのは、主に「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の影響が大きいようです。
「テホム」との関係
ティアマトの名前は、ヘブライ語の「テホム」(深淵、混沌の海)と言語学的に関連があると指摘されています。旧約聖書の創世記1章2節に登場する「深淵」がまさにこれです。
アプスー──淡水の父神
基本情報
- 役割:地下の淡水を象徴
- 関係:ティアマトの配偶者、神々の父
淡水を体現する男神で、ティアマトと共に最初の神々を生み出しました。
若い神々の騒音に耐えられず、彼らを殺そうとしましたが、エアに先手を打たれて殺されてしまいます。彼の死がティアマトの怒りを引き起こし、物語全体の展開につながっていきます。
エア(エンキ)──知恵の神
基本情報
- 役割:知恵、水、魔法の神
- シュメール名:エンキ
機転と狡知に富んだ神で、アプスーを眠らせて殺し、後にキングーの血から人間を創造しました。
マルドゥクの父でもあり、息子が最高神になる道を整えた重要な存在です。
キングー──ティアマトの将軍
ティアマトの二番目の夫であり、怪物軍団の総司令官。
天命の書板を託されましたが、マルドゥクに敗北。最終的に処刑され、その血から人類が創られました。
人間が神々の反逆者の血から創られたという設定は、人間の本質についてのメソポタミア的な見方を反映しているのかもしれません。
アキートゥ祭──新年祭での朗誦

『エヌマエリシュ』は単なる物語ではありませんでした。
バビロンの新年祭「アキートゥ」において、4日目の午後に神殿で朗誦される重要な祭儀文だったんです。
新年祭の流れ
この祭りは現在の暦で3〜4月頃、バビロニア暦の正月に11日間にわたって行われました。
| 日 | 主な儀式 |
|---|---|
| 4日目 | 『エヌマエリシュ』の朗誦 |
| 5日目 | 王がマルドゥク像の前でひざまずき、王権を更新。羊が生贄として捧げられる |
| 5日目以降 | 神々の像を乗せた行列が街を練り歩く |
| 8日目・11日目 | 神々が集まり「運命を定める」儀式 |
特に興味深いのは5日目の儀式。バビロンの王は神殿でマルドゥク像の前に立ち、神官に王冠を取られ、頬を打たれます。そして「私は罪を犯していません、バビロンを軽んじていません」と誓いを立て、再び王権を授かるんです。
これは王権が神から貸与されたものであることを確認する、いわば「王権更新儀礼」でした。
神話の再演
学者の中には、新年祭でティアマトとマルドゥクの戦いが象徴的に再演されたと考える人もいます。
混沌を秩序が打ち倒し、世界が再生する。春の訪れと農耕の再開を祝う祭りにふさわしい神話ですよね。
他の神話との関係
聖書の創世記との類似点
『エヌマエリシュ』の発見が西洋に衝撃を与えた理由の一つは、聖書の創世記との類似点でした。
共通する要素
| エヌマエリシュ | 創世記 |
|---|---|
| 最初に混沌とした水がある | 「地は茫漠として何もなく、闇が大水の面にあり」 |
| ティアマト(海) | テホム(深淵)※言語学的に関連 |
| 闇が創造に先立つ | 「闘が大水の面にあった」 |
| 天と地が分けられる | 神が大空を造り上下の水を分けた |
| 天体が配置される | 神が光るものを天に置いた |
| 人間が最後に創られる | 神が人を創った |
重要な相違点
ただし、両者には決定的な違いもあります。
- 神の数:エヌマエリシュは多神教、創世記は一神教
- 創造の方法:エヌマエリシュでは戦いと遺体から創造、創世記では神の言葉による創造
- 物語の長さ:エヌマエリシュは約1000行、創世記の天地創造は31節
- 人間の目的:エヌマエリシュでは神々の奴隷、創世記では神の似姿として
現代の学者の多くは、両者に直接的な影響関係があるというよりも、古代オリエント世界に共通する思考様式を反映していると考えています。
ギリシャ神話との比較
『エヌマエリシュ』は、ヘシオドスの『神統記』(テオゴニア)とも比較されることがあります。
類似点
- 原初の混沌から世界が始まる
- 若い世代の神が古い世代を打ち倒す
- 怪物との戦い(ティアマト vs テュポーン)
相違点
- 神統記は個人の詩人による作品、エヌマエリシュは公式の祭儀文
- ゼウスは知恵で勝利、マルドゥクは力と風で勝利
アンズー神話との関係
『エヌマエリシュ』は、より古いシュメールの「アンズー神話」から多くの要素を借用していることがわかっています。
アンズー神話では、怪鳥アンズーが天命の書板を盗み、神ニヌルタがそれを取り戻すために戦います。
マルドゥクが使う武器(網、嵐、洪水)やティアマトの羽が風に吹き飛ばされる描写などは、アンズー神話から直接引用・改変されたものです。
現代文化への影響
ゲームでの登場
『エヌマエリシュ』に登場する神々や怪物は、現代のゲームで大人気です。
Fate/Grand Order
スマートフォンゲーム「FGO」では、第7特異点「絶対魔獣戦線バビロニア」の舞台として古代バビロニアが登場。ティアマトは最終ボスとして圧倒的な存在感を見せ、11の魔獣(ウリディンム、ムシュフシュなど)も敵として登場します。
また、ギルガメッシュの宝具名が「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」であることでも有名ですね。
ダンジョンズ&ドラゴンズ
TRPGの元祖D&Dでは、ティアマトは五つの頭を持つ邪悪な竜神として登場。クロマティック・ドラゴンの女王として、善の竜神バハムートと対を成す存在です。
このイメージが現代のティアマト像に大きな影響を与えています。
ファイナルファンタジーシリーズ
FFシリーズでは、ティアマトはボスや召喚獣として繰り返し登場。多くの場合、複数の頭を持つドラゴンとして描かれます。
アニメ・映画
「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」は2019-2020年にTVアニメ化され、エヌマエリシュの神話世界を現代の視聴者に届けました。
学術的な影響
比較神話学や宗教学の分野では、『エヌマエリシュ』は極めて重要な資料です。
「カオスカンプ」(混沌との戦い)という神話類型の代表例とされ、英雄が混沌の怪物を倒して秩序を確立するという物語構造は、世界中の神話に見られます。
- ギリシャ神話:ゼウス vs テュポーン
- 北欧神話:トール vs ヨルムンガンド
- 日本神話:スサノオ vs ヤマタノオロチ
また、フェミニスト神話学者の一部は、ティアマトの敗北を古代における母権制から父権制への移行の象徴として解釈しています。
エヌマエリシュの登場神格一覧

原初の神々
第一世代の神々
| 神名 | 読み方 | 役割・説明 |
|---|---|---|
| ラフム | Lahmu | 「泥」を意味、男神 |
| ラハム | Lahamu | 「泥」を意味、女神 |
第二世代の神々
| 神名 | 読み方 | 役割・説明 |
|---|---|---|
| アンシャル | Anshar | 「全天」を意味する神 |
| キシャル | Kishar | 「全地」を意味する女神 |
主要な神々
| 神名 | 読み方 | 役割・説明 |
|---|---|---|
| アヌ | Anu | 天空神、神々の最高位(後にマルドゥクに譲る) |
| エア(エンキ) | Ea/Enki | 知恵と水の神、マルドゥクの父 |
| ダムキナ | Damkina | エアの妻、マルドゥクの母 |
| マルドゥク | Marduk | バビロンの都市神、最高神 |
| キングー | Kingu | ティアマトの二番目の夫、怪物軍の総司令官 |
ティアマトが生んだ11の怪物
| 怪物名 | 読み方 | 特徴 |
|---|---|---|
| ムシュフシュ | Mušḫuššu | 蛇竜、後にマルドゥクの聖獣 |
| ウシュムガル | Ušumgallu | ライオンと竜の合成獣 |
| バシュム | Bašmu | 角と翼を持つ蛇 |
| ムシュマッヘ | Mušmaḫḫū | 七つ頭の蛇 |
| ラフム | Laḫmu | 六つの巻き毛を持つ存在(原初の神とは別) |
| ウガルル | Ugallu | ライオンの頭を持つ人型 |
| ウリディンム | Uridimmu | 「狂える犬」、犬またはライオンの姿 |
| ギルタブルル | Girtablullû | サソリ人間 |
| ウムダブルトゥ | Umu dabrutu | 猛烈な嵐 |
| クルッル | Kulullû | 魚人間 |
| クサリック | Kusarikku | 牛人間 |
まとめ
『エヌマエリシュ』は、約3200年前のバビロニアで生まれた世界最古級の創世神話です。
混沌の海ティアマトと秩序の神マルドゥクの戦いを通じて、この神話は以下のことを語っています。
- 宇宙の起源:混沌から秩序が生まれる過程
- 神々の系譜:原初の神々から若い世代への権力移行
- 人間の存在意義:神々に仕えるために創られた存在
- バビロンの正統性:マルドゥクの勝利がバビロンの支配を正当化
この神話は、聖書の創世記をはじめとする後世の創世神話に影響を与え、現代でもゲームやアニメ、映画などで愛され続けています。
ティアマトやマルドゥクといった神々の名前を聞いたら、ぜひ思い出してください。彼らは約3000年以上前、メソポタミアの人々が宇宙の始まりを理解しようとした壮大な試みの中から生まれた存在なんです。
混沌から秩序へ、破壊から創造へ。『エヌマエリシュ』が語るテーマは、時代を超えて私たちの心に響き続けています。






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