下校途中、電柱の陰から「今、何時?」と声をかけられたら、絶対に立ち止まってはいけません。
それは全身包帯だらけの怪人「注射男」かもしれないからです。
この怪人は、毒薬入りの注射器を持って子どもたちを狙っているといわれています。
この記事では、現代妖怪として語り継がれる恐怖の都市伝説「注射男」について詳しく解説します。
注射男ってどんな怪人なの?
注射男(ちゅうしゃおとこ)は、日本の都市伝説に登場する現代妖怪の一種です。
全身を包帯でぐるぐる巻きにした姿で、手には毒薬入りの注射器を持って町をさまよっています。主に小学生を狙って、電柱の陰や学校の校門前に潜んでいるんです。
妖怪研究家の山口敏太郎氏の『日本の現代妖怪図鑑』にも収録されており、医療事故や予防接種への恐怖心が生み出した現代の妖怪として分析されています。
包帯に覆われた不気味な姿
注射男の外見は、まさに恐怖そのものです。
注射男の特徴的な外見:
- 全身が包帯でぐるぐる巻き
- 顔も包帯で覆われている
- 手には注射器を持っている
- 人間のような体型
包帯で全身を覆っているため、顔や素性は一切分かりません。
この正体不明な姿が、より一層恐怖を増幅させるんですね。
特徴
巧妙な手口で子どもを狙う
注射男には、決まった行動パターンがあります。
注射男の恐怖の手口:
- 電柱の陰に身を潜める
- 下校途中の小学生を待ち伏せ
- 「今、何時?」と時間を聞く
- 子どもが油断した隙を狙う
- 腕に毒薬を注射する
時間を聞くという日常的な質問で油断させるところが、特に恐ろしいポイントです。
似たような注射を使う怪談
注射男以外にも、注射器を使う怪談があります。
関連する都市伝説:
- ある小学校の体育館に現れる3人の看護師の幽霊
- 注射をされると死んでしまう
- 医療への恐怖が生み出した怪談
都市伝説の中でも、注射器を使うという設定は珍しく、現代ならではの恐怖といえるでしょう。
伝承
座敷牢に閉じ込められた男の怨霊
注射男の正体については、悲しい過去があるといわれています。
注射男誕生の背景:
- もともとは普通の人間だった
- 家族によって座敷牢(悪い人を閉じ込める部屋)に監禁
- そのまま死んでしまった
- 怨念が強すぎて成仏できない
- 怨霊となって町をさまよう
座敷牢とは、昔の日本で精神を病んだ人などを閉じ込めておく部屋のことです。この悲劇的な過去が、注射男を生み出したのかもしれません。
現代社会が生んだ恐怖
妖怪研究家の山口敏太郎氏は、注射男を現代的な視点で分析しています。
注射男が生まれた社会的背景:
- 医療事故による医療不信
- 予防接種への恐怖心
- 増加する毒物犯罪
- 先端恐怖症(針への恐怖)
これらの現代人の不安が、注射男という都市伝説を生み出したと考えられているんです。
5. まとめ
注射男は、現代社会の不安が生み出した恐怖の都市伝説です。
重要なポイント
- 全身包帯でぐるぐる巻きの怪人
- 毒薬入りの注射器を持っている
- 電柱の陰で子どもを待ち伏せ
- 「今、何時?」と聞いて油断させる
- 座敷牢に閉じ込められた人間の怨霊説
- 医療不信など現代の不安が生んだ妖怪
もし下校途中に包帯だらけの人から声をかけられても、決して立ち止まらず、すぐに大人のいる場所へ逃げましょう。
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