もし家の中で、身長10センチくらいの中年男性がちょこちょこ歩いているのを見かけたら、あなたはどう思いますか?
それは幻覚でも見間違いでもなく、幸運を呼ぶといわれる「小さいおじさん」かもしれません。
芸能人も多数目撃し、テレビでも話題になった不思議な存在。
この記事では、2000年代から急速に広まった都市伝説「小さいおじさん」について詳しくご紹介します。
概要

小さいおじさんは、身長8〜20センチメートルの中年男性の姿をした小人の都市伝説です。
昔から「小人(こびと)」の伝説は世界中にありましたが、「小さいおじさん」という名前で呼ばれるようになったのは2000年代初頭から。
特に2009年3月、テレビ番組「やりすぎコージー」で都市伝説テラーの関暁夫が紹介したことで、一気に全国的な話題になったんです。
面白いのは、この存在を見ると幸運が訪れるといわれていること。
怖い都市伝説が多い中で、小さいおじさんは珍しく「良い存在」として語られているんですね。
手のひらサイズの中年男性…一体どんな姿をしているのでしょうか?
姿・見た目
小さいおじさんの不思議な外見
小さいおじさんの姿は、文字通り「普通のおじさんがそのまま小さくなった」ような見た目です。
小さいおじさんの外見
- 身長:8〜20センチメートル
- 年齢:中年男性(40〜50代くらい)
- 服装:普通の服(スーツ、作業着など様々)
- 髪型:薄毛や白髪混じりが多い
- 体型:普通のおじさん体型
目撃談によると、服装は様々で、サラリーマン風のスーツ姿だったり、作業着だったり、普段着だったりするそうです。
まるで街にいる普通のおじさんを、そのままミニチュア化したような姿なんですね。
人形やフィギュアと違うのは、実際に動いているということ。
歩いたり、走ったり、何かを運んだりしている姿が目撃されています。
こんな小さなおじさんは、どんな行動をするのでしょうか?
特徴
小さいおじさんの不思議な行動パターン
小さいおじさんには、興味深い行動の特徴があります。
目撃される場所
- 家の中:窓、浴室、部屋の隅
- 屋外:公園、道端、木の上
- その他:神社(特に大宮八幡宮)
小さいおじさんの行動
- 日常的な行動をしている
- 空き缶を運んでいる
- 歩いたり走ったりしている
- 何かを探している様子
- 人間を避ける
- 見つかると隠れる
- すばやく逃げる
- でも攻撃はしてこない
- 幸運をもたらす
- 目撃すると小さな幸せがある
- その後成功するという噂
- 宝くじに当たった人も?
芸能人の目撃談
なぜか芸能人に目撃されることが多いのも特徴です。
有名な目撃者
- 俳優の的場浩司
- その他多数の芸能人
- テレビで体験談を語る人が続出
小さいおじさんは、普通の妖怪や怪異と違って、人に害を与えないどころか、幸運をもたらす存在として親しまれているんです。
なぜ2009年から急に有名になったのか…その広まりの経緯とは?
伝承

小さいおじさんが有名になった経緯と聖地
小さいおじさんには、現代的な広まり方をした興味深い歴史があります。
ブームのきっかけ
2009年3月15日、テレビ東京の「やりすぎコージー」で、都市伝説テラーの関暁夫が紹介したことが大きなきっかけでした。
関暁夫は「関東中央の神社の参拝者に妖精がついてくる」と語り、その神社こそが東京都杉並区の大宮八幡宮だと噂されるようになったんです。
大宮八幡宮の反響
- 番組放送直後の連休に例年の倍以上の参拝者が殺到
- 「小さいおじさんの住処」として有名に
- 現在も聖地として人気
古い記録も存在
実は2009年より前の記録もあるんです。
1972年の写真
- 秋田県で撮影された写真
- 身長15センチほどの小人らしきものが写っている
- 妖怪研究家・山口敏太郎が2011年に解説
商品化もされた
2010年には「幸せをよぶ小さいおじさん」という携帯ストラップが発売され、グッズ化もされました。これは都市伝説としては珍しいことですね。
幸運を呼ぶ小さな存在…この都市伝説が教えてくれることとは?
まとめ
小さいおじさんは、現代日本で生まれた幸運を呼ぶ都市伝説です。
重要なポイント
- 身長8〜20センチの中年男性の姿
- 普通のおじさんがミニチュア化したような外見
- 2009年のテレビ番組で一気に有名に
- 大宮八幡宮が聖地として知られる
- 見つかると隠れたり逃げたりする
- 芸能人の目撃談が多い
- 目撃すると幸運が訪れるという
- 1972年の写真にも写っていた可能性
小さいおじさんは、怖い都市伝説が多い中で、珍しく「会えたらラッキー」な存在として愛されています。
もし家の隅で小さな人影を見かけたら、それは幸運の前触れかもしれませんよ。
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