ある雪山の遭難事故の話を聞いたことはありますか?
実は、その話を聞いてしまうだけで、あなたの元に恐ろしい存在が訪れるかもしれません。
それが「バーサル」という都市伝説なんです。
一週間後、窓を叩く音が聞こえても、絶対にカーテンを開けてはいけない…そんな恐怖の伝承が、日本のインターネット上で語り継がれています。
この記事では、聞くだけで呪われるという怪異「バーサル」について詳しくご紹介します。
概要

バーサルは、特定の話を聞いてしまうことで現れる怪異として知られています。
不思議な世界を考える会が編纂した『怪異百物語3』に収録されている都市伝説で、話を聞くという行為そのものが呪いの引き金になるという点が特徴的なんです。
この話は「ババサレ」系の怪異(特定の呪文を唱えて撃退するタイプの怪談)に似ていますが、バーサルの場合は防ぐ手段が存在しないところが恐ろしいところです。
バーサルが現れる条件
- ある雪山遭難の話を聞いてしまう
- 話を聞いた一週間後に訪れる
- 夜中に窓ガラスを叩く音として現れる
- カーテンを開けて姿を見ると命を落とす
名前の「バーサル」の由来や正体については明らかになっていません。ただ、遭難した登山隊員たちが残した謎の言葉として、この怪異は語り継がれているんですね。
伝承
雪山の遭難事故
バーサルの伝承は、ある雪山での不可解な遭難事故から始まります。
事故の経緯
- 登山隊が雪山で行方不明になった
- 何日も捜索が続けられた
- 山奥の壊れかけた山小屋で発見された
- 全員が心臓麻痺で死亡していた
- それぞれの足元に「バーサル」という言葉が書かれていた
死因は全員が心臓麻痺。外傷はなく、極度の恐怖によって心臓が止まったような状態だったそうです。
そして最も不可解なのが、全員の足元に書かれていた「バーサル」という謎の言葉でした。
話を聞いた者に起こること
この雪山遭難の話を聞いてしまった人には、決まった順序で恐怖が訪れます。
一週間後の出来事
- 夜中、窓ガラスを叩く音が聞こえる
- 何度も繰り返しコンコンと叩かれる
- 外に誰かがいるような気配を感じる
ここで絶対にやってはいけないことがあります。
それは、カーテンを開けて外を見ることなんです。
見てしまったら…
窓の外の来訪者の姿を少しでも見てしまうと、その人はむごたらしい死に方をしてしまうといいます。
山小屋で発見された登山隊員たちのように、極度の恐怖で心臓が止まってしまうのか、それとも別の何かが起こるのか…詳細は語られていません。
逃れる方法は?
恐ろしいことに、バーサルから逃れる方法は明確に示されていないんです。
できることは限られている
- 窓を叩く音がしてもカーテンを開けない
- 一週間、窓の外を絶対に見ない
- 音が聞こえても我慢し続ける
ババサレ系の怪異なら呪文を唱えて撃退できるのですが、バーサルにはそうした対抗手段がないとされています。
ただ耐え忍ぶしかない…それがこの都市伝説の最も恐ろしい部分なのかもしれません。
まとめ
バーサルは、話を聞くだけで呪われてしまうという現代の都市伝説です。
重要なポイント
- 雪山遭難事故の話を聞くことで呪われる
- 全員が心臓麻痺で死亡し「バーサル」の文字を残した
- 話を聞いた一週間後に窓を叩く音が聞こえる
- カーテンを開けて来訪者を見ると無残な死に方をする
- 撃退する呪文や対抗手段は存在しない
- 『怪異百物語3』に収録されている
この記事を読んでしまったあなたも、もしかしたら…いえ、大丈夫です。
実際の雪山遭難の「詳細な話」を聞かなければ、バーサルは現れないとされていますから。
でも、もし一週間後の夜中に窓を叩く音が聞こえたら、どんなに気になっても絶対にカーテンを開けないでくださいね。


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