雨の日の工事現場で、足のない男がセメントを固めている姿を見たことがありますか?
しかもその男は、なんと自分の頭をセメントの中に突っ込んで固めているというんです。
もしそんな光景を目撃してしまったら、その夜、あなたの部屋に「足をください」と囁く恐ろしい訪問者がやってくるかもしれません。
この記事では、日本の都市伝説の中でも特に不気味な「足をください」について、その奇怪な姿と恐ろしい伝承を詳しくご紹介します。
概要

「足をください」は、日本の都市伝説に登場する恐ろしい怪異です。
主に工事現場に現れ、足のない体でセメントを固めているという異様な姿で知られています。しかも、その固め方が普通じゃないんです。なんと自分の頭をセメントの中に突っ込んで固めているという、想像するだけでゾッとする光景なんですね。
この怪異の最も恐ろしい点は、目撃者の元に夜中に現れるということ。そして「足をください」と言って、実際に人の足を奪っていくという凶悪な性質を持っています。この不気味な要求こそが、この都市伝説の名前の由来となっているんです。まさに、見たら呪われるタイプの都市伝説として、学校の七不思議などで語り継がれてきました。
姿・見た目
「足をください」に登場する男の姿は、とにかく異様で不気味なんです。
外見的特徴
- 下半身が存在しない(足がない状態)
- 工事現場の作業員のような格好
- 頭はセメントで固まっている
- 大きな鎌を持っている
最も衝撃的なのは、セメントを固める方法です。普通の人なら道具を使ってセメントを固めますよね。でもこの男は違うんです。自分の頭をセメントの中に突っ込んで、グルグルと回しながら固めているという、物理的にも論理的にも理解できない行動をとっているんです。
そして後に現れる時は、セメントで固まった頭部と大きな鎌を持った姿で登場します。この鎌は、人の足を刈り取るために使われる恐ろしい凶器なんですね。
伝承

「足をください」の伝承には、いくつかのバージョンがありますが、基本的な流れは共通しています。
基本的な物語の流れ
ある少女が工事現場の横を通りかかった時のことです。そこで信じられない光景を目撃してしまいます。
- 遭遇:工事現場で足のない男がセメントを固めているのを目撃
- 異常な行動:男は頭をセメントに突っ込んで固めていた
- 逃走:恐怖を感じた少女は急いでその場を離れる
- 夜の訪問:その夜、男が少女の部屋に現れる
- 要求:「お嬢さん、足をください」と言ってくる
- 襲撃:悲鳴を上げた瞬間、鎌で足を刈り取られる
呪いの連鎖
さらに恐ろしいのは、この話を聞いた人の元にも男がやってくるという点です。つまり、この都市伝説自体が一種の呪いとして機能しているんですね。
ただし、回避方法も伝えられています。男が「足をください」と言ってきたら、「私の足は使えません」と答えることで、男は消え去るといいます。これは一種の呪文のような役割を果たしているわけです。
別バージョンの存在
雨の日バージョンでは、少女が雨の日に遭遇するという設定になっています。また、男がセメントで固めた頭を振り回しながら現れるという、より動的で恐ろしい描写も存在します。どちらのバージョンも、工事現場という日常的な場所で起こる非日常的な恐怖を描いているんです。
伝承の背景
この都市伝説は『わたしの学校の七不思議』という書籍にも収録されており、学校怪談の定番として広まりました。
工事現場という身近な場所と、足を奪うという身体的な恐怖が組み合わさることで、子どもたちの間で強いインパクトを与える話として定着したんですね。
まとめ
「足をください」は、日常の風景に潜む恐怖を描いた都市伝説の傑作です。
重要なポイント
- 工事現場に現れる足のない怪異
- 頭をセメントに突っ込んで固めるという異常行動
- 目撃者の元に夜中に訪れる呪い的な性質
- 「足をください」という不気味な要求
- 大きな鎌で実際に足を奪う凶悪性
- 話を聞いた人にも呪いが及ぶ連鎖性
- 「私の足は使えません」という回避方法の存在
この都市伝説の恐ろしさは、見ただけで呪われるという点と、身体の一部を奪われるという原始的な恐怖にあります。工事現場という身近な場所が舞台となることで、日常生活の中でふと思い出してしまう、そんな忘れられない怪談として語り継がれているんです。
もし今度、工事現場の横を通ることがあったら、ちょっと思い出してしまうかもしれませんね。でも大丈夫、もし男が現れても、対処法は覚えましたから。


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