今回は、メソポタミア神話に登場する神秘的な怪鳥「アンズー」についてお話しします。
出典

アンズーは、古代メソポタミア神話(シュメール・アッカド・バビロニア)に登場する伝説の生物です。
あんずーの記録
- 主な出典 → アッカド・シュメール神話
- 別名 → 「ズー」とも呼ばれる(言語や時代による違い)
- 最初の役割 → 神の使いとして生まれた存在
- 後の運命 → 反逆者となって神々に刃向かう
面白いのは、アンズーが最初は忠実な神の使いだったのに、後に反逆者になってしまったことです。
姿・見た目

アンズーの姿は、神話と粘土板の記録をもとに以下のように描かれています。
アンズーの特徴的な姿
- ワシのような大きな鳥の体
- ライオンの頭またはライオンの胴体を持つ合成獣
どちらかというと、鳥に近い印象。
能力・役割
アンズーの能力・役割についても見ていく。
アンズーの驚異的な能力
- 風と雷を操る嵐の力
- エンリル(あるいはニンギルス)の使い
元々は、神々の王エンリルの使いで、風と雷を操る存在でした。
神話

アンズーには、古代メソポタミア神話でも特に有名な大事件の物語があります。
「運命の板の盗難」事件
- アンズーは嵐の神エンリルに仕える忠実な使いだった
- ある日、エンリルが目を離したすきがあった
- アンズーは「運命の板(Tablet of Destinies)」を盗み出した
- この板には宇宙の秩序や神々の力が書かれていた
- アンズーが板を手に入れたことで、世界は大混乱に陥った
- 他の神々は恐れて誰もズーに立ち向かえなかった
「ニヌルタ vs アンズー」
- 困った神々が戦神ニヌルタに助けを求めた
- ニヌルタがアンズーとの戦いを引き受けた
- 激しい戦いが繰り広げられた
- 最終的にニヌルタが勝利
- 運命の板を奪還し、ズーは討たれた
- 神々の秩序が元に戻った
まとめ
アンズーについて、いかがでしたか?
今回のおさらい
- 古代メソポタミア神話に登場する反逆の存在
- ライオンとワシを合わせたような姿
- 風・雷を操り、エンリルの使い
- 神の「運命の板」を盗んで世界を混乱させた
- 最終的には戦神ニヌルタに討たれた
コメント