神の力を盗んだ怪鳥「アンズー」って何者?メソポタミア神話の反逆の嵐神を分かりやすく解説

神話・歴史・伝承

今回は、メソポタミア神話に登場する神秘的な怪鳥「アンズー」についてお話しします。

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出典

By Mbzt – This image has been extracted from another file, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=88514606

アンズーは、古代メソポタミア神話(シュメール・アッカド・バビロニア)に登場する伝説の生物です。

あんずーの記録

  • 主な出典 → アッカド・シュメール神話
  • 別名 → 「ズー」とも呼ばれる(言語や時代による違い)
  • 最初の役割 → 神の使いとして生まれた存在
  • 後の運命 → 反逆者となって神々に刃向かう

面白いのは、アンズーが最初は忠実な神の使いだったのに、後に反逆者になってしまったことです。

姿・見た目

アンズーの姿は、神話と粘土板の記録をもとに以下のように描かれています。

アンズーの特徴的な姿

  • ワシのような大きな鳥の体
  • ライオンの頭またはライオンの胴体を持つ合成獣

どちらかというと、鳥に近い印象。

能力・役割

アンズーの能力・役割についても見ていく。

アンズーの驚異的な能力

  • 風と雷を操る嵐の力
  • エンリル(あるいはニンギルス)の使い

元々は、神々の王エンリルの使いで、風と雷を操る存在でした。

神話

アンズーには、古代メソポタミア神話でも特に有名な大事件の物語があります。

「運命の板の盗難」事件

  1. アンズーは嵐の神エンリルに仕える忠実な使いだった
  2. ある日、エンリルが目を離したすきがあった
  3. アンズーは「運命の板(Tablet of Destinies)」を盗み出した
  4. この板には宇宙の秩序や神々の力が書かれていた
  5. アンズーが板を手に入れたことで、世界は大混乱に陥った
  6. 他の神々は恐れて誰もズーに立ち向かえなかった

「ニヌルタ vs アンズー」

  1. 困った神々が戦神ニヌルタに助けを求めた
  2. ニヌルタがアンズーとの戦いを引き受けた
  3. 激しい戦いが繰り広げられた
  4. 最終的にニヌルタが勝利
  5. 運命の板を奪還し、ズーは討たれた
  6. 神々の秩序が元に戻った

この神話では反逆者として描かれますが、忠実な使いとして描かれることもある。

まとめ

アンズーについて、いかがでしたか?

今回のおさらい

  • 古代メソポタミア神話に登場する反逆の存在
  • ライオンとワシを合わせたような姿
  • 風・雷を操り、エンリルの使い
  • 神の「運命の板」を盗んで世界を混乱させた
  • 最終的には戦神ニヌルタに討たれた

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