アメノマヒトツノミコト:鍛冶を司る片目の神様

神話・歴史・伝承
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名前の意味

アメノマヒトツノミコト(天目一箇神)という名前には深い意味があります。

  • 「アメ(天)」は天上界を指します
  • 「マ(目)」は目
  • 「ヒトツ(一箇)」は「ひとつ」という数を意味します
  • 「ミコト(命)」は神様に対する敬称です

つまり、この名前は「天に住む、一つ目の神様」という意味になります。

余談だが、いくつかの国の神話で1つ目の鍛治の神様がいる。

これは鍛治で片目だけを使う場面が多かったりするから(諸説あり)

神様の系譜

アメノマヒトツノミコトの系譜を以下にまとめる。

  • 祖父:スサノオ
  • 祖母:アマテラス
  • 父:アマツヒコネ

スサノオとアマテラスの契約(うけい)でアマツヒコネが生まれる。
そのアマツヒコネの息子がアメノマヒトツノミコト。

神としての力

アメノマヒトツノミコトは次のような力を持っています:

  • 金工
  • 鍛治
  • 製鉄
  • 台風

一般的ではないが、農耕の神としても信仰されたりする。
これは農業に使われる農具が鍛治・金工で作られるから。

神話での活躍

アメノマヒトツノミコトは神話にあまり活躍しませんが、天岩戸隠れと天孫降臨で少し登場します。

しかし、天照大神が岩戸に隠れたときの神事に関連して、祭りの道具や刀を作るために呼ばれました。

また、天孫降臨でニニギが地上に降り立つ時、彼に同行した神の1柱がアメノマヒトツノカミ。

神社とご利益

アメノマヒトツノミコトを祀る神社は、鍛冶やものづくりに関わる場所に多くあります。

主な神社

  • 多度大社別宮一目連社(三重県)
  • 天目一神社 (徳島県)

主なご利益

  • 金属工業守護
  • 農業の守護
  • 漁業の守護
  • 眼病予防

金属業と、金属の道具を使用するところにご利益がある。
また、1つ目であることから眼病予防の力もあったり。

ひょっとこ

不思議な顔をしたお面で知られるひょっとこ。
ひょっとこは、火を吹く男を表し、鉄や金の生産に関連している。

一説では、ひょっとこのルーツは、アメノマヒトツノカミだと考えられている。

まとめ

アメノマヒトツノミコト(天目一箇命)は片目の鍛冶の神様です。

  • 天ノ一つ目の神様
  • 鍛冶、火、山、台風、農耕を守る神格を持ちます
  • 天岩戸隠れで祭儀用の刀や道具を作る
  • 金工業・農漁業の守護、眼病予防のご利益があります

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