アマノイワトワケノミコトとは?門と山を守る天皇家の護衛神

神話・歴史・伝承
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名前の意味

アマノイワトワケノミコト(天石門別命)という名前には、神様の役割が込められています:

  • 「アマ(天)」は天、高天原(たかまがはら)を指します
  • 「イワト(石門)」は岩で出来た門(岩戸)を意味します
  • 「ワケ(別)」は分かつ、区切るという意味です
  • 「ミコト(命)」は高貴な神への敬称です

つまり、アマノイワトワケノミコトは「天上界の石の門を守る神様」という意味になります。

神様の出自

アマノイワトワケノミコトの系譜(親神・出生)は明確に記されていませんが、天孫降臨(てんそんこうりん)において、護衛役として同行した神々のひとりと伝えられています。

アメノフトダマの子とされ、高天原の神族に連なる、守護・防衛の役割を持つ神とされています。

神としての特徴

アマノイワトワケノミコトの神格には以下のような特徴があります:

  • 門の神
  • 山の神
  • 石の神

特に、天皇の宮殿(皇居)では、四方(東西南北)の門を守る重要な神として祀られてきました。

神話と伝承

アマノイワトワケノミコトの具体的な神話上のエピソードは少ないですが、天孫降臨において非常に重要な役割を担っています。

天孫降臨での役割:

  • 天照大神が孫・ニニギノミコト(邇邇芸命)に地上世界を治めさせるために送り出します
  • そのとき、お供として数柱の神々が同行します
  • アマノイワトワケノミコトもそのひとりであった

天孫降臨の時、同行した神は天岩戸隠れで登場した神ばかり。

アマノイワトワケノミコトは例外で、彼は天岩戸隠れには出ていない。

神社とご利益

以下はアマノイワトワケノミコトを祀る神社:

  • 櫛石窓神社(兵庫県)
  • 天石門別神社(茨城県)
  • 天石立神社(奈良県)

主なご利益:

  • 家内安全
  • 無病息災

災厄や疫病の外からの侵入を防ぐ神徳があります。

まとめ

アマノイワトワケノミコト(天石門別命)は門を守る神です:

  • 天の石の門を守る神様です
  • 天孫降臨に同行した神の1柱
  • 神格は、門・山・石の守護です
  • ご利益は、厄除け・家内安全・無病息災

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