夕暮れ時、学校から帰る途中で赤いマントをひらめかせた怪しい人影を見たら、あなたはどうしますか?
それはもしかしたら、1930年代から子どもたちを恐怖に陥れてきた「赤マント」かもしれません。
この怪人は実際の事件が元になって生まれた、日本で最も古い都市伝説の一つなんです。
この記事では、80年以上も語り継がれる恐怖の怪人「赤マント」について詳しく解説します。
赤マントってどんな怪人なの?
赤マントは、1930年代から噂される赤いマントを羽織った怪人です。
夕方になると町に現れて、子どもをさらっては命を奪うという恐ろしい存在として語り継がれています。
当時はあまりにも被害が大きくて、警察や軍隊が動員されたという話もあるんですね。
実はこの都市伝説、実際に起きた事件が元になっているんです。
青い毛布をかぶった犯人による殺人事件があって、それがいつしか血の色である赤に変わり、赤マントの伝説が生まれたといわれています。
血のように赤いマントが特徴
赤マントの外見は、その名前の通りシンプルですが不気味です。
赤マントの外見的特徴:
- 赤いマントを羽織っている
- 顔や体の詳細は不明
- 夕暮れの薄暗い中に現れる
- 子どもの背後に忍び寄る
時代によっては「青マント」という別バージョンも登場しました。
また、「赤パンツ」や「赤いちゃんちゃんこ」という変化形も存在するんです。
特徴
出現場所と恐怖の手口
赤マントには、決まった出現パターンがあります。
主な出現場所:
- 夕暮れ時の帰り道
- 学校のトイレ
- 学校の地下室
- 人気のない場所
トイレでの恐怖体験
特に有名なのが、学校のトイレでの遭遇談です。
トイレでの赤マント:
- 「赤いマントはいらんかい?」という声が聞こえる
- 「いる」と答えてしまうと…
- 背中をナイフで刺される
- トイレの下から手が出てきて背中を引っかかれる
- 熊のような手で襲われ、鋭い爪で切り裂かれる
どう答えても危険な状況に陥る、まさに恐怖の存在なんですね。
伝承
実際の事件から生まれた都市伝説
赤マントの伝説は、1930年代の実際の事件が起源とされています。
元になった事件:
- 青い毛布をかぶった犯人による殺人事件が発生
- 東京都江戸川区、大阪市東成区・北区などで被害
- 子どもが切り裂かれて死亡する事件が続発
- 青い毛布が血の赤色と結びつき「赤マント」に変化
新聞にも記録された恐怖
この都市伝説は単なる噂話ではありません。
歴史的記録:
- 1970年3月4日付の「北國新聞」に記載
- 「駅のトイレに出現した赤マント」として記録
- 昭和40年代にも目撃談が多数
戦前から戦後、そして現代まで、赤マントの恐怖は途切れることなく語り継がれているんです。
時代とともに変化する赤マント
80年以上の歴史の中で、赤マントは少しずつ姿を変えてきました。
赤マントの変化形:
- 「赤パンツほしいか?」
- 「赤いちゃんちゃんこ欲しいか?」
- 青マントという別バージョンも登場
まとめ
赤マントは、実際の事件から生まれた日本最古級の都市伝説です。
重要なポイント
- 1930年代から語り継がれる80年以上の歴史
- 赤いマントを羽織った子どもをさらう怪人
- 夕暮れ時や学校のトイレに出現
- 実際の殺人事件が元になった都市伝説
- 警察や軍隊が動いたという記録も存在
- 新聞記事にも掲載された「実在感」のある怪談
もし夕暮れ時に赤いマントの人影を見かけたら、すぐにその場を離れて大人に知らせましょう。
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