Illustratorで図形にアンカーポイントを追加する3つの方法【基本から応用まで】

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「四角形を五角形に変えたい」「曲線を細かく調整したい」といった場面で、アンカーポイントの追加は欠かせない操作です。
Illustratorでは、目的に応じた複数の追加方法が用意されています。
この記事では、アンカーポイントの基本概念から、図形への追加手順・応用操作まで体系的に解説します。


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アンカーポイントとパスの基本

Illustratorで描いたすべての図形は「パス(線)」で構成されています。
パスには「アンカーポイント」と呼ばれる制御点があり、この点を動かすことで図形の形を自由に変えられます。

たとえば四角形には角が4つあり、それぞれにアンカーポイントが1つずつ配置されています。
アンカーポイントを増やすことで、変形できる箇所が増え、より複雑な形状を作れるようになります。

アンカーポイントには2種類あります。

  • コーナーポイント:角(尖った部分)を構成する点。ハンドルがなく直線的な変化をする
  • スムーズポイント:曲線を構成する点。「ハンドル(方向線)」が出ており、曲線の方向と深さを制御できる

アンカーポイントを操作する前の準備

ツールバーの表示を確認する

Illustrator CC 2019(v.23)以降、ツールバーが「基本」と「詳細」の2種類から選べるようになっています。
「アンカーポイントの追加ツール」が見当たらない場合は、「ウィンドウ」メニュー→「ツールバー」→「詳細」に切り替えてください。

ダイレクト選択ツールとの違いを知る

アンカーポイントを個別に操作するには「ダイレクト選択ツール」(ショートカット:A)を使います。
通常の「選択ツール」では図形全体が動くだけで、アンカーポイントを編集することはできません。
この2つのツールの違いを最初に把握しておくことが大切です。


方法1:アンカーポイントの追加ツールで任意の場所に追加する

最も基本的な方法で、パス上の好きな位置にピンポイントで追加できます。

手順

  1. ツールバーの「ペンツール」アイコンを長押しして、サブメニューを展開する
  2. アンカーポイントの追加ツール」を選択する
  • ショートカット:+キー(半角英数入力状態で)
  • Windows:Alt + +、macOS:Option + +でも切り替え可能
  1. 追加したいパス(図形の辺)の上にカーソルを合わせる
  • スマートガイドが有効な場合、カーソルの近くにピンク文字で「パス」と表示されたらクリック可能な状態
  1. クリックするとアンカーポイントが追加される

ポイント

  • 追加できるのはパス(辺)の上のみ。図形の外や内部ではクリックしても追加されない
  • 追加後はそのまま「ダイレクト選択ツール」(A)に切り替えて、追加したポイントをドラッグして変形できる
  • アンカーポイントの追加ツールを選択中にAltキー(macOS:Option)を押すと、削除ツールに一時切り替えできる

方法2:ペンツールでそのまま追加する(切り替えなしで素早く操作)

ペンツールには、パス上でクリックすると自動的にアンカーポイントを追加する機能が組み込まれています。
毎回ツールを切り替える手間を省けるため、効率的な作業に役立ちます。

手順

  1. ペンツール」(ショートカット:P)に切り替える
  2. 追加したいパスの上にカーソルを合わせる
  • カーソルに「+」マークが表示されたら追加可能な状態
  1. クリックするとアンカーポイントが追加される

ポイント

  • 既存のアンカーポイントにカーソルを合わせると「」マークに変わり、クリックで削除できる
  • この自動切り替え機能を無効にしたい場合は、「編集」→「環境設定」→「一般」→「自動追加/削除しない」にチェックを入れる
  • PキーとAキーのショートカットを組み合わせると、追加・移動の繰り返し操作をスムーズに行える

方法3:メニューから等間隔に一括追加する

「オブジェクト」メニューを使うと、既存のセグメント(辺と辺の間)の中点に、アンカーポイントを一括で等間隔に追加できます。
細かい位置指定は不要で、素早く全体のポイント数を増やしたい場合に便利です。

手順

  1. 選択ツール」(ショートカット:V)でアンカーポイントを追加したい図形を選択する
  2. メニューバーの「オブジェクト」→「パス」→「アンカーポイントの追加」をクリックする
  3. 既存の各セグメントの中点に、アンカーポイントが自動で追加される

ポイント

  • 1回実行するたびに、各セグメントの中点に1つずつ追加される(繰り返し実行するとポイントがさらに細かくなる)
  • 四角形(4辺)に1回実行すると4ポイント追加されて計8ポイントになる
  • 変形したい箇所が決まっていないときや、全体的にポイントを増やしてから個別に調整したいときに向いている

追加したアンカーポイントで図形を変形する

アンカーポイントを追加しただけでは形は変わりません。
追加後に「ダイレクト選択ツール」(A)で移動させることで、はじめて図形の形が変わります。

基本的な変形手順

  1. ダイレクト選択ツール(A)に切り替える
  2. 変形したいアンカーポイントをクリックして選択する(選択されると■が●に変わる)
  3. ドラッグして任意の位置に移動する
  • キーボードの矢印キーで1pt単位の微調整も可能

実用例:四角形から五角形を作る

四角形の下辺の中央にアンカーポイントを追加し、ダイレクト選択ツールで下方向にドラッグすると、ホームベース型の五角形が作れます。
こうした「基本図形+アンカーポイント追加+移動」の組み合わせは、Illustratorで独自形状を作るときの基本的なアプローチです。


アンカーポイント追加時の注意点

不必要な追加はしない
Adobe公式でも、アンカーポイントは少なければ少ないほど編集・表示・印刷が容易と説明されています。
必要な箇所だけに絞ってポイントを追加することが、きれいなパスを保つコツです。

ツールバーが「基本」表示だと追加ツールが見えない
「アンカーポイントの追加ツール」が表示されない場合は、ツールバーを「詳細」表示に切り替えてください。
詳細:「ウィンドウ」→「ツールバー」→「詳細」

アンカーポイントを追加できないときの確認事項

  • 「表示」→「境界線を表示」が無効になっていないか
  • レイヤーにロックがかかっていないか(レイヤーパネルで鍵マークを確認)
  • オブジェクトが選択ツールではなくダイレクト選択ツールで選択されているか

まとめ

Illustratorで図形にアンカーポイントを追加する方法は3つあります。

任意の位置に追加したいなら「アンカーポイントの追加ツール」または「ペンツール」を使い、全体に均等に追加したいなら「オブジェクト」→「パス」→「アンカーポイントの追加」を使うのが最適です。
追加後は必ず「ダイレクト選択ツール」で移動させることで形が変わります。
アンカーポイントの追加と移動を組み合わせることで、Illustratorの図形変形の自由度が大きく広がります。


参考情報源:

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