「8bitに設定したのにEPSで保存できない」と困っていませんか?
実は8bitにするだけでは不十分で、複数の条件をすべて満たさないとEPS保存は選択できません。
さらに2021年のアップデート以降は保存の入口自体が変わっているため、知らないとどこを探してもEPSが見つからない、という状況になります。
この記事では、EPS保存できない原因をすべて整理し、現在の正しい保存手順を解説します。
【最重要】2021年以降はメニューが変わっている

PhotoshopをCreative Cloudで使っている場合、まずこれを確認してください。
Photoshop 2021(バージョン22.4.0)から「別名で保存」の仕様が変更され、保存形式が「レイヤー情報を残せる形式のみ」に限定されました。
そのため、EPSを含むJPEGやPDFなども「別名で保存」からは選択できなくなっています。
2021年5月のアップデートで追加された「コピーを保存」を使うと、編集中の画像のモードなどを変更せずにEPSなど目的のファイル形式で保存でき、その後も作業を継続できます。
現在の正しいEPS保存の入口:ファイル → コピーを保存(旧「別名で保存」ではありません)
「別名で保存」を開いてEPSが見当たらない場合は、まず「コピーを保存」を確認してください。
EPS保存に必要な4つの条件
「コピーを保存」から操作しても、以下の条件をすべて満たしていないとEPSは選択肢に表示されません。
条件1: 8bit/チャンネルに設定する
EPSは古くからある形式で、8bit以外(16bitや32bit)をサポートしていません。
16bitや32bitのままではEPS保存はできません。
確認・変更の手順:イメージ → モード → 8bit/チャンネル を選択
条件2: カラーモードをCMYKかグレースケールにする
EPS保存前に「CMYKカラーモード」か「グレースケールモード」に変換してください。
RGBモードのままではEPSが選択肢に出ない場合があります(印刷用途では特に注意が必要です)。
変更の手順:イメージ → モード → CMYKカラー(またはグレースケール)
条件3: レイヤーを統合する
画像を統合しないと、EPS形式で保存できません。
レイヤーが残っている状態ではEPSの選択肢が出ないか、保存時に自動統合の確認が入ります。
作業用のPSDデータは別途バックアップしてから統合してください。
統合の手順:レイヤー → 画像を統合
条件4: アルファチャンネルを含まない
アルファチャンネルが含まれているとEPS(Photoshop EPS)は選択できません。
チャンネルにアルファチャンネルを含んでいる場合はDCS 2.0が選択肢に出るはずですが、EPS(Photoshop EPS)自体は出てきません。
アルファチャンネルが不要であれば削除してください。
確認・削除の手順:ウィンドウ → チャンネル パネルを開き、RGBまたはCMYK以外のチャンネルがあれば削除する
現在の正しいEPS保存手順
上記4つの条件が整ったら、以下の手順で保存します。
ファイル→コピーを保存を選択する- 保存先とファイル名を指定する
- フォーマットから
Photoshop EPS (*.EPS)を選択して「保存」をクリックする - EPSオプションダイアログが表示されたら設定して「OK」をクリックする
EPSオプションの推奨設定(印刷用途):
- プレビュー:
TIFF (8 bit/pixel)(Mac・Windowsで共通利用できる設定) - エンコーディング:
JPEG-最高画質(低圧縮率)(PostScript Level 2以上のプリンターでのみ使用可能)
ファイル名に「コピー」がつく問題の解決方法
「コピーを保存」を使うと、デフォルトではファイル名の末尾に「〜のコピー」が自動追加されます。
バッチ処理などで困る場合は、以下の設定で無効化できます(Adobe公式ヘルプより)。
Windowsの場合:編集 → 環境設定 → ファイル管理
macOSの場合:Photoshop → 環境設定 → ファイル管理
設定画面内の「コピーの保存時にファイル名に「コピー」を追加しない」にチェックを入れる。
元のファイルが上書きされる危険がある場合は警告が表示されます。
それでもEPSが表示されない場合のチェックリスト
上記をすべて試してもEPSが選択肢に出ない場合は、以下を確認してください。
ファイル固有の問題の可能性:
全選択してCMYKチャンネルだけをコピーし、直後に新規ファイルを作成してペーストし、レイヤー統合してから保存する方法で解消することがあります。
元のファイルに何らかの問題が蓄積している場合に有効な手順です。
バージョン・OS・ファイルの3点を確認する:
macOS 15.3 / Apple Silicon + Photoshop 26.3 の環境で、CMYKカラーモードに変更→「コピーを保存」でEPS保存できることが確認されています。
PhotoshopまたはmacOS / Windowsが大きく古い場合は、アップデートも検討してください。
EPS以外の代替形式について
印刷入稿が目的であれば、EPSにこだわる必要がないケースも増えています。
EPSはレガシーな形式であり、Adobeとしても10年以上推奨していません。現状でEPSが必要なのは、EPSでないと通らないAdobe以外のアプリケーションでの利用が主な用途です。
多くの印刷会社ではPDFやTIFF、PSDでの入稿も受け付けています。
入稿先の指定がEPSでなければ、PDFやTIFFを検討するのが現実的な選択肢です。
| 形式 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 広く対応、出力安定性が高い | 印刷入稿(多くの印刷会社が推奨) | |
| TIFF | レイヤー保持可能、最大4GB | DTPアプリへの配置 |
| PSD | Photoshopネイティブ、透明保持 | Illustratorへの配置など |
| EPS | 汎用形式、透明不可 | EPSのみ対応の旧来のワークフロー |
まとめ
PhotoshopでEPS保存できない原因は大きく2つです。
1つ目は、2021年5月のアップデートで保存の入口が「別名で保存」から「コピーを保存」に変わったこと。
2つ目は、8bit・CMYK(またはグレースケール)・レイヤー統合・アルファチャンネルなしという4条件を全て満たしていないことです。
「コピーを保存」からEPSを選択し、4条件を整えれば保存できます。
それでも解決しない場合はファイルを新規作成してペーストし直す方法を試してください。
印刷入稿が目的であれば、入稿先への確認のうえでPDFやTIFF形式への変更も有効な選択肢です。
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