Switch hekate(ヘカテ)が起動しないときの対処法【症状別まとめ】

SwitchにRCMジグを挿してペイロードを送信したのに画面が真っ暗なまま、「No main boot entries found」と表示されてメニューが出ない、hekateのメニューから先に進めない——そんなトラブルに悩んでいませんか?
hekateが起動しない原因は症状によってはっきり異なります。
この記事では、よくある症状ごとに原因と対処法を手順つきで解説します。

注意: 本記事はニンテンドーSwitchのCFW(カスタムファームウェア)導入に関する情報です。Switch本体の改造は自己責任で行ってください。改造によりオンラインBANや保証の喪失が生じる場合があります。


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hekateが起動しない原因一覧

症状主な原因
画面が真っ暗なまま(ペイロード送信後)RCMモード未成立 / ジグ接触不良 / ペイロード破損 / SDカード問題
「No main boot entries found」と表示されるhekate_ipl.ini が未作成または記述不正
「Failed to init or mount SD!」と表示されるSDカードの問題(フォーマット・破損・接触不良)
「Failed to apply ‘nosigchk’!」と表示されるsigpatchが未導入
「Wrong ini cfg or Missing/corrupt files!」と表示されるAtmosphereのファイルが古い・不足している
hekateメニューが出ずに自動的にCFWが起動するautobootが有効になっている
Atmosphere(CFW)選択後にブラックアウトするSDのフォーマット問題 / Atmosphereのバージョン不一致

前提:対策機(パッチ済み機種)はRCMでhekateを起動できない

まず確認しておきたいのが、手持ちのSwitchが「未対策機」かどうかです。
本体裏面のシリアル番号や製造年から対策機かどうかを確認できます。

  • 2017年製造・初期ロット: ほぼ確実に未対策機
  • 2018年製造: ほぼ対策機
  • Switch Lite・Switch OLED・Switch V2(本体ロゴが新しいもの): 対策機(通常のRCMでは起動不可)

対策機の場合、RCMジグを使ったペイロード注入(Fusée Gelée)自体が使えません。
対策機でCFWを導入したい場合は、別途「モッドチップ」の導入が必要です。


症状1:ペイロード送信後も画面が真っ暗なまま

原因と確認手順

RCMモードに正しく入れていない、またはジグの接触不良が最も多い原因です。

RCMモードの正しい入り方:

  1. Switchの電源が完全に切れている状態にする(スリープではなく電源オフ)
  2. RCMジグを右のジョイコンスロットに奥までしっかり差し込む
  3. 音量の「+(プラス)」ボタンを押したまま、電源ボタンを短く押す
  4. 両ボタンを離す(画面には何も表示されないのが正常
  5. ペイロード送信ソフト(TegraRcmGUI等)で「RCM O.K」と表示されればRCM成立

「RCM O.K」にならない場合の確認ポイント:

  • ジグが奥まで完全に差し込まれているか確認する(刃の部分が曲がっていないかも確認)
  • 音量「+」ボタンを押すタイミングと電源ボタンを押すタイミングが合っているか確認する
  • USBケーブルとUSBポートを変えて試す(USB 3.0ポートより2.0ポートが安定する場合がある)
  • ペイロード注入ソフトのドライバーが正しくインストールされているか確認する

ペイロードファイルを最新版に更新する

古いまたは破損したペイロードファイルも黒い画面の原因になります。
hekate公式GitHub Releasesから最新版をダウンロードしてください。

  1. 最新の hekate_ctcaer_X.X.X.bin をダウンロードする
  2. TegraRcmGUIでこの.binファイルを選択してペイロード送信する
  3. また、bootloader フォルダをSDカードのルートにドラッグ&ドロップして上書きコピーする

2025年3月現在の最新版: hekate v6.x.x系(詳細は公式GitHubで確認)


症状2:「No main boot entries found」と表示される

hekateメニュー上で「No main boot entries found…」と黄色の文字が表示される場合、起動設定ファイル hekate_ipl.ini が存在しないか、記述に問題があります。

hekate_ipl.ini を作成・修正する

  1. SDカードをパソコンに接続する
  2. bootloader フォルダ内に hekate_ipl.ini があるか確認する(なければ新規作成する)
  3. テキストエディタで hekate_ipl.ini を開き、以下の内容を記述して保存する
[config]
autoboot=0
autoboot_list=0
bootwait=3
verification=1
autohosoff=0
autonogc=0
updater2p=1
backlight=100

[Atmosphere (EmuNAND)]
emummcforce=1
fss0=atmosphere/package3
atmosphere=1

[Atmosphere (SysNAND)]
emummc_force_disable=1
fss0=atmosphere/package3
atmosphere=1

[Stock (SysNAND)]
emummc_force_disable=1
fss0=atmosphere/package3
stock=1

ポイント: 環境によって記述内容が異なる場合があります。EmuNANDを作成していない場合は [Atmosphere (EmuNAND)] のブロックは不要です。


症状3:「Failed to init or mount SD!」と表示される

SDカードが認識できていないエラーです。

対処法1:SDカードのフォーマットを確認する

hekateはSDカードのフォーマットとして FAT32 を推奨しています。
exFAT形式ではゲームによって不具合が発生することが多いため、FAT32に再フォーマットすることをおすすめします。

FAT32でフォーマットする際は、Windowsの標準フォーマット機能では64GB以上のSDカードにFAT32を選べないため、guiformatなどのツールを使います。

注意: フォーマットするとSDカード内のデータがすべて消えます。事前にバックアップを取ってください。

対処法2:SDカードを抜き差しする・別のSDカードを試す

  • SDカードを一度抜いて、再度しっかりと差し込む
  • 別のSDカードがあれば、そちらで試してみる(メーカーによって相性問題が発生する場合がある)
  • SDカードリーダーを変えるか、別のUSBポートに差し替えて書き込みを試みる

症状4:「Failed to apply ‘nosigchk’!」と表示される

署名パッチ(sigpatch)が正しく導入されていない場合に発生します。

  1. 使用しているCFWパッケージ(Atmosphere等)の最新版を公式GitHubからダウンロードする
  2. ZIPを解凍して atmosphere フォルダと bootloader フォルダをSDカードのルートに上書きコピーする
  3. sigpatchが正しく配置されているか確認する(atmosphere/contents/ 内に必要なファイルがあるか)

症状5:「Error While loading fss0: atmosphere/package3 Wrong ini cfg or Missing/corrupt files!」

Atmosphereのファイルが古いか、package3 が欠損・破損しています。

  1. Atmosphere公式GitHub Releasesから最新版をダウンロードする
  2. ZIPを解凍してSDカードのルートに上書きコピーする
  3. 改善しない場合は、SDカードをFAT32でフォーマットしてゼロから導入し直す

症状6:hekateメニューが表示されず自動的にCFWが起動する

autoboot が有効になっている場合、hekateメニューを経由せずに自動でCFWが起動します。
hekateメニューに入りたい場合は、ペイロード送信後、起動中に音量の「-(マイナス)」ボタンを押し続けてください。
これでhekateのメニュー画面に入れます。


症状7:Atmosphere選択後に黒い画面になる

hekateのLaunchメニューからAtmosphereを選んだ後、Switchのロゴが出てから黒い画面のままになる場合の対処法です。

確認事項:

  1. SDカードのフォーマットを確認する(症状3を参照):exFATは一部ゲームや起動処理に影響するため、FAT32への変更を試す
  2. Atmosphereのバージョンを最新にする:古いAtmosphereはSwitchの最新ファームウェアに対応していない場合がある
  3. macOSでファイルをコピーした場合:hekateのメニューから Tools > Fix archive bit を実行してアーカイブビットを修正する
  4. emuMMCの設定を確認する:EmuNANDで起動できない場合は emuMMC > Migrate emuMMC で設定ファイルを修復する

AutoRCMについて

RCMジグなしで毎回RCMモードに入れるようにする「AutoRCM」機能があります。
ただし、AutoRCMを有効にすると電源を切った際にもRCMモードで待機するため、バッテリーの消費が続く点に注意してください。
hekateのメニューから Tools > AutoRCM でON/OFFを切り替えられます。


それでも解決しない場合

上記の対処法をすべて試しても改善しない場合は以下を確認してください。


まとめ

hekateが起動しない原因で最も多いのは、RCMモードへの入り方の失敗 / ジグの接触不良、次にhekate_ipl.iniの未設定SDカードの問題です。
まず「RCMが本当に成立しているか(TegraRcmGUIで”RCM O.K”の表示)」を確認し、次に「SDカードがFAT32でフォーマットされているか」を確認するだけで、大半のケースは解決できます。

それでも改善しない場合は、hekateとAtmosphereを両方とも最新版に更新してSDカードへ上書きコピーするのが最も確実な対処法です。


参考情報源:

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