Sourcetreeとは?Gitを画面操作できる無料ツールをわかりやすく解説

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「Gitってコマンド操作が難しそう……」と感じている方に向けて、マウスクリックだけでGitを操作できる無料ツール「Sourcetree(ソースツリー)」を解説します。
開発者だけでなく、Webディレクターやコーダーなど非エンジニアにも使いやすい設計が特徴です。
基本的な概念から主要な機能、同種ツールとの違いまでまとめました。


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Sourcetreeとは

Sourcetree(ソースツリー)とは、オーストラリアのソフトウェア企業Atlassian(アトラシアン)が開発・提供する、Gitの無料GUIクライアントツールです。

GUIとは「Graphical User Interface(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)」の略で、ウィンドウやボタンをマウスで操作できる画面形式のことを指します。
Gitは通常、「コマンド」と呼ばれる文字列をキーボードで入力して操作しますが、Sourcetreeを使えばその操作をすべてクリックやクリックで完結させられます。

Windows版とMac版の両方が無料で提供されており、2026年3月時点の最新バージョンはWindows版が3.4.21(2024年11月25日リリース)、Mac版が4.2.11です(sourcetreeapp.com、community.atlassian.com 参照)。


まずGitとは何か

Sourcetreeを理解するには、まず「Git(ギット)」を知っておく必要があります。

Gitとは、ファイルの変更履歴を記録・管理するバージョン管理システムです。
ソースコードをはじめとするファイルに対して「いつ・誰が・どこを・どのように変更したか」を記録し、過去の状態にいつでも戻せるようにする仕組みです。

複数人での開発プロジェクトで特に力を発揮し、次のことが可能になります。

  • 誰かが変更したファイルを上書きしてしまうミスを防ぐ
  • 不具合が出たとき、変更前の状態に巻き戻す
  • 本番環境に影響させず、新機能を試す「ブランチ」を作成する

GitはもともとLinuxのソースコード管理のために作られたこともあり、操作方法はコマンドラインが基本でした。
そのため、プログラミングに不慣れなユーザーには扱いにくいという課題がありました。
その解決策として登場したのがSourcetreeのようなGUIクライアントです。


Sourcetreeでできること

Sourcetreeが対応している主な操作は以下のとおりです(Sourcetree公式サイト「sourcetreeapp.com」より)。

リポジトリの作成・クローン

「リポジトリ(repository)」とは、ファイルの変更履歴をまとめて保存しておく場所のことです。
Sourcetreeからリモートリポジトリ(GitHub・Bitbucketなど)の検索・クローン(ローカルへのコピー)がGUI上で完結します。

コミット(変更内容の記録)

「コミット(commit)」とは、ファイルの変更内容に名前をつけて履歴として記録する操作です。
Sourcetreeでは変更のあったファイルが一覧表示され、どのファイルをコミット対象にするかをチェックボックスで選べます。
コマンドで行う「ステージング(インデックスへの追加)→コミット」という2ステップも、ボタン操作で直感的に実行できます。

プッシュ・プル(リモートとのやりとり)

ローカルで記録した変更内容をGitHubなどのリモートリポジトリへ送る操作を「プッシュ(push)」、逆にリモートの変更内容を取り込む操作を「プル(pull)」といいます。
Sourcetreeでは画面上部のボタンひとつで実行できます。

ブランチの作成・マージ

「ブランチ(branch)」とは、本番のコードに影響を与えずに作業できる「作業用の分岐」のことです。
Sourcetreeではブランチの作成・切り替え・マージ(合流)が視覚的に操作できます。
また、複数のブランチがどのように分岐・合流しているかをツリー状のグラフ(コミットグラフ)で確認できるのが大きな特徴です。

高度な操作にも対応

Sourcetreeは初心者向けだけにとどまらず、次のような上級者向け操作にも対応しています(Atlassian公式ブログより)。

  • チェリーピック(cherry-pick):特定のコミットだけを別ブランチに取り込む
  • リベース(rebase):コミット履歴を整理・並べ替える
  • スタッシュ(stash):コミット前の変更を一時退避させる
  • Git LFS(Large File Storage):大容量ファイルをGit管理する機能

Sourcetreeのメリット

コマンドなしでGitを操作できる

最大のメリットは、Gitコマンドを覚えなくてもバージョン管理ができる点です。
SourcetreeをインストールするとGit本体も同時にセットアップされるため、別途Gitをインストールする手間もありません(tracpath.comより)。

ブランチの状態を視覚的に把握できる

コミットグラフによって、誰がいつどのブランチで作業しているかを一画面で確認できます。
コマンド操作では把握しにくい複雑なブランチの分岐・マージの状況を、直感的に理解できます。

ファイルの差分を確認しやすい

変更内容の「差分(diff)」をビジュアルで確認できます。
追加・削除された行が色分けされて表示されるため、何を変更したかひと目でわかります。

無料で使える

Sourcetreeは個人・企業を問わず無料で利用できます。
ただし、インストールにはAtlassianアカウントの作成が必要です(無料で作成可能)。

GitHub・Bitbucketの両方に対応

GitHubおよびAtlassian社が提供するBitbucketの両方に接続・操作できます。


Sourcetreeのデメリット

インストール時にAtlassianアカウントが必要

ツールの使用にあたり、Atlassianアカウントへのログインが必須です。
メールアドレスで無料登録できますが、アカウント作成の手間がひとつ発生します。

Linuxには非対応

Sourcetreeが対応しているのはWindowsとMacのみです。
Linux環境での使用は公式にはサポートされていません。

コマンドに比べると習熟に時間がかかる操作もある

Gitの経験者には、GUIの操作がコマンドより手間に感じるケースもあります。
一方で、リポジトリの状態確認やブランチ管理はGUIの方が圧倒的にわかりやすいという評価も多く、熟練者でも補助ツールとして活用するケースが多いです(tracpath.comより)。


他のGitクライアントとの比較

ツール名提供元対応OS料金特徴
SourcetreeAtlassianWindows / Mac無料多機能・視覚的なコミットグラフ・Git LFS対応
GitHub DesktopGitHubWindows / Mac無料シンプルな操作性・GitHubと高相性
TortoiseGitコミュニティWindowsのみ無料エクスプローラー統合・SVN経験者に馴染みやすい
GitKrakenAxosoftWindows / Mac / Linux無料(有料プランあり)美しいUI・チームコラボ機能が充実

Sourcetreeはできる操作の幅が広く、ブランチの視覚化に優れているのが特徴です。
GitHubとの連携が主目的であればGitHub Desktop、Windowsのエクスプローラーから操作したい場合はTortoiseGitが選択肢に上がります(ゆるガジェCHANNEL、ポテパンスタイルより)。


動作環境・対応OS(2026年3月時点)

項目Windows版Mac版
対応OSWindows 10 / 11macOS(最新版推奨)
最新バージョン3.4.214.2.11
料金無料無料
公式サイトsourcetreeapp.com同左

※バージョン情報はupdatestar.com・community.atlassian.comの情報を参照(2026年3月時点)。
公式サイトで最新情報を確認することを推奨します。


Sourcetreeのインストール方法(概要)

  1. Sourcetree公式サイトにアクセスし、インストーラーをダウンロードする
  2. インストーラーを実行し、Atlassianアカウントでログイン(または新規作成)する
  3. Gitのインストール設定を行う(内蔵Gitを使う場合はそのまま進む)
  4. ユーザー名とメールアドレスを設定して完了

インストール時にGit本体も同梱されているため、Gitを別途インストールする必要はありません(tracpath.comより)。


まとめ

SourcetreeはAtlassian社が提供する無料のGit GUIクライアントで、WindowsとMacに対応しています。
コマンド操作なしでコミット・プッシュ・プル・ブランチ操作が完結できるため、Git初心者はもちろん、ブランチの状態を視覚的に管理したい開発経験者にも広く使われているツールです。

GitHubやBitbucketと連携でき、チーム開発での活用にも適しています。
「Gitは使いたいがコマンドは苦手」という方は、まずSourcetreeから入門するのが効率的な選択肢のひとつです。


参考情報源:

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