OBSが起動しない・セーフモードしか開けない時の原因と対処法【バージョン別】

OBSを開こうとしたら「セーフモードで実行しますか?」と聞かれる、またはそもそも起動すらしない……そんなトラブルで配信前に焦った経験はありませんか?
このページでは、OBSが起動しない原因とセーフモードの仕組みを整理したうえで、状況に応じた対処法をバージョン別に解説します。


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OBSのセーフモードとは

セーフモードとは、OBS Studio 30以降に追加されたトラブルシューティング用の起動モードです。
サードパーティプラグイン・スクリプト・WebSocketを一切読み込まず、最小構成でOBSを起動します。

通常、OBSは起動時に外部プラグインや各種スクリプトを自動ロードします。
これらがクラッシュの引き金になることが多いため、セーフモードでは意図的にそれらを無効化して「OBS本体自体に問題があるのか、それともプラグインが原因なのか」を切り分けられる仕組みになっています。

セーフモード起動時のダイアログ

OBSが正常にシャットダウンできなかった場合、次回起動時に以下のメッセージが表示されます。

「前回のセッション中にOBSが正しくシャットダウンされませんでした。セーフモード(サードパーティプラグイン、スクリプト、WebSocketが無効)で起動しますか?」

このダイアログは、OBSの設定フォルダにセンチネル(番兵)ファイルが起動時に生成され、OBSが正常終了するとそのファイルが削除される仕組みで動作しています(OBS Studio 30.0で導入、32.0.2で仕組みが改修)。
バージョン32.0.2以降では、センチネルファイルの保存場所がサブディレクトリ(.sentinelフォルダ)に変更されています(OBS Studio 32.0.2リリースノート “Changed the crash sentinel file location to its own subdirectory” より)。
正常に終了できなかった場合はファイルが残ったままとなり、次回起動時にダイアログが表示される、という流れです。

セーフモードの制限事項

セーフモードはあくまで応急処置・原因切り分け用のモードであり、通常の配信・録画環境として使い続けることは推奨されません。
具体的には以下の制限が生じます。

  • プラグインが無効になるため、プラグインに依存した画面構成が崩れる
  • スクリプトが動作しない
  • WebSocket連携(Stream DeckやNinja Streamerなど)が機能しない
  • 外部ツールとの連携が途切れる

セーフモードダイアログが毎回表示される原因

原因①:OBSを終了せずにWindowsをシャットダウンした(最多ケース)

Windowsのシャットダウン時、OBSの終了処理が間に合わないと「正常に終了しなかった」と判定されます。
次回起動時に必ずセーフモードのダイアログが出るため、「毎回表示される」と感じる方の多くはこれが原因です。

根本的な解決策:OBSを先に終了してからPCをシャットダウンする

OBSのメニューバーから「ファイル → 終了」を選択し、タスクマネージャーで obs64.exe プロセスが残っていないことを確認してからシャットダウンすると、次回起動時のダイアログは表示されなくなります。

原因②:プラグインがクラッシュしている

プラグインを導入した直後からセーフモードダイアログが頻繁に出る場合は、プラグインが原因でOBSが異常終了している可能性が高いです。
セーフモードで起動して問題が解消した場合は、プラグインを疑いましょう。


OBSがセーフモードでしか起動できない場合の対処法

セーフモードを選択すると起動できるが、通常モードを選ぶと起動しないケースの対処法です。

手順1:obs64.exeのプロセスを完全に終了させる

OBSを閉じたつもりでも、バックグラウンドにプロセスが残っていることがあります。

  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
  2. 「プロセス」タブで obs64.exe を探す
  3. 見つかった場合は右クリック → 「タスクの終了」を選択
  4. 改めてOBSを起動する

手順2:問題のあるプラグインを特定・削除する

セーフモードで起動した状態で、プラグインを1つずつ無効化・削除して通常モードで起動できるか試します。

OBSのプラグインは通常、以下のフォルダに保存されています。

  • Windows: C:\Program Files\obs-studio\obs-plugins\64bit
  • Mac(ユーザーインストールのサードパーティプラグイン): ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/

/Applications/OBS.app/Contents/PlugIns はOBS本体付属プラグインの保存場所です。自分でインストールしたサードパーティプラグインを確認・削除したい場合は上記のユーザーパスを確認してください。

プラグインファイルを一時的に別フォルダに移動させ、通常モードで起動できるか確認します。
通常モードで起動できた場合は、移動したプラグインが原因です。不要なものは削除し、必要なものは公式の最新版に更新してください。

手順3:クラッシュレポートで原因を特定する

OBSにはクラッシュログが記録される機能があります。
セーフモードで起動している状態であれば、メニューバーの「ヘルプ(Help)→ ログファイル(Log Files)」からログファイルにアクセスできます。

OBSが起動できない場合は、エクスプローラーで以下の場所を検索してください。

%AppData%\obs-studio\crashes

ログの先頭付近(Thread/Addressの欄)に特定のプラグイン名が表示されていれば、そのプラグインが原因の可能性が高いです。


OBSがセーフモードでも起動しない場合の対処法

セーフモードを選んでも起動しない場合は、より根本的な問題が起きています。

手順1:PCを再起動してから試す

最初の確認として、PCを再起動して再度OBSを起動してみてください。
一時的なリソース競合や干渉アプリが終了し、起動できることがあります。

手順2:管理者権限で実行する

  1. デスクトップのOBSアイコンを右クリック
  2. 「管理者として実行」を選択

権限不足が原因でブロックされているケースで有効です。

手順3:セキュリティソフトの除外設定を追加する

ウイルス対策ソフトがOBSの実行ファイルを誤検出してブロックしていることがあります。
お使いのセキュリティソフトの設定画面を開き、以下を除外リストに追加してください。

  • C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit\obs64.exe

※一時的に無効化して起動確認を行う場合は、セキュリティリスクを認識したうえで実施してください。

手順4:グラフィックドライバーを更新する

NVIDIAやAMDのドライバーが古い場合、OBSが正常に起動しないことがあります。

手順5:設定フォルダを一時退避する(設定リセット)

設定ファイルが破損している場合、以下の手順で設定フォルダを退避してから再起動すると改善することがあります。

  1. エクスプローラーのアドレスバーに %AppData% と入力してEnterを押す
  2. obs-studio フォルダを丸ごとコピーして別の場所にバックアップ
  3. 元の obs-studio フォルダの名前を obs-studio-old などに変更する
  4. OBSを起動する(新しい設定フォルダが自動生成される)

起動できた場合、バックアップ内の basic フォルダを新しい obs-studio フォルダに戻すと、シーンやプロファイルを復元できます。

手順6:OBSを再インストールする

上記を試しても解決しない場合は、OBSをアンインストールして最新版を再インストールしてください。

注意: Windowsのアンインストール画面で「Settings, Scenes, etc.」または「User Settings」にチェックを入れると、設定・シーンデータが削除されます。設定を保持したい場合はチェックを外してください。


バージョン別の注意点

OBSのバージョンによって、挙動や対処法が異なる部分があります。利用中のバージョンを確認してから対処法を選んでください。

バージョン30.2.0〜31.0.1:日本語ユーザー名での起動不具合

Windowsのユーザーフォルダ名に日本語などの非ASCII文字(例:山田太郎)が含まれている場合、起動時にobs-websocket(WebSocketサーバー)がクラッシュし、セーフモードでしかOBSが起動できない不具合が確認されています(バージョン31.0.2で修正済み)。

このバージョンを使用中でこの症状が出る場合は、バージョン31.0.2以降へのアップデートで解決します。

バージョン32.0以降:--disable-shutdown-checkパラメータが削除

バージョン31系(31.0〜31.1.2)まで、ショートカットの起動オプションに --disable-shutdown-check を追記することで、セーフモードダイアログを非表示にする方法がありました。
しかし、バージョン32.0.0でこのパラメータは削除されています(OBS Studio 32.0.1リリースノートで “Removed the –disable-shutdown-check launch flag” と明記)。

バージョン32.0.3以降では、OBSを起動したままPCをシャットダウンした場合にダイアログが表示されないよう改善されています。
セーフモードダイアログが毎回表示される場合は、バージョン32.0.3以降にアップデートするか、前述の「OBSを先に終了してからシャットダウンする」手順を徹底することが現時点での対処法になります。

Windows 11 24H2 + AVerMediaキャプチャーボードの組み合わせ

Windows 11バージョン24H2の環境でAVerMediaキャプチャーボードを使用している場合、OBSが起動しない不具合が報告されています(2024年11月時点の情報)。
以下の手順を順番に試してください。

  1. AVerMedia Engineをアンインストールする
  2. キャプチャーボードを一度PCから取り外して起動確認する

OBSを安定して使い続けるためのポイント

問題が発生してから対処するより、トラブルを未然に防ぐ環境づくりが配信の安定につながります。

  • 配信・録画終了後は必ず「ファイル → 終了」でOBSを閉じる(Xボタンでの終了よりも確実)
  • プラグインは必要最小限にとどめ、定期的に最新版へ更新する(開発が終了した古いプラグインはOBSの最新バージョンと互換性がないケースがある)
  • OBSを起動したままPCをシャットダウンしない(どうしても自動シャットダウンが必要な場合は、OBSの終了を先に行うスクリプトを組むのが有効)

まとめ

OBSが起動しない・セーフモードしか開けない問題は、多くの場合「OBSを終了せずにシャットダウンした」か「プラグインの競合」が原因です。
まずはタスクマネージャーでobs64.exeを終了してから再起動し、それでも解決しない場合はプラグインの一時削除・設定フォルダのリセット・再インストールの順で試してみてください。
バージョン32.0以降を使っている場合は --disable-shutdown-check が使えなくなっているため、この記事のバージョン別注意点も合わせて確認することをおすすめします。


参考情報源:

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