Microsoft Teams の電話会議が無効になった原因と対処法|管理者向け完全ガイド

「突然、会議の招待にダイヤルイン番号が表示されなくなった」「電話会議の機能が使えなくなった」――こうしたトラブルはTeamsを運用している組織でたびたび発生する。
原因はライセンスの問題から管理者設定の変更まで多岐にわたるが、手順を理解すれば大半は自力で解決できる。
この記事では、Teams電話会議が無効になる主な原因と、管理者が行うべき対処法を順を追って解説する。


スポンサーリンク

Teams「電話会議」とは何か

そもそもTeamsの「電話会議(Audio Conferencing)」とは、一般の電話番号(ダイヤルイン番号)を使ってTeams会議に参加できる機能のことだ。
パソコンやスマートフォンのアプリが使えない状況でも、固定電話や携帯電話から会議に参加できるため、インターネット接続が不安定な場所や、移動中のユーザーに重宝される。

この機能が有効になっていると、Teamsの会議招待メールにダイヤルイン電話番号と会議IDが自動的に記載される。
逆に無効になっていると、招待状に電話番号が表示されなくなる。

電話会議の利用には、会議を主催するユーザーに専用のライセンスが必要だ。
会議に参加するだけ(ダイヤルインするだけ)の参加者側にはライセンスは不要という点を押さえておこう。


電話会議が無効になる主な原因

原因1:ライセンスが削除・失効している

最も多い原因がこれだ。
電話会議を使うには「電話会議ライセンス(Audio Conferencing ライセンス)」が必要で、このライセンスがユーザーから削除されたり、契約が失効したりすると即座に機能が無効化される。

ライセンスが削除または変更されると、対象ユーザーにはMicrosoftから自動通知メールが送られる(メール通知が有効になっている場合)。
心当たりがある場合は、まずライセンスの状態を確認しよう。

なお、Microsoft 365のプランによってライセンスの扱いが異なる点にも注意が必要だ。電話会議ライセンスはE5プランには最初から含まれているが、E1やE3では別途アドオンライセンスの購入が必要になる。

原因2:管理者が意図せず設定を変更した

Teams管理センターの設定変更によって、電話会議が無効化されるケースもある。
たとえば、特定ユーザーの電話会議設定を変更した際に、意図せず無効にしてしまうことがある。
複数の管理者がいる環境では、誰かが設定を変更したことに気づかないまま問題が発生することもある。

原因3:会議ブリッジの設定に問題がある

「会議ブリッジ」とは、電話会議で使われるダイヤルイン番号を管理する仕組みのことだ。
会議ブリッジの電話番号が変更・削除された場合や、ブリッジの設定が崩れた場合に、電話会議が機能しなくなることがある。

原因4:コミュニケーション クレジットが不足している

「1分あたりの支払い」ライセンスを使っている場合、コミュニケーション クレジットの残高が不足すると電話会議が使えなくなる。
ゾーンAへの60分の送信分を使い切った後も同様に機能しなくなる場合がある。

原因5:ライセンス割り当て直後の反映遅れ

ライセンスを新たに割り当てたにもかかわらず、電話会議がまだ有効にならないという場合もある。
これは仕様上の反映遅れで、ライセンス割り当て後に電話番号が会議招待に表示されるまで最大24時間かかることがある。


対処法1:ライセンスの状態を確認・再割り当てする(管理者作業)

電話会議ライセンスの確認と再割り当ては、Microsoft 365管理センターから行う。

  1. 職場または学校アカウントでMicrosoft 365管理センターにサインインする
  2. 左側のナビゲーションから「ユーザー」→「アクティブなユーザー」を開く
  3. 対象ユーザーをクリックし、「ライセンスとアプリ」タブを確認する
  4. Microsoft Teams 電話会議」または「Audio Conferencing」のライセンスが割り当てられているかチェックする
  5. ライセンスがない場合は追加し、「変更を保存」をクリックする

ライセンスを割り当て直した後、管理センターの表示が更新されない場合はサインアウトして再サインインするか、Ctrl+F5でブラウザをリロードしてみよう。


対処法2:Teams管理センターでユーザーの電話会議設定を確認する

ライセンスに問題がない場合は、Teams管理センターからユーザー個別の電話会議設定を確認する。

  1. Teams管理センターにサインインする
  2. 左側のナビゲーションから「ユーザー」を選択し、対象ユーザーをクリックする
  3. 電話会議」セクションを確認する
  4. プロバイダーが「Microsoft」になっているかを確認する
  5. プロバイダーが「なし」になっている場合は「Microsoft」に変更して保存する

プロバイダーが「なし」になっていると電話会議は機能しない。
これはライセンスが一度削除されてから再割り当てされた際などに起こりやすい状態だ。


対処法3:会議ブリッジの設定を確認する

会議ブリッジの設定に問題がないか確認する手順は以下のとおりだ。

  1. Teams管理センターの左側ナビゲーションから「会議」→「会議ブリッジ」を開く
  2. 組織に割り当てられたダイヤルイン電話番号が一覧に表示されているか確認する
  3. 電話番号が表示されている場合は「ブリッジの設定」をクリックして詳細設定を確認する
  4. 入室・退室のアナウンスやPINの長さなどの設定を見直して「保存」をクリックする

会議ブリッジに電話番号がまったく割り当てられていない場合は、サービス番号を取得して割り当てる作業が必要になる。
詳しくは電話会議の電話番号 – Microsoft Learnを参照してほしい。


対処法4:既存の会議をTeams会議更新ツールで更新する

ライセンスや設定を修正しても、すでに作成済みの会議招待にはダイヤルイン番号が反映されないことがある。
この場合は「Teams会議更新ツール」を使って既存の会議を一括更新する必要がある。

更新ツールのリンクはユーザーに自動送信されるメールに記載されているほか、Teams管理センターのユーザー設定画面から「メールで会議情報を送信する」をクリックすることで、最新の電話会議情報をユーザーに再送することもできる。


対処法5:コミュニケーション クレジットを追加する

1分あたりの支払いライセンスを使用している場合は、コミュニケーション クレジットの残高を確認・追加しよう。

  1. Microsoft 365管理センターにサインインする
  2. 課金」→「お客様の製品」から残高を確認する
  3. 残高が不足している場合はクレジットを追加購入する

コミュニケーション クレジットが設定されていない環境では、この種のライセンスを持つユーザーに対して電話会議が一切機能しない点に注意が必要だ。


電話会議を新規に有効化する手順(まだ使ったことがない場合)

電話会議をこれから初めて導入する場合は、以下の流れで進める。

まずライセンスの準備から始める。
自国・地域で電話会議が利用可能かどうかを電話会議と通話プランの国と地域の可用性で確認してから、電話会議ライセンスを取得してユーザーに割り当てる。

次に会議ブリッジを設定する。
Teams管理センターの「会議」→「会議ブリッジ」でダイヤルイン番号を取得・割り当て、既定言語や入退室アナウンスの設定を行う。

そして招待のカスタマイズを行う。
必要に応じて会議招待に含める電話番号やヘルプリンクをカスタマイズすれば準備完了だ。

設定後は最大24時間で新しいダイヤルイン番号が会議招待に反映される。


よくある疑問と補足

ダイヤルインで参加した人のPINリセット方法は?

管理者はTeams管理センターのユーザー設定画面から「PINのリセット」を実行できる。
リセットされたPINはリセット直後の1回だけ確認可能で、その後は非表示(*表示)になるため、必要なら手動でユーザーに通知しよう。

電話番号が会議招待に反映されるまで時間がかかる

ライセンス割り当てや設定変更後、会議招待に新しい電話番号が表示されるまで最大24時間かかることがある。
24時間を過ぎても反映されない場合はMicrosoftサポートに問い合わせよう。

外部・ゲストユーザーはダイヤルインできるか?

ダイヤルイン番号と会議IDを持っているユーザーなら、会議の開催者がロックをかけない限りTeams会議に参加できる。
組織外のゲストユーザーも会議招待に記載されたダイヤルイン番号から参加できる。


まとめ

TeamsのAudio Conferencingが無効になる原因で最も多いのは、電話会議ライセンスの削除・失効だ。
まずMicrosoft 365管理センターでライセンスの状態を確認し、必要に応じて再割り当てを行おう。
ライセンスに問題がない場合は、Teams管理センターでユーザーのプロバイダー設定が「Microsoft」になっているか、会議ブリッジに電話番号が割り当てられているかを順番に確認していくと原因を特定しやすい。
設定変更後も既存の会議には自動反映されないため、Teams会議更新ツールを使って招待を更新することも忘れずに行おう。


参考情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました