「Teamsの会議で声が聞こえない」「マイクが相手に届いていない」「背景のノイズがひどい」——こういった音声トラブルは、リモートワークで最もよくある悩みのひとつです。
この記事では、Teamsの音声設定の基本から、マイク・スピーカーのトラブル解決、さらにノイズ抑制・音声分離といった高度な機能まで、一気通貫で解説します。
音声設定の基本:デバイス設定画面の開き方

Teamsの音声設定は「デバイス設定」から一元管理できます。
会議中・会議前・通常起動中のどの状態でも確認・変更が可能です。
会議前に設定する方法(おすすめ)
- Teamsを起動し、右上のプロフィールアイコンの左にある「…(設定など)」をクリックする
- 「設定」を選択する
- 左メニューから「デバイス」をクリックする
会議中に設定を変更する方法
- 会議ウィンドウ上部のツールバーで「マイク」アイコン横のドロップダウン矢印(∨)をクリックする
- 「デバイスの設定」を選択する
スピーカーとマイクの選択・変更方法
複数の音声デバイスをパソコンに接続している場合、Teamsが正しいデバイスを選んでいるか確認することが大切です。
オーディオデバイスの設定手順
- 上記の手順でデバイス設定を開く
- 「スピーカー」のドロップダウンから、使用したいスピーカーを選択する
- 「マイク」のドロップダウンから、使用したいマイクを選択する
- 「テスト通話を実行」をクリックして、音声が正常に機能しているか確認する
ポイント: ヘッドセットやワイヤレスイヤホンを使う場合は、オーディオデバイスの欄でそのデバイス名(例:「Sony WH-1000XM5」など)をまとめて選択すると、スピーカーとマイクを一括で切り替えられます(Microsoft公式サポート「デバイス設定を管理する」)。
マイク感度の自動調整
デバイス設定内にある「マイクの感度を自動的に調整」をオンにすると、Teamsが声の大きさに応じてマイク感度を自動で最適化します。
声が通りにくいと感じる場合は、まずこの設定をオンにしてみましょう。
会議参加前のオーディオ設定
会議に参加するときに表示される事前参加画面では、3種類のオーディオソースから選べます。
| オーディオソース | 内容 |
|---|---|
| コンピューターの音声 | PCに接続されたマイクとスピーカーを使用(通常はこれを選択) |
| 部屋の音声 | 会議室の音響システムを使用(会議室利用時) |
| 音声を使用しない | ミュート状態で参加(すぐに発言しない場合に便利) |
参加前の画面で設定アイコン(歯車マーク)をクリックすると、デバイスの変更やテストもその場で行えます。
ノイズ抑制の設定方法
Teamsには、背景ノイズを自動で除去するノイズ抑制機能が搭載されています。
設定→デバイスの画面で「ノイズ抑制」の項目から調整できます(Microsoft公式サポート「会議でオーディオ設定を管理する」)。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| バックグラウンドノイズのみ | キーボード音・換気扇・犬の鳴き声などのノイズを除去 |
| 音声の分離(Voice Isolation) | 自分の声以外のすべての音声をAIで除去(後述) |
注意: 新しいTeams(New Teams)では以前あったHigh/Low/Autoの3段階選択が廃止され、現在はオン/オフ切り替えと「音声の分離」の選択式になっています。
音声の分離(Voice Isolation)機能:2024年4月から提供
Teamsの音声の分離(Voice Isolation)は、2024年4月にWindowsデスクトップ版で提供開始された機能です。
AIの深層学習モデルを使って、自分の声だけを相手に届け、周囲の会話や雑音をすべてカットします(Microsoft Tech Community「Voice isolation in Microsoft Teams」)。
通常のノイズ抑制が換気扇や物音などを除去するのに対し、音声の分離は他の人の声まで除去できる点が大きな違いです。
音声プロファイルの作成手順
音声の分離を使うには、事前に自分の声を登録する「音声プロファイル」の作成が必要です。
- Teams設定の「認識」を選択する
- 「音声プロファイルの作成」をクリックする
- 静かな場所で「音声キャプチャを開始」をクリックし、表示された文章を読み上げる
- 「音声キャプチャを終了」→「閉じる」で完了
プロファイル作成後、次の会議から音声の分離が自動的に適用されます。
注意事項: 声の特徴が似た家族が近くで話していると、完全にはカットできない場合があります。また、会議室など複数人が同じマイクを使う環境では、必要に応じて一時的にオフにする設定も可能です(Microsoft Learn「Manage voice isolation」)。
マイクが機能しないときのトラブル解決
チェック1:ミュートになっていないか確認する
Teams上でマイクアイコンに斜め線が入っていたらミュート状態です。
クリックしてミュートを解除しましょう。
外付けのヘッドセットやマイクには物理的なミュートボタンが付いている場合があります。
デジタル側の設定を変えても音が入らないときは、デバイス本体のミュートボタンも確認してください。
チェック2:プライバシー設定でマイクが許可されているか確認する(Windows)
- スタート → 設定 → プライバシーとセキュリティ → マイクの順に開く
- 「マイクへのアクセス」がオンになっているか確認する
- 「デスクトップアプリがマイクにアクセスできるようにする」もオンになっているか確認する
チェック3:Windowsのサウンド設定でマイクが有効か確認する
- タスクバーのサウンドアイコンを右クリックし「サウンドの設定」を開く
- 「入力」の項目で、使用したいマイクが選択されているか確認する
- 「デバイスのプロパティ」から音量レベルを確認・調整する
チェック4:Teamsのテスト通話で動作確認する
設定→デバイスの画面から「テスト通話を実行」をクリックすると、自動音声アナウンスとともに録音テストが行われます。
数秒後に録音した自分の声が再生されればマイクは正常に動作しています。
音声が聞こえないときのトラブル解決
チェック1:スピーカーのミュートとボリュームを確認する
Teams会議ウィンドウのツールバーでスピーカーアイコンがミュートになっていないか、音量スライダーが下がっていないかを確認しましょう。
チェック2:Teamsのデバイス設定でスピーカーを確認する
設定→デバイスの「スピーカー」欄で正しいデバイスが選択されているか確認します。
Bluetoothスピーカーが表示されない場合は、一度取り外して再接続してみましょう。
チェック3:Windowsのサウンド設定でスピーカーが有効か確認する
- タスクバーのサウンドアイコンを右クリックし「サウンドの設定」を開く
- 「出力」の項目で、使用したいスピーカーが選択されているか確認する
- 「詳細設定」→「その他のサウンド設定」を開き、スピーカーが「有効」になっているか確認する
- スピーカーを右クリックして「有効にする」で設定できる(Microsoft公式サポート「Teamsで話者が動作しない」)
チェック4:オーディオエンハンスメントを無効にする
一部のPCでTeamsの音声だけ聞こえないトラブルの原因として、Windowsのオーディオエンハンスメント(音響強化)設定との競合が報告されています。
- コントロールパネル → ハードウェアとサウンド → サウンドを開く
- 「再生」タブで既定のデバイスを右クリックし「プロパティ」を選択する
- 「拡張機能」タブを開き「すべての拡張機能を無効にする」にチェックを入れる
- 「OK」をクリックして適用する
まとめ:音声トラブルの優先チェック順
Teamsの音声トラブルは、次の順番で確認すると素早く解決できます。
- ミュース解除忘れ・物理ミュートボタンを確認する
- Teams設定→デバイスで正しいデバイスが選ばれているか確認する
- テスト通話でマイク・スピーカーの動作を確認する
- Windowsのプライバシー設定でマイクのアクセスを確認する(マイクが原因の場合)
- Windowsのサウンド設定でデバイスが有効かを確認する
- オーディオエンハンスメントを無効にする
- Teamsを最新バージョンにアップデートする
ノイズが気になる場合はノイズ抑制をオンにするだけで大きく改善することが多く、さらに効果を求めるなら音声プロファイルを登録して「音声の分離」機能を活用するのがおすすめです。
参考情報源:
- Microsoft公式サポート「Microsoft Teams会議でオーディオ設定を管理する」
- Microsoft公式サポート「マイクがMicrosoft Teamsで動作しない」
- Microsoft公式サポート「Microsoft Teamsで話者が動作しない」
- Microsoft公式サポート「Teamsでデバイス設定を管理する」
- Microsoft公式サポート「Voice isolation in Microsoft Teams calls and meetings」
- Microsoft Tech Community「Voice isolation in Microsoft Teams」(2024年4月)
- Microsoft Learn「Manage voice isolation for your users」

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