「退職前にチャット履歴を保存したい」「過去のやりとりを記録として残しておきたい」——そんな場面で役立つのがTeamsのエクスポート機能です。
ただし、アカウントの種類(個人用か法人用か)によって使える方法が大きく異なります。
本記事では、アカウントの種類別にエクスポート方法をわかりやすく解説します。
エクスポートできる内容と制限の全体像

まず、Teamsのエクスポートには大きな前提があります。
個人用アカウント(無料版・個人用Microsoftアカウント)では、ユーザー自身がデータエクスポートサイトからチャット履歴をエクスポートできます。
法人用アカウント(Microsoft 365・組織管理下のTeams)では、個々のユーザーは原則としてチャット履歴を自分でエクスポートできません。
組織の管理者のみがMicrosoft Purviewを通じてエクスポートを行える仕様です。
自分がどちらのアカウントを使っているか確認してから、以下の方法を参照してください。
【個人用アカウント】エクスポートする3つの方法
方法1:公式データエクスポートサイトを使う(推奨)
Microsoftが提供する専用サイトから、チャット履歴をJSON形式でエクスポートできます。
無料で使える最もシンプルな方法です。
手順:
- Teamsデータエクスポートサイト(https://privacy.teams.live.com/ui/en/dataexport)にアクセスしてサインインする
- 「Export My Data」ページで「Chat History」にチェックを入れる
- 「Submit request」をクリックする
- 「Your export is being prepared」と表示されたら「Continue」をクリックする
- リクエスト送信後、しばらく待つとステータスが「Pending」から「Download」に変わる
- ダウンロードリンクからファイルを保存する
注意点:
- ダウンロードできる期間はリクエスト後1ヶ月間です。期限内にダウンロードしておきましょう。
- 出力形式はJSON形式です。テキストとして読むには専用のビューアや変換が必要な場合があります。
- 組織管理下のMicrosoft 365アカウントではこのサイトは利用できません。
方法2:手動でコピー&ペーストする
チャット画面を開いて、内容をコピーしてメモ帳やWordに貼り付ける方法です。
手軽ですが、返信アイコンのテキストなども一緒にコピーされる点に注意が必要です。
手順:
- Teamsのチャット画面を開く
- チャットメニューのタイトル横の部分を選択する
- ショートカットキー(Ctrl+A)で全選択してコピーする
- テキストエディタに貼り付けて保存する
純粋なメッセージだけを抽出したい場合は、方法1のデータエクスポートサイトの利用がおすすめです。
方法3:スクリーンショットで保存する
エクスポートというより画像として記録する方法です。
少量の記録を手軽に残したいときに向いています。
Windowsなら「Win + Shift + S」でスクリーンショットを撮影できます。
【法人用アカウント】エクスポートする方法
法人用アカウント(Microsoft 365の組織管理下)では、チャットデータは「組織が所有するデータ」として扱われます。
そのため、個人ユーザーは自分でエクスポートできず、管理者のみが操作可能です。
管理者がMicrosoft Purviewでエクスポートする
Microsoft Purview(旧:Microsoft 365コンプライアンスセンター)のコンテンツ検索または電子情報開示(eDiscovery)機能を使います。
必要な権限:
エクスポートを実行するには、以下のいずれかのロールが必要です。
- グローバル管理者
- コンプライアンス責任者
- 電子情報開示マネージャー
手順:
- Microsoft Purview(https://compliance.microsoft.com/)にサインインする
- 「コンテンツ検索」または「電子情報開示」を選択する
- 対象ユーザー・日付範囲・キーワードなど検索条件を設定する
- 検索を実行し、完了後にエクスポートを選択する
- PDF形式またはチャット会話全体の形式でダウンロードする
注意点:
- 検索完了まで時間がかかる場合があります。
- 2025年8月31日をもって、クラシック電子情報開示機能は廃止されています。現在はMicrosoft Purviewポータルの新しい電子情報開示機能を使う必要があります。
- 一般ユーザーがエクスポートしたい場合は、組織の管理者に申請するか、必要な権限の割り当てを依頼してください。
参照:Microsoft Teams エクスポート API を使用してコンテンツをエクスポートする|Microsoft Learn
アカウント別のエクスポート方法まとめ
| 方法 | 個人用アカウント | 法人用アカウント | 必要な権限 |
|---|---|---|---|
| 公式データエクスポートサイト | ✅ 利用可能 | ❌ 利用不可 | 不要 |
| コピー&ペースト | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 | 不要 |
| スクリーンショット | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 | 不要 |
| Microsoft Purview(eDiscovery) | ❌ 利用不可 | ✅ 利用可能 | 管理者権限が必要 |
よくある疑問
自分が個人用か法人用かわからない
TeamsにサインインしているメールアドレスがGmailや一般のメールアドレスであれば個人用、会社のドメイン(〇〇@会社名.co.jp など)であれば法人用の可能性が高いです。
Teams画面左上のアイコンをクリックすると、サインイン中のアカウント種別を確認できます。
エクスポートしたJSONファイルが読めない
JSON形式はそのままでは読みにくい場合があります。
テキストエディタ(Visual Studio Codeなど)で開くか、JSONビューアをブラウザの拡張機能として追加すると読みやすくなります。
退職後にチャット履歴を取得したい
法人アカウントでは、退職後はアカウントが無効化されるため、退職前に管理者に依頼してエクスポートしておくことをおすすめします。
退職後は基本的にアクセス権がなくなります。
まとめ
Microsoft Teamsのエクスポート方法は、個人用アカウントと法人用アカウントで大きく異なります。
個人用なら公式データエクスポートサイトを使うのが最も確実で、JSON形式でチャット履歴を保存できます。
法人用は原則として管理者のみが操作できる仕様のため、エクスポートが必要な場合は早めに管理者へ相談しておきましょう。


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