Unity製のゲームをプレイしていて、「日本語に対応していないから楽しめない……」と思ったことはないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれるのがXUnity.AutoTranslatorです。
このツールを使えば、日本語非対応のUnity製ゲームのテキストをリアルタイムで自動翻訳しながらプレイできます。
無料・オープンソースで公開されており、導入ハードルも比較的低めです。
この記事では、XUnity.AutoTranslatorの概要・特徴・インストール方法・設定方法を詳しく解説します。
XUnity.AutoTranslatorとは

XUnity.AutoTranslatorは、Unity(ユニティ)製ゲームのテキストをリアルタイム自動翻訳するプラグインです。
開発者はbbepis氏で、GitHubにてMITライセンスで公開されています(2025年2月時点でスター数2,800以上)。
仕組みはシンプルで、ゲーム内のテキストデータを読み取り、Google翻訳やDeepLなどのオンライン翻訳サービスに送信し、その結果をリアルタイムでゲーム画面に表示します。
そのため、インターネット接続が必須となります。
一度翻訳されたテキストはローカルのテキストファイルにキャッシュされるため、2回目以降は即座に表示されるのも便利な点です。
対応しているゲームの条件
XUnity.AutoTranslatorはUnityエンジン製のゲームにのみ対応しています。
対象ゲームがUnity製かどうかは以下の方法で確認できます。
- SteamのストアページやPCGamingWIKIで「Unity」の記載を確認する
- SteamDBでゲームエンジン情報を調べる
Unityのバージョンや使用しているテキストフレームワーク(後述)によっては動作しない場合もあるため、事前の確認をおすすめします。
主な特徴・機能
リアルタイム翻訳とキャッシュ機能
ゲームを起動するだけで自動翻訳が始まります。
初回翻訳時は数秒のタイムラグが発生しますが、一度翻訳されたテキストはキャッシュされ、次回起動時からは即時表示されます。
翻訳ファイルの手動編集
翻訳結果は_AutoGeneratedTranslations.txtというテキストファイルに保存されます。
このファイルを直接編集することで、機械翻訳の不自然な箇所を手直しできます。
また、翻訳ファイルを共有すれば、コミュニティで日本語化MODとして配布することも可能です。
複数の翻訳サービスに対応
Config.iniの設定を変更するだけで、使用する翻訳サービスを切り替えられます。
主なサービスは以下のとおりです。
- Google翻訳(デフォルト設定)
- DeepL(DeepL API Freeのアカウント取得で安定動作)
- Yandex翻訳
- その他複数のサービス(GitHubのREADMEに一覧あり)
翻訳品質を重視する場合は、DeepLの利用がおすすめされることが多いです(APIキーの取得が必要)。
テキストフレームワークへの対応
Unityには複数のUIテキストフレームワークが存在します。
XUnity.AutoTranslatorが対応している主なフレームワークは以下のとおりです。
- TextMeshPro(TMP):最も一般的。日本語表示のためにフォントファイル(
TMP_Font_AssetBundles.zip)の導入が必要 - UGUI(uGUI):Unityの標準UIシステム
- NGUI:古いゲームで使われる場合がある
インストール方法
XUnity.AutoTranslatorには3つの導入方法があります。
初心者にはReiPatcher版が最もシンプルでおすすめです。
ダウンロード
まずGitHubのリリースページから以下の2つをダウンロードします(2025年4月時点での最新版は5.4.5)。
XUnity.AutoTranslator-ReiPatcher-5.4.5.zip(バージョン番号は最新版を使用)TMP_Font_AssetBundles.zip(TextMeshProを使用するゲーム向けフォントファイル)
ReiPatcher版の導入手順
- ダウンロードした2つのzipファイルを解凍する
- 解凍したファイルを翻訳したいゲームのインストールフォルダへコピーする
SetupReiPatcherAndAutoTranslator.exeをダブルクリックして実行する- 自動的に
(ゲーム名)(Patch and Run).exeというファイルが生成される - 生成された
(Patch and Run).exeを1回起動してゲームを終了する - ゲームフォルダ内に
AutoTranslatorフォルダが作成されたことを確認する
BepInEx版・MelonMod版について
BepInExやMelonLoaderといったMODローダーをすでに使っている環境向けです。
それぞれのフォルダ構成に合わせてDLLファイルを配置します。
詳細はGitHubのREADMEを参照してください。
Config.iniの設定方法
導入後にAutoTranslatorフォルダ内のConfig.iniをメモ帳などで開き、以下の項目を設定します。
基本設定(英語→日本語に翻訳する場合)
[Service]
Endpoint=GoogleTranslateV2
[General]
Language=ja
FromLanguage=en
[Behaviour]
MaxCharactersPerTranslation=2000
OverrideFontTextMeshPro=arialuni_sdf_u2018
FallbackFontTextMeshPro=arialuni_sdf_u2018
各項目の意味は以下のとおりです。
Endpoint:使用する翻訳サービス(GoogleTranslateV2またはDeepLTranslateなど)Language:翻訳後の言語(日本語ならja)FromLanguage:翻訳元の言語(英語ならen)MaxCharactersPerTranslation:1回の翻訳リクエストに送る最大文字数(長文テキストが多いゲームでは2000以上に設定)OverrideFontTextMeshPro:TextMeshProを使うゲームで日本語フォントを指定(arialuni_sdf_u2018またはarialuni_sdf_u2019)
文字化けが発生する場合はarialuni_sdf_u2019に変更してみてください。
DeepLを使う場合
DeepL APIのFreeプランに登録してAPIキーを取得したうえで、以下のように設定します。
[Service]
Endpoint=DeepLTranslateLegitimate
[DeepLLegitimate]
ApiKey=(取得したAPIキー):fx
Free=True
APIキーなしでEndpoint=DeepLTranslateを設定する方法もありますが、動作が不安定になることがあります。
ゲームプレイ中のキーボードショートカット
| キー | 機能 |
|---|---|
| ALT + 0 | XUnity AutoTranslatorのUIを表示(0はゼロ) |
| ALT + T | 翻訳済みテキストと原文を切り替え |
| ALT + R | 翻訳ファイルを再読み込み(翻訳ファイル編集後に使用) |
| ALT + U | 手動フック(自動で取得できなかったテキストを強制取得) |
| ALT + F | オーバーライドフォントとデフォルトフォントを切り替え |
よくある問題とその対処法

ゲームが起動しない・クラッシュする
TextGetterCompatibilityMode=TrueをConfig.iniに追加すると改善するケースがあります。
また、MelonMod版を使っている場合はバージョンの相性問題が発生することがあります。
AutoTranslatorフォルダが生成されない
対象ゲームがXUnity.AutoTranslatorに対応していない可能性があります。
ReiPatcherで動作しない場合はBepInEx版を試してみてください。
翻訳がされない・一部のテキストが翻訳されない
Config.iniでFromLanguageの言語設定が正しいか確認してください。
また、一部のテキストフレームワーク(NGUIなど)はデフォルトでは無効になっているため、Config.iniで手動で有効化する必要があります。
文字化けが発生する
TMP_Font_AssetBundles.zipを正しく配置できているか確認してください。
フォントをarialuni_sdf_u2018からarialuni_sdf_u2019に変更することで解決するケースもあります。
まとめ
XUnity.AutoTranslatorは、日本語非対応のUnity製ゲームをリアルタイムで自動翻訳できる無料・オープンソースのツールです。
ReiPatcher版であれば導入手順も比較的シンプルで、Config.iniで翻訳先言語や翻訳サービスを自由に変更できます。
翻訳品質にこだわるならDeepL APIとの連携がおすすめです。
ただし、すべてのUnity製ゲームに対応しているわけではなく、フォント問題やフレームワークの相性問題が発生することもあります。
まずは無料のGoogle翻訳設定で試してみて、問題があれば設定を調整してみてください。
参考情報源:


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