リメイクアニメとリブートの違いとは?意味・定義・具体例をわかりやすく解説

「リメイク」と「リブート」、どちらも「昔の作品を新しく作り直す」ようなイメージで使われることが多く、実際に混同されがちな言葉です。
しかし、この2つには明確な違いがあります。
この記事では、リメイクとリブートそれぞれの意味と、アニメにおける具体的な作品例をもとにわかりやすく解説します。


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リメイクとは

リメイク(remake)は、英語で「作り直す」を意味する言葉です。
フィクション作品においては、過去に作られた作品を、元のストーリーや設定を大きく踏まえながら新しく作り直すことを指します。

リメイクの大きな特徴は、「原作のメインストーリーが変わらない」点です。
キャストや作画、音楽などは刷新されますが、物語の骨格や世界観はオリジナル版を尊重して作られます。
現代の映像技術を使って原作の魅力を再発信したり、旧作で描ききれなかったエピソードを忠実に再現したりするのが主な目的です。

リメイクは単発作品に使われることが多く、シリーズとして展開されるよりも「1本の独立した作り直し」というニュアンスが強いのも特徴のひとつです。

アニメにおけるリメイクの具体例

うる星やつら(2022年)

1981年から放送されたオリジナル版をもとに、2022年に全キャスト刷新のうえ新制作されました。
アニメ版のオリジナル展開が多かった旧作に対し、新作は原作漫画に沿った内容で作られており、「原作準拠のリメイク」として評価されています。

フルーツバスケット(2019年)

2001年のアニメ版をもとに、2019年から全3シーズンかけて放送されました。
旧作でアニメオリジナルだった結末を、原作漫画の結末通りに描いたことが大きな話題になりました。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険(2020年)

1991年の旧作アニメは放送が途中で終了していたため、2020年版では原作漫画を最後まで映像化しました。
ストーリーの骨格は同じで、現代の作画クオリティで描き直した点が典型的なリメイクといえます。


リブートとは

リブート(reboot)は、英語で「再起動」を意味する言葉で、コンピューターの「再起動」が語源です。
フィクション作品においては、過去作や既存のシリーズを、ストーリーや世界観ごとリセットして一から作り直すことを指します。

リメイクとの最大の違いは、「過去作との連続性を断ち切る」点です。
キャラクターの名前や基本的な設定は残しつつも、物語の本筋が大きく変更されます。
前作のファンでも「別の話」として認識できるほどの変化が加えられることも多く、「新しいシリーズの始まり」として機能します。

また、リブートは製作期間がさほど空いていない場合でも使われることがあり、シリーズの方向性を刷新したいときや、前シリーズの路線を打ち切って再出発するときに選ばれる手法です。

アニメにおけるリブートの具体例

ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ(2007〜2021年)

1995年放送のTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』をもとに、映画4部作として新たに制作されました。
序盤は旧作をなぞる展開でスタートしながら、中盤以降はストーリーが大きく diverge(乖離)し、旧作とは異なる結末を迎えます。
旧作を知らなくても楽しめるよう世界観を再構築した点が、リブートの典型例とされています。

デジモンアドベンチャー:(2020年)

1999年放送の『デジモンアドベンチャー』を土台に、現代の2020年を舞台として再始動した作品です。
主人公たちのキャラクター名や基本設定は引き継ぎつつも、物語は完全に作り直されており、旧作との連続性はありません。

おそ松さん(2015年)

1966年・1988年に放送された『おそ松くん』を原作に、2015年にアニメ化された作品です。
登場人物の名前や関係性は原作から引き継ぎつつも、舞台設定やキャラクターの個性が大幅に刷新されており、「リメイクの域を超えたリブートに近い作品」として評価されることがあります。


リメイクとリブートの違いを比較する

比較項目リメイクリブート
ストーリー原作をほぼ踏襲大幅に変更・再構築
前作との連続性基本的に維持基本的に断ち切る
対象単発作品が多いシリーズ作品が多い
目的原作の映像化・品質向上シリーズの刷新・再始動
前作の知識あると楽しめるなくても楽しめるよう設計

最もシンプルな見分け方は、「前作と同じ話かどうか」です。
前作と概ね同じストーリーを新しく描き直したものがリメイク、前作のストーリーをリセットして別の物語として展開するものがリブートと考えるとわかりやすいでしょう。


「リメイク」「リブート」以外の関連用語

リメイク・リブートと合わせて覚えておくと便利な用語を紹介します。

リマスター
映像や音声の品質を現代の技術で向上させたもので、内容自体は変えないのが特徴です。
「HDリマスター版」などと表記されることが多く、ストーリーには手を加えません。

リ・イマジネーション(Re-imagination)
「再創造」とも呼ばれ、基本設定だけを残して新しく作り直すことを指します。
リブートよりもさらに自由度が高く、原作からかなり離れた作品に対して使われることがあります。
リブートとの境目は明確ではないとされています。

スピンオフ
メイン作品に登場するキャラクターや設定を借りて、派生した物語を描いた作品です。
リメイク・リブートとは異なり、「作り直し」ではなく「派生作品」という位置づけです。

リスタート
終了したシリーズを再開することを指しますが、ストーリーラインをリセットするリブートとは異なります。
前作の続きを展開する場合はリスタート、連続性を断ち切って再始動する場合はリブートが正しい表現です。


なぜリメイク・リブートが増えているのか

近年、アニメ業界でリメイクやリブート作品が増加している理由として、いくつかの背景が挙げられます。

配信サービスの台頭により、「確実に話題を集められる知名度のある作品」が優先されるようになった点がひとつです。
新規IPよりも、すでにファン層が確立された作品のほうが視聴数を集めやすいという事情があります。

また、デジタル制作技術の進化も大きな要因です。
2000年以前の作品と比べて作画品質・音楽・音響が飛躍的に向上しているため、古い作品を最新技術で再現することへの需要が高まっています。

さらに、少子高齢化の影響で、幼少期に作品を楽しんだ40〜50代の世代をターゲットにしたコンテンツが商業的に有利になっているという側面もあります。


まとめ

リメイクは「原作のストーリーや世界観を大きく踏まえて新しく作り直すこと」で、フルーツバスケットやダイの大冒険がその代表例です。
リブートは「ストーリーや世界観をリセットして一から新しく展開すること」で、ヱヴァンゲリヲン新劇場版やデジモンアドベンチャー:がその例として挙げられます。
2つの違いを一言でまとめると、「前作と同じ話かどうか」がポイントです。
どちらも過去の作品を素地にしていますが、どの程度オリジナルを踏襲するかというスタンスが根本的に異なります。


参考情報源:

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