世界には驚くほど多くの言語が存在しており、その数は現在確認されているだけでも約7,100種類にのぼります。
日常的に耳にする英語や中国語のような大言語から、話者が数十人しかいない絶滅危機の言語まで、多種多様な言語が地球上で生き続けています。
この記事では、世界の言語を語族ごとに分類し、主要な言語の特徴・話者数・使用地域をわかりやすく解説します。
概要
世界の言語は、共通の祖先を持つ言語の集まりである「語族」に分類されます。
現在確認されている語族は143種類以上にのぼりますが、なかでも6つの主要語族が世界人口の約5分の4をカバーしていると、言語データベースEthnologueは報告しています。
一方、全言語の約44%が絶滅の危機に瀕しており、話者が1,000人未満という言語も数多く存在します。
この記事では、語族別・地域別に主要言語を紹介し、最後に70以上の言語を掲載した一覧表をまとめます。
世界の言語の数と分布
世界に存在する言語の総数について、言語研究機関Ethnologueは約7,100言語と報告しています(2020年代のデータ)。
しかし、この膨大な数に対して、話者数の分布は極めて不均等です。
わずか約0.3%の言語が、世界人口の約半数によって母語として使われているとEthnologueは指摘しています。
言い換えると、5,000万人以上の母語話者を持つ言語はわずか23種類ほどに過ぎず、残りの7,000以上の言語は比較的少ない人々によって話されています。
言語の地域的な偏り
言語の多様性という観点では、パプアニューギニアが世界最多の言語数を有しており、800以上の言語が一国内で話されています。
アフリカ大陸全体でも2,000以上の言語が話されており、言語の宝庫として知られています。
一方、ヨーロッパでは歴史的な国家形成と標準化の過程で言語が統合されてきたため、人口に比して言語数は比較的少なくなっています。
世界の主要語族
インド・ヨーロッパ語族(Indo-European)
世界で最も話者数の多い語族です。
Ethnologueによると、この語族は約46億人以上の話者を持ち、英語・スペイン語・ヒンディー語・ポルトガル語・ロシア語・ドイツ語・フランス語など、世界で広く使われる言語を多く含みます。
インド・ヨーロッパ語族はさらにいくつかの語派に分かれており、ゲルマン語派・ロマンス語派・スラヴ語派・インド・イラン語派などが主要なものです。
ゲルマン語派(Germanic) には英語・ドイツ語・オランダ語・スウェーデン語などが含まれます。
英語は母語話者数こそスペイン語・中国語に及びませんが、公用語として指定している国が約67〜75カ国にのぼり、世界で最も広く使われている言語です。
ドイツ語(German)は約7,500万人の母語話者を持ち、ドイツ・オーストリア・スイスで公用語となっています。
ロマンス語派(Romance) はラテン語から派生した言語群で、スペイン語・ポルトガル語・フランス語・イタリア語・ルーマニア語などが含まれます。
スペイン語(Spanish)は約4億7,500万人の母語話者を持ち、スペインと中南米20カ国以上で公用語となっています。
ポルトガル語(Portuguese)はブラジル・ポルトガルをはじめ8カ国以上で公用語となっており、約2億3,000万人以上が母語として話しています。
フランス語(French)は約7,600万人の母語話者を持つ一方、アフリカを中心に第二言語としての話者も非常に多い言語です。
スラヴ語派(Slavic) にはロシア語・ポーランド語・チェコ語・セルビア語・ウクライナ語などが含まれます。
ロシア語(Russian)は約1億5,400万人の母語話者を持ち、旧ソ連圏を中心に広く使われています。
インド・イラン語派(Indo-Iranian) はヒンディー語・ウルドゥー語・ベンガル語・ペルシャ語などを含みます。
ヒンディー語(Hindi)はインドの連邦公用語の一つで、約3億4,000万人の母語話者がいます。
ベンガル語(Bengali)はバングラデシュの国語でもあり、インドのベンガル地方でも話されており、約2億3,000万人以上が母語として使用しています。
ウルドゥー語(Urdu)はパキスタンの国語で、文法的にはヒンディー語と非常に近いものの、アラビア文字で表記される点が異なります。
シナ・チベット語族(Sino-Tibetan)
話者数という観点では、インド・ヨーロッパ語族と並ぶ二大語族の一つです。
最も多くの話者を持つ中国語を含み、ビルマ語・チベット語なども含まれます。
中国語(Chinese)は、北京語(官話/普通話)を標準語とし、その母語話者だけでも約9億2,000万人にのぼります。
さらに、広東語(粤語/Yue Chinese)・呉語(Wu Chinese)・閩南語などを含む中国語の全方言を合計すると、約13億人以上が話しているとされています。
ただし、これらの方言は互いに通じないほど異なる場合もあるため、「一言語か複数言語か」についての議論は現在も続いています。
ビルマ語(Burmese)はミャンマーの公用語で、約3,300万人以上の母語話者がいます。
アフロ・アジア語族(Afro-Asiatic)
中東・北アフリカ・東アフリカに広がる語族で、アラビア語・ヘブライ語・アムハラ語・ハウサ語などを含みます。
アラビア語(Arabic)はアラブ連盟22カ国の公用語であり、約3億1,000万人以上の母語話者を持ちます。
ただし、アラビア語の「標準語(フスハー)」と各地の口語(アンミーヤ)の違いは大きく、地域によってはほぼ別言語ともいえるほど異なります。
アムハラ語(Amharic)はエチオピアの公用語で、約2,200万人の母語話者を持つ、アフリカ(サハラ以南)で最も多く話されるセム語派の言語の一つです。
ヘブライ語(Hebrew)はイスラエルの公用語で、約500万人の母語話者を持ち、第二言語話者を含めると約900万〜1,000万人ほどの話者が存在します。
約2,000年間「日常会話での使用が途絶えた状態にあったものが」、19世紀末から20世紀初頭に近代ヘブライ語として復活した、世界でも珍しい事例です。
ニジェール・コンゴ語族(Niger-Congo)
言語の数という観点では世界最大の語族で、1,500以上の言語を含みます。
サハラ以南のアフリカ全域に広がっており、スワヒリ語・ヨルバ語・イボ語・ズールー語など多様な言語が含まれます。
スワヒリ語(Swahili)は東アフリカの共通語として広く使われており、ケニア・タンザニア・ウガンダなどで公用語となっています。
母語話者は約1,600万人程度ですが、第二言語としての使用者を含めると約8,000万人以上ともいわれています。
オーストロネシア語族(Austronesian)
東南アジアから太平洋・インド洋の島々にかけて広く分布する語族です。
1,200以上の言語を含み、インドネシア語・マレー語・タガログ語・マダガスカル語・ハワイ語などが含まれます。
インドネシア語(Indonesian)はインドネシアの国語で、約4,300万人の母語話者を持ちます。
しかし、インドネシアでは地域語(ジャワ語・スンダ語など)も広く使われており、インドネシア語は学校教育や公的場面で使われる「共通語」という性格が強い言語です。
フィリピンの公用語の一つであるフィリピノ語(Filipino)はタガログ語(Tagalog)を基盤としており、約8,000万人以上が第二言語も含めて話せる言語です。
ドラヴィダ語族(Dravidian)
主にインド南部とスリランカに分布する語族で、テルグ語・タミル語・カンナダ語・マラヤーラム語などを含みます。
タミル語(Tamil)は世界最古の文学的伝統を持つ言語の一つとして知られており、約7,500万人以上の母語話者がインド・スリランカ・シンガポール・マレーシアなどに住んでいます。
テルグ語(Telugu)はインドのアーンドラ・プラデーシュ州とテランガーナ州の公用語で、約8,300万人の母語話者を持ちます。
孤立語と系統不明言語
語族に分類されず、他の既知の言語との系統関係が確認されていない言語を「孤立語」と呼びます。
日本語(Japanese)は孤立語の代表例の一つです。
朝鮮語(Korean)との類縁関係を指摘する研究者もいますが、学術的なコンセンサスは得られておらず、現在も孤立語として扱われています。
約1億2,500万人の母語話者を持ち、日本語は世界で9番目前後に話者数が多い言語です。
朝鮮語(Korean)も孤立語として扱われています。
約7,700万人の母語話者を持ち、韓国・北朝鮮・中国の朝鮮族が主な話者です。
バスク語(Basque/Euskara)はスペイン北部とフランス南西部のバスク地方で話される孤立語で、インド・ヨーロッパ語族の影響を受ける前からヨーロッパに存在していたとみられる言語です。
母語話者は約75万人と比較的少ないながら、バスクのアイデンティティの象徴として強く守られてきた言語です。
公用語として広く使われる言語
国連の6つの公式言語(アラビア語・中国語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語)は、世界規模の外交・国際機関の場面で使われています。
英語は約67〜75カ国で公用語として指定されており、国際ビジネス・科学・航空・インターネットなど、多くの分野で事実上の世界共通語となっています。
スペイン語はアメリカ大陸と連帯する中南米全域に広がり、アメリカ合衆国内でも約4,000万人以上がスペイン語を家庭で話しているとされています。
フランス語はアフリカ大陸の多くの国々でも公用語となっており、母語話者数を超える規模で世界中に広がっています。
絶滅危機言語
ユネスコ(UNESCO)は、世界の言語の状況を追跡した「世界消滅危機言語地図(UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger)」を作成しており、多くの言語が消滅の危機にさらされていると指摘しています。
Ethnologueによると、現存する全言語の約44%が絶滅の危機に瀕しており、そのうち話者が1,000人未満の言語は1,000以上あるとされています。
また、話者が10人未満の言語も100以上存在します。
日本の危機言語
ユネスコは、日本国内の言語について以下の8言語を消滅危機言語として指定しています。
- アイヌ語(Ainu) ── 北海道を中心に話されてきた言語で、母語話者は数人程度まで減少したとされています
- 八丈語(Hachijo) ── 東京都の八丈島で話される言語
- 奄美語(Amami) ── 鹿児島県奄美諸島の言語
- 国頭語(Kunigami) ── 沖縄本島北部の言語
- 沖縄語(Okinawan) ── 沖縄本島を中心とした言語
- 宮古語(Miyako) ── 宮古諸島の言語
- 八重山語(Yaeyama) ── 八重山諸島の言語
- 与那国語(Yonaguni) ── 与那国島の言語
これらは「琉球語」として一つにまとめられる場合もありますが、ユネスコは相互に通じないほど差異があるとして別々の言語として分類しています。
絶滅危機言語の保護
多くの国で、絶滅危機言語の記録・保存・復興に向けた取り組みが行われています。
ニュージーランドのマオリ語(Māori)やハワイ語(Hawaiian)のように、一度は話者が激減したのちに言語復興運動によって話者数を回復しつつある例もあります。
ウェールズ語(Welsh)は英国内のウェールズ地方で約70万人が話しており、テレビ放送や教育において積極的に使われることで話者が維持されています。
人工言語・補助言語
自然発生的に成立した言語に対して、人工的に作られた言語も存在します。
最も有名なものはエスペラント語(Esperanto)で、1887年にルドヴィク・ラザル・ザメンホフ(Ludwik Łazarz Zamenhof)が国際共通語を目指して考案しました。
現在も世界中に話者がおり、推定で100万人以上が会話レベルで話すとされています。
世界の主要言語 一覧表
以下の一覧は、語族別に世界の主要言語をまとめたものです。
母語話者数はEthnologue(2020年代)のデータをもとにした概算であり、定義・集計方法によって異なる場合があります。
インド・ヨーロッパ語族(Indo-European)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | English | ゲルマン語派 | 英国・米国・オーストラリア・他 | 約3億7,300万人 |
| スペイン語 | Spanish | ロマンス語派 | スペイン・メキシコ・中南米 | 約4億7,500万人 |
| ポルトガル語 | Portuguese | ロマンス語派 | ブラジル・ポルトガル | 約2億3,000万人 |
| フランス語 | French | ロマンス語派 | フランス・ベルギー・スイス・アフリカ | 約7,600万人 |
| イタリア語 | Italian | ロマンス語派 | イタリア・スイス | 約6,400万人 |
| ルーマニア語 | Romanian | ロマンス語派 | ルーマニア・モルドバ | 約2,400万人 |
| カタルーニャ語 | Catalan | ロマンス語派 | スペイン(カタルーニャ) | 約400万人(母語)、総話者数は約900万人以上 |
| ドイツ語 | German | ゲルマン語派 | ドイツ・オーストリア・スイス | 約7,500万人 |
| オランダ語 | Dutch | ゲルマン語派 | オランダ・ベルギー | 約2,400万人 |
| スウェーデン語 | Swedish | ゲルマン語派 | スウェーデン・フィンランド | 約1,000万人 |
| デンマーク語 | Danish | ゲルマン語派 | デンマーク | 約600万人 |
| ノルウェー語 | Norwegian | ゲルマン語派 | ノルウェー | 約500万人 |
| ロシア語 | Russian | スラヴ語派 | ロシア・旧ソ連圏 | 約1億5,400万人 |
| ポーランド語 | Polish | スラヴ語派 | ポーランド | 約4,700万人 |
| チェコ語 | Czech | スラヴ語派 | チェコ | 約1,000万人 |
| ウクライナ語 | Ukrainian | スラヴ語派 | ウクライナ | 約2,700万人 |
| セルビア語 | Serbian | スラヴ語派 | セルビア・ボスニア | 約1,200万人 |
| クロアチア語 | Croatian | スラヴ語派 | クロアチア | 約550万人 |
| ヒンディー語 | Hindi | インド・イラン語派 | インド | 約3億4,000万人 |
| ウルドゥー語 | Urdu | インド・イラン語派 | パキスタン・インド | 約7,000万人 |
| ベンガル語 | Bengali | インド・イラン語派 | バングラデシュ・インド | 約2億3,000万人 |
| パンジャーブ語 | Punjabi | インド・イラン語派 | インド・パキスタン | 約1億1,300万人 |
| マラーティー語 | Marathi | インド・イラン語派 | インド(マハーラーシュトラ州) | 約8,300万人 |
| グジャラート語 | Gujarati | インド・イラン語派 | インド(グジャラート州) | 約5,600万人 |
| ペルシャ語 | Persian (Farsi) | インド・イラン語派 | イラン・アフガニスタン・タジキスタン | 約5,700万人 |
| パシュトー語 | Pashto | インド・イラン語派 | アフガニスタン・パキスタン | 約4,000万人 |
| ギリシャ語 | Greek | ギリシャ語派 | ギリシャ・キプロス | 約1,300万人 |
| ラテン語 | Latin | イタリック語派(ロマンス語派の祖語) | 宗教的使用(カトリック公用語) | 母語話者なし(学術・宗教語) |
シナ・チベット語族(Sino-Tibetan)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| 北京語(普通話) | Mandarin (Putonghua) | 中国語派 | 中国・台湾・シンガポール | 約9億2,000万人 |
| 広東語(粤語) | Cantonese (Yue) | 中国語派 | 香港・広東省・海外中国系 | 約8,500万人 |
| 呉語(上海語) | Wu Chinese | 中国語派 | 上海・江蘇・浙江 | 約8,000万人 |
| 閩南語 | Min Nan | 中国語派 | 福建・台湾・東南アジア | 約4,800万人 |
| 客家語 | Hakka | 中国語派 | 中国南部・台湾・東南アジア | 約3,000万人 |
| ビルマ語 | Burmese | チベット・ビルマ語派 | ミャンマー | 約3,300万人 |
| チベット語 | Tibetan | チベット・ビルマ語派 | チベット自治区・インド北部 | 約600万人以上(諸方言の合計。中央チベット語のみは約120万人) |
アフロ・アジア語族(Afro-Asiatic)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| アラビア語 | Arabic | セム語派 | 中東・北アフリカ | 約3億1,000万人 |
| アムハラ語 | Amharic | セム語派 | エチオピア | 約2,200万人 |
| ヘブライ語 | Hebrew | セム語派 | イスラエル | 約500万人(母語)+第二言語話者 |
| ソマリ語 | Somali | クシ語派 | ソマリア・エチオピア・ケニア | 約2,100万人 |
| ハウサ語 | Hausa | チャド語派 | ナイジェリア・ニジェール | 約4,700万人 |
ニジェール・コンゴ語族(Niger-Congo)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| スワヒリ語 | Swahili | バントゥー語群 | タンザニア・ケニア・ウガンダ | 約1,600万人(母語)+約8,000万人(第二言語) |
| ヨルバ語 | Yoruba | ニジェール・コンゴ | ナイジェリア・ベナン | 約4,500万人 |
| イグボ語 | Igbo | ニジェール・コンゴ | ナイジェリア | 約2,700万人 |
| ズールー語 | Zulu | バントゥー語群 | 南アフリカ | 約1,200万人 |
| ショナ語 | Shona | バントゥー語群 | ジンバブエ | 約1,300万人 |
| アカン語 | Akan | ニジェール・コンゴ | ガーナ・コートジボワール | 約1,100万人 |
| フラニ語(フラ語) | Fula (Fulani) | 西大西洋語群 | 西アフリカ各地 | 約2,400万人 |
オーストロネシア語族(Austronesian)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| インドネシア語 | Indonesian | マレー・ポリネシア語派 | インドネシア | 約4,300万人(母語) |
| マレー語 | Malay | マレー・ポリネシア語派 | マレーシア・ブルネイ・シンガポール | 約1,500万人 |
| ジャワ語 | Javanese | マレー・ポリネシア語派 | インドネシア(ジャワ島) | 約6,800万人 |
| タガログ語(フィリピノ語) | Tagalog / Filipino | マレー・ポリネシア語派 | フィリピン | 約2,900万人(母語) |
| セブアノ語 | Cebuano | マレー・ポリネシア語派 | フィリピン(ビサヤ地方) | 約2,500万人 |
| マダガスカル語 | Malagasy | マレー・ポリネシア語派 | マダガスカル | 約2,500万人 |
| ハワイ語 | Hawaiian | マレー・ポリネシア語派 | ハワイ(米国) | 約2,000人(母語話者は激減) |
| マオリ語 | Māori | マレー・ポリネシア語派 | ニュージーランド | 約5万人 |
ドラヴィダ語族(Dravidian)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| テルグ語 | Telugu | 南中部ドラヴィダ語(South-Central Dravidian) | インド(アーンドラ・テランガーナ) | 約8,300万人 |
| タミル語 | Tamil | 南ドラヴィダ語(South Dravidian) | インド(タミル・ナードゥ)・スリランカ | 約7,500万人 |
| カンナダ語 | Kannada | 南ドラヴィダ語(South Dravidian) | インド(カルナータカ州) | 約4,400万人 |
| マラヤーラム語 | Malayalam | 南ドラヴィダ語(South Dravidian) | インド(ケーララ州) | 約3,700万人 |
テュルク語族(Turkic)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| トルコ語 | Turkish | 西テュルク語群 | トルコ | 約8,000万人 |
| ウズベク語 | Uzbek | テュルク語族 | ウズベキスタン | 約2,700万人 |
| カザフ語 | Kazakh | テュルク語族 | カザフスタン | 約1,300万人 |
| アゼルバイジャン語 | Azerbaijani | テュルク語族 | アゼルバイジャン | 約1,000万人 |
| ウイグル語 | Uyghur | テュルク語族 | 中国(新疆) | 約1,100万人 |
ウラル語族(Uralic)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| フィンランド語 | Finnish | フィン・ウゴル語派 | フィンランド | 約530万人 |
| ハンガリー語 | Hungarian | フィン・ウゴル語派 | ハンガリー | 約1,300万人 |
| エストニア語 | Estonian | フィン・ウゴル語派 | エストニア | 約100万人 |
タイ・カダイ語族(Kra-Dai)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| タイ語 | Thai | タイ・カダイ語族 | タイ | 約2,000万人(母語)+第二言語話者多数 |
| ラオ語 | Lao | タイ・カダイ語族 | ラオス | 約300万人 |
オーストロアジア語族(Austroasiatic)
| 言語名(日本語) | 原語名 | 語派 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|---|
| ベトナム語 | Vietnamese | ヴィエト・ムオン語派(Vietic) | ベトナム | 約8,500万人 |
| クメール語 | Khmer | モン・クメール語派 | カンボジア | 約1,700万人 |
孤立語・系統未詳
| 言語名(日本語) | 原語名 | 主な使用地域 | 母語話者数(概算) |
|---|---|---|---|
| 日本語 | Japanese | 日本 | 約1億2,500万人 |
| 朝鮮語 | Korean | 韓国・北朝鮮 | 約7,700万人 |
| バスク語 | Basque (Euskara) | スペイン・フランス(バスク地方) | 約75万人 |
人工言語
| 言語名(日本語) | 原語名 | 考案年 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| エスペラント語 | Esperanto | 1887年 | 最も普及した国際補助語。推定100万人以上が話せる |
| インターリングア | Interlingua | 1951年 | 国際補助言語協会(IALA)がアレクサンダー・ゴーデ(Alexander Gode)を中心に整備。ロマンス語の共通要素をもとにした国際補助語 |
まとめ
世界の言語は約7,100種類にのぼりますが、その多くが絶滅の危機に瀕しています。
わずか23の言語が世界人口の約半数の母語となっており、言語の使用は極めて不均等な状況です。
インド・ヨーロッパ語族・シナ・チベット語族の2大語族だけで46億人以上の話者をカバーしており、世界コミュニケーションに圧倒的な影響を与えています。
一方で、アフリカや太平洋の島々には驚くほど多様な言語が今も生き続けており、それぞれの文化・歴史・思考様式を伝えています。
言語の多様性は、人類の知的・文化的遺産の根幹です。
絶滅危機言語の保護・記録は、単なる学術活動を超えた、文化遺産の保全として世界的に重要視されるようになっています。
参考情報
関連記事
この記事で参照した情報源
信頼性の高い情報源・データベース
- Ethnologue(エスノローグ) ── 世界の言語に関する最大規模のデータベース。SILインターナショナルが運営。話者数・語族分類の主要な参照元
- 世界の言語数について(Ethnologue: How many languages?)
- 主要語族一覧(Ethnologue: Largest families)
- UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger ── ユネスコによる世界消滅危機言語地図。日本の危機言語8言語の分類もこちらに基づく
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