ゲームをプレイしていて、「このゲームは操作しやすい」「情報がわかりやすい」と感じたことはありませんか?
その快適さを支えているのが「ゲームUI」です。
この記事では、ゲームUIの意味や役割、UXとの違いについて詳しく解説します。
ゲームUIとは

ゲームUIとは「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略で、プレイヤーとゲームをつなぐ接点のことです。
簡単に言えば、プレイヤーが「見たり」「触ったり」「操作したり」する画面上のすべての要素を指します。
ゲームにおけるUIは、プレイヤーが情報を得たり、ゲームを操作したりするために必要不可欠な部分です。
目に見える情報表示だけでなく、ボタンを押したときの反応や画面の切り替わり方といった「動き」もUIに含まれます。
ゲームUIの具体例
ゲームUIには、以下のようなさまざまな要素があります。
プレイ画面に表示される要素として、体力ゲージやHPバー、スタミナバー、残弾数表示、スコア表示、ミニマップ、コンパスなどがあります。
これらはプレイヤーが常に確認する必要がある情報で、ゲーム中に画面上に固定表示されることが多いです。
メニュー関連では、タイトル画面、メインメニュー、設定画面、セーブ/ロード画面、一時停止メニューなどがあります。
これらはゲームの進行を管理したり、各種設定を変更したりするための画面です。
操作関連では、ボタンの配置、操作ガイド表示、アイコン、カーソル、ボタンプロンプト(「Aボタンを押してジャンプ」など)があります。
これらはプレイヤーに操作方法を伝える重要な要素です。
情報表示では、キャラクターステータス画面、インベントリ(持ち物)画面、装備画面、スキル/アビリティ画面、クエスト/ミッション画面、マップ画面、チュートリアル画面、リザルト画面などがあります。
これらはプレイヤーの進捗状況やキャラクターの情報を詳しく確認するための画面です。
テキスト表示では、会話ウィンドウ、字幕、システムメッセージ、通知などがあります。
ストーリーを伝えたり、重要な情報をプレイヤーに通知したりする役割を持ちます。
このように、ゲーム画面に表示されるほぼすべての視覚要素がUIの一部です。
「キャラクターや背景以外のすべて」と考えるとわかりやすいでしょう。
HUD(ヘッドアップディスプレイ)について
ゲームUIの中でも特に重要なのが「HUD(ヘッドアップディスプレイ)」です。
HUDとは、ゲームプレイ中に画面上に常時表示される情報のオーバーレイ(重ね合わせ表示)のことです。
HUDには体力ゲージ、弾薬数、ミニマップ、スコアなど、プレイヤーが頻繁に確認する必要がある情報が表示されます。
ゲームの種類によって表示される情報は異なりますが、プレイヤーが快適にゲームを進めるために最適化されています。
ゲームUIの役割と重要性

ゲームUIには、以下のような重要な役割があります。
操作性と見やすさの向上
UIの最も基本的な役割は、プレイヤーがストレスなくゲームを操作できるようにすることです。
ボタンの配置が直感的で、メニュー構造がわかりやすいUIは、プレイヤーの快適なゲーム体験に欠かせません。
例えば、RPGゲームでインベントリ画面が複雑すぎると、アイテムを探すだけで時間がかかり、ゲームの楽しさが損なわれてしまいます。
シンプルで使いやすいUIは、プレイヤーがゲーム本来の面白さに集中できる環境を作ります。
ゲームの世界観の表現
UIデザインは、ゲームの世界観を視覚的に伝える重要な手段です。
ファンタジーゲームなら装飾的で魔法のようなデザイン、SFゲームなら近未来的でデジタルなデザインというように、UIの見た目はゲームの雰囲気を大きく左右します。
世界観に合ったUIデザインは、プレイヤーをゲームの世界に引き込み、没入感を高める効果があります。
情報の整理と伝達
ゲームには、プレイヤーが知る必要のある情報がたくさんあります。
UIは、これらの膨大な情報を整理し、プレイヤーが必要なときに必要な情報をすぐに見つけられるようにする役割を持ちます。
重要な情報を目立つ場所に配置し、優先度の低い情報は必要なときだけ表示するといった工夫により、プレイヤーの認知的負荷を減らします。
プレイヤーの離脱防止
UIが使いにくいと、プレイヤーはゲームに飽きたり、イライラしたりして、ゲームをやめてしまう可能性があります。
2020年の調査によると、ゲームからの離脱理由として「単純作業」や「繰り返し」が上位に挙げられています。
直感的に操作できるUIや、単調さを感じさせない工夫されたUIは、プレイヤーの離脱を防ぎ、長く楽しんでもらうために重要です。
ゲームプレイの補助
UIは、プレイヤーがゲームの目標を達成するための重要な補助ツールです。
クエストマーカー(目的地を示す印)、チュートリアル表示、操作ガイドなどは、プレイヤーが迷わずゲームを進められるようサポートします。
特に初心者にとって、わかりやすいUIはゲームを理解し、楽しむための第一歩となります。
ゲームUXとの違い
ゲームUIと一緒によく語られるのが「ゲームUX」です。
この2つは密接に関係していますが、意味は異なります。
UXとは
UXとは「ユーザーエクスペリエンス(User eXperience)」の略で、ユーザーが製品やサービスを通して得られる体験のことです。
ゲームにおけるUXは、プレイヤーがゲームをプレイすることで感じる「面白い」「楽しい」「また遊びたい」といった感情や体験全体を指します。
UIとUXの関係
簡単に言えば、以下のような違いがあります。
ゲームUIは「プレイヤーとゲームの接点」です。
画面に表示されるボタン、メニュー、アイコン、体力ゲージなど、目に見える具体的な要素を指します。
ゲームUXは「プレイヤーがゲームで得られる体験」です。
ゲームの面白さ、ストーリーの魅力、「また遊びたい」と思わせる要素など、プレイヤーの感情や満足度全体を指します。
UIはUXの一部であり、優れたUIは良いUXを生み出すための重要な要素です。
例えば、見やすくて操作しやすいUI(優れたUI)があれば、プレイヤーはストレスなくゲームを楽しめます(良いUX)。
逆に、UIが使いにくいと、ゲーム内容が面白くても「操作が面倒」「情報がわかりにくい」と感じてしまい、UXが悪くなります。
ただし、UIが良ければUXも必ず良くなるわけではありません。
ゲームそのものが面白くなければ、どんなに優れたUIでも良いUXは生まれません。
UIとUXの両方が高いレベルで実現されることで、プレイヤーに満足してもらえるゲームが完成します。
ゲームUIの特徴
ゲームのUIは、WebサイトやアプリのUIと比べて、以下のような特徴があります。
より高いインタラクティブ性
ゲームUIは、一般的なUIよりもインタラクティブ性(双方向性)が高いです。
タップ、スワイプ、ドラッグ、長押しなど、さまざまな操作方法を組み合わせて、プレイヤーとゲームの間により深いやり取りを実現します。
また、ボタンを押したときのアニメーション、効果音、振動フィードバックなど、プレイヤーの操作に対する反応も重要な要素です。
世界観との一体化
ゲームUIは、ゲームの世界観やテーマと深く結びついています。
例えば、ファンタジーゲームでは装飾的なデザイン、ホラーゲームでは不気味で暗いデザイン、カジュアルゲームではカラフルで親しみやすいデザインが採用されます。
UIがゲームの雰囲気と調和することで、プレイヤーの没入感が高まります。
プレイヤーを引きつけるビジュアル
ゲームUIは、プレイヤーを長時間引きつけ、飽きさせないことを目的としています。
そのため、一般的なUIよりも誇張された色使い、印象的な形状、派手なアニメーションなどが採用されることが多いです。
これらの視覚的要素は、プレイヤーの感情を揺さぶり、ゲーム体験をより豊かにします。
チュートリアルとガイド
多くのゲームでは、プレイヤーが操作方法やゲームシステムを理解できるよう、チュートリアルやガイドが用意されています。
これらもUIの一部であり、初心者がスムーズにゲームを始められるようサポートします。
一般的なWebサイトやアプリでは、ここまで詳しいガイドが提供されることは少ないため、ゲームUI特有の要素と言えます。
プラットフォームごとの最適化
ゲームは、PC、コンソール(PlayStation、Nintendo Switchなど)、モバイル(スマートフォン、タブレット)など、さまざまなプラットフォームでプレイされます。
それぞれのプラットフォームで操作方法や画面サイズが異なるため、UIもそれに合わせて最適化する必要があります。
例えば、モバイルゲームではタッチ操作を前提としたUI、PCゲームではマウスとキーボードを前提としたUI、コンソールゲームではコントローラーを前提としたUIが設計されます。
ゲームUIを作る人
ゲームUIは、「UIデザイナー」または「UI/UXデザイナー」と呼ばれる専門職が制作します。
UIデザイナーの主な仕事は、プレイヤーが快適にゲームを操作できるよう、画面のレイアウト、ボタンの配置、アイコンのデザイン、アニメーションの設計などを行うことです。
ゲームの企画段階から参加し、ゲームプランナーやグラフィックデザイナー、エンジニアと協力しながら、最適なUIを作り上げます。
UIデザイナーには、デザインスキルだけでなく、ユーザー心理の理解、使いやすさ(ユーザビリティ)への配慮、ゲームの世界観を視覚的に表現する能力が求められます。
まとめ
ゲームUIとは、プレイヤーとゲームをつなぐ接点であり、体力ゲージ、メニュー、ボタン、アイコンなど、画面上の視覚的要素全般を指します。
UIの役割は、プレイヤーが快適にゲームを操作できるようにすること、ゲームの世界観を表現すること、必要な情報をわかりやすく伝えることです。
UIはUXの一部であり、優れたUIは良いUXを生み出すための重要な要素ですが、ゲーム自体の面白さがなければ良いUXは実現できません。
ゲームUIは一般的なUIよりもインタラクティブ性が高く、ゲームの世界観と深く結びついているという特徴があります。
次にゲームをプレイするときは、UIにも注目してみると、開発者の工夫や配慮が見えてくるかもしれません。

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