病院の都市伝説一覧|背筋が凍る怖い話25選まとめ

病院は、人の「生」と「死」が交差する特別な空間です。
だからこそ、昔から数えきれないほどの都市伝説や怪談が語り継がれてきました。

誰もいない病室からナースコールが鳴る、特定のベッドに入った患者が次々と急変する、深夜の廊下を徘徊する白衣の人影――。
こうした話は、看護師や医師といった医療従事者から語られることも多く、妙なリアリティがあるんですよね。

この記事では、日本で広く知られている病院の都市伝説から海外で語られるものまで、25の怖い話を一覧でまとめました。
有名な定番ネタから意外と知られていないものまで幅広く紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ただし、夜の病院でこの記事を読むのはおすすめしません。


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病院が都市伝説の舞台になりやすい理由

そもそも、なぜ病院にはこれほど多くの怖い話が集まるのでしょうか。

まず最大の理由は、病院が「人が亡くなる場所」であるという事実です。
どんな病院でも、患者の死は避けられません。
そうした場所には無念や悲しみが漂いやすいと考えられてきたため、古くから怪異の舞台として語られてきました。

また、病院特有の環境も大きく影響しています。
深夜の薄暗い廊下、消毒液のにおい、機械音だけが響く静寂――こうした雰囲気が、人間の不安や恐怖心を増幅させやすいんですね。

心理学者の分析では、病院は「催眠状態が誘発されやすい環境」だと指摘されています。
入院中の患者は体力が弱っていたり、投薬の影響で意識がぼんやりしていることも多く、通常では見えないものが「見える」状態になりやすいという考え方もあります。

さらに、看護師をはじめとする医療従事者が夜勤で長時間にわたって緊張状態を強いられることも関係しているでしょう。
疲労と緊張が重なった状態では、ちょっとした物音や影が「何か」に見えてしまうことは十分にありえます。

もちろん、こうした科学的な説明がすべてを解き明かせるわけではありません。
それでも不思議な体験談が後を絶たないからこそ、病院の都市伝説は今も語り継がれているのです。


病院の都市伝説 一覧表

まずは、この記事で取り上げる病院の都市伝説を一覧表で確認しましょう。

No.都市伝説の名前カテゴリ主な舞台
1誰もいない病室からのナースコールナースコール系日本全国の病院
2亡くなった患者からのナースコールナースコール系日本全国の病院
3呪われたベッド病室・病棟系日本全国の病院
4開かずの病室病室・病棟系日本各地の病院
54号室と9号室が存在しない忌み数・風習系日本全国の病院
6深夜に徘徊する白衣の人影病室・病棟系日本全国の病院
7病室の天井に張り付く「何か」病室・病棟系主に入院病棟
8霊安室から聞こえるうめき声霊安室・地下系日本各地の病院
9地下のエレベーターが勝手に動く霊安室・地下系大規模病院
10死者の眼が開く霊安室霊安室・地下系日本各地の病院
11廃病院のカルテを持ち帰った男廃病院系日本各地の廃病院
12廃病院の地下室のホルマリン漬け廃病院系中野病院跡ほか
13上階の窓から見下ろす女の霊廃病院系栃木・東洋診療所ほか
14手術室に残る患者の叫び声手術室系日本各地の病院
15死を予知する看護師看護師体験系日本各地の病院
16患者の死を看取る猫看護師体験系日本・海外の病院
17消えない電子カルテ病室・病棟系現代の病院
18踊り場に現れる子どもの霊病室・病棟系旧小児病棟
19深夜のトイレでささやく看護師の霊病室・病棟系日本各地の病院
20南アフリカの掃除婦と生命維持装置海外系南アフリカ(都市伝説)
21幽霊ドクター(ゴーストドクター)海外系世界各地の病院
22ウェイバリー・ヒルズ・サナトリウム海外系アメリカ・ケンタッキー州
23チャンギ病院の怪海外系シンガポール
24戦慄迷宮の元ネタ「慈急総合病院」フィクション系富士急ハイランド
25病院の裏ルール「ナースコール1回無視」看護師体験系日本の特定病院

それでは、ここから主要な都市伝説を詳しく紹介していきます。


ナースコール系の都市伝説

誰もいない病室からのナースコール

病院の都市伝説の中で、おそらく最も多くの医療従事者が「実際に体験した」と語るのが、この話です。

深夜の勤務中、ナースステーションにコールが入る。
確認すると、発信元は空室のはずの病室。
機械の不具合だろうと思いつつ確認に行くと、部屋は真っ暗で誰もいない。
業務に戻ると、また同じ部屋からコールが鳴る――。

この現象は日本中の病院で報告されており、看護師の間では「あるある」として語られるほど定番の怪異です。
ある病院では、1時間に3〜4回のナースコールが空室から繰り返し鳴ったという証言もあります。

科学的には、ナースコールの配線の劣化や電気系統のノイズが原因だと説明されることが多いのですが、「なぜか特定の部屋でばかり起きる」「以前その部屋で患者が亡くなった直後から始まった」といった証言が重なると、単なる故障では片付けにくい不気味さがあります。

亡くなった患者からのナースコール

空室からのナースコールと並んで語られるのが、「亡くなった患者のベッドからコールが鳴る」という話です。

テレビ東京の番組「真夏の絶恐映像 日本で一番コワい夜」で紹介された看護師の体験談では、前日に看取った患者の病室からナースコールが鳴り、ベテラン看護師が「行かなくていいわ」と新人を止めるエピソードが語られています。
その看護師いわく、「亡くなった患者さんからのナースコールはよくあること」だったそうです。

このような体験談は医療専門サイト「m3.com」の意識調査でも数多く寄せられており、全国の病院で共通して語られる現象だと言えます。


病室・病棟系の都市伝説

呪われたベッド(いわくつきのベッド)

「ある特定のベッドに入った患者が、次々と容態を悪化させる」という噂は、多くの病院で語られています。

看護師の体験談として広く知られているのが、あるベッドに入院した患者が、原疾患とは無関係な合併症で急変するという話です。
しかもそれが1回だけでなく、何人もの患者に繰り返し起こるため、スタッフの間では「あのベッドには入れるな」という暗黙のルールができているケースもあるそうです。

実際に、いわくつきのベッドを撤去した病院もあると言われており、単なる噂では済まされない雰囲気がこの話にはあります。

とはいえ、冷静に考えれば、病棟内の特定の位置が空調や日当たりの関係で患者の回復に悪影響を与える可能性もゼロではありません。
ただ、それだけでは説明がつかない「偶然の一致」が多すぎるのも事実で、だからこそ都市伝説として語り継がれているのでしょう。

開かずの病室

「この部屋には絶対に患者を入れてはいけない」と言われる病室の存在も、病院の怪談では定番です。

過去にその部屋で凄惨な事件があった、あるいは短期間に何人もの患者が亡くなったなど、理由はさまざまですが、共通しているのは「スタッフが暗黙の了解でその部屋を使わない」という点。

建前上は「修繕中」「備品置き場として使用」などとなっていることが多いのですが、本当の理由を知っている古参の看護師が、新人にこっそり教えるというパターンも定番です。

病室の天井に張り付く「何か」

入院患者が深夜にふと目を覚ますと、天井に人の形をした黒い影が張り付いている――。
宜月裕斗氏の著書『病院怪談 現役看護師の怖い話』(竹書房、2025年)でも「天井」というエピソードが紹介されており、入院中にカタカタという異音がして見上げると悍ましいものがいた、という話が収録されています。

この手の体験談は、入院経験者や夜勤中の看護師から多く報告されています。
天井を見上げるという行為自体が、薄暗い病室では不安を助長しやすいことが背景にあるのかもしれません。

踊り場に現れる子どもの霊

かつて小児病棟が入っていた建物で、亡くなった子どもの霊が目撃されるという話も広く知られています。

ある病院では、もともと循環器科と長期入院の小児病棟が入っている階で、看護師や患者から「子どもを見かけた」という声が相次いでいたそうです。
空室からナースコールが頻繁に鳴る現象も起きており、師長が「この病棟で過去に亡くなった子どもたちが、構ってほしくて何かメッセージを送っているのかもしれない」と語ったという証言もあります。

子どもの霊は怖いというより切ない印象があり、病院の怪談の中でも独特の空気を持つ話と言えるでしょう。


霊安室・地下系の都市伝説

霊安室から聞こえるうめき声

病院の地下や1階の目立たない場所に設置されていることが多い霊安室。
この場所にまつわる怪異も、数多く語られています。

映像作品「ほんとにあった!呪いのビデオ4 呪われた病院編」では、霊安室がある地下1階にまつわるエピソードが紹介されています。
ボタンを押していないのにエレベーターが地下で止まる、声が聞こえる、影を目撃する、足首を掴まれるといった証言が複数あり、実際に定点カメラを設置したところ、うめき声と何かを叩く音が録音されたとされています。

霊安室は「霊」を「安」らかにする場所という意味を持ちますが、その名前自体が病院の中では異質な存在感を放っています。
「病院にはふさわしくない名前だと思いませんか?」と疑問を呈する声もあるほどで、霊安室という空間そのものが人の恐怖心を刺激する存在なのかもしれません。

地下のエレベーターが勝手に動く

霊安室の話と関連して、病院のエレベーターが勝手に地下階に移動する現象もよく報告されています。

多くの病院では、患者の遺体を運ぶために専用の業務用エレベーターを使用しています。
このエレベーターが、誰も呼んでいないのに勝手に霊安室のある階に止まるというのです。

技術的にはセンサーの誤作動や重量バランスの問題で説明できることもありますが、「なぜかいつも地下に行く」「遺体を運んだ直後に多い」という条件がつくと、どうしても不気味に感じてしまいます。


廃病院系の都市伝説

廃病院のカルテを持ち帰った男

1990年代後半に広まった有名な怪談です。

若者たちが肝試しで廃病院に忍び込み、そのうちの一人がふざけて院内に放置されていたカルテを持ち帰ります。
するとその深夜、彼の元に電話がかかってきて、受話器の向こうから知らない女の声が聞こえます。

「○○病院の看護婦ですが、あなたが持って帰ったカルテを返してください……」

この話は複数の廃病院を舞台として語られており、特定の病院に限った話ではありません。
1990年代はまだ「廃墟=心霊スポット」という認識が一般的だった時代で、肝試しブームとともにこの都市伝説は急速に広がりました。

廃病院の地下室のホルマリン漬け

東京・中野区にかつて存在した「中野病院」(旧中野療養所)にまつわる都市伝説は、1990年代に「東京最恐の心霊スポット」として広まりました。

怪談収集家の証言によれば、この廃病院に入った人々が口をそろえて「地下室に無数のバケツがあり、液体に浸された内臓が入れられていた」と語ったそうです。
また、血まみれの白衣を着た3人の医者がメスを持って追いかけてくるという話も広まりました。

興味深いのは、これらの証言が互いに面識のない複数の人から寄せられ、細部のディテールが一致していた点です。
怪談研究者の間では、「都市伝説と実体験の怪談がごちゃ混ぜになっている」珍しいケースとして注目されています。

なお、中野病院の跡地は現在「江古田の森公園」として整備されており、当時の建物は残っていません。

上階の窓から見下ろす女の霊

廃病院にまつわる目撃証言として多いのが、「上の階の窓から誰かがこちらを見ている」というものです。

栃木県小山市にあった東洋診療所の廃墟は、かつて「栃木三大廃病院」の一つとして知られていました。
この廃墟で最も有名な心霊的な噂が、まさに「上階の窓からこちらを見下ろす女性の霊が出る」というものでした。

同様の目撃談は日本各地の廃病院で報告されており、廃病院の怪談としては定番中の定番と言えます。
現在、東洋診療所は改装されて会社事務所となっているため、もう当時の面影はありません。


忌み数・風習系の都市伝説

4号室と9号室が存在しない

日本の多くの病院には、4号室や9号室が存在しません。
これは都市伝説というより実際に広く行われている慣習です。

「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるため、病気や怪我で不安を抱えている患者への配慮として、これらの番号を避ける病院が多いんですね。
病室だけでなく、4階そのものが存在しない病院もあります。

この慣習は日本だけでなく、中国や韓国など漢字文化圏の病院でも見られます。
忌み数を避ける文化は一般的なマンションや駐車場でも見られますが、生死に直結する病院では特に徹底されているのが特徴です。


海外の病院にまつわる都市伝説

南アフリカの掃除婦と生命維持装置

世界的に有名な病院の都市伝説として、南アフリカの病院で起きたとされる話があります。

ある病院で、毎週金曜の朝に同じベッドの患者が死亡しているのが発見されるという事態が続きました。
部屋の空調や感染症を徹底的に調査しても原因は見つからず、医療スタッフは途方に暮れていました。

調査の結果判明した原因は、毎週金曜に清掃に来る掃除婦が、掃除機を使うために生命維持装置のプラグを抜き、掃除が終わったら元に戻していたというもの。
掃除機の音で患者の断末魔は聞こえず、掃除婦は何が起きているか気づかなかったとされています。

この話は都市伝説研究家ジャン・ハロルド・ブランヴァンド氏の著書にも収録されており、世界中で広く流布された典型的な病院の都市伝説です。
実際にどこかの病院で起きた事件だという確証はなく、あくまで都市伝説として分類されています。

幽霊ドクター(ゴーストドクター)

世界各地の病院で報告されている「幽霊ドクター」の目撃談も、興味深い都市伝説です。

患者が危篤状態に陥った際、見知らぬ医師が現れて処置を施したり、言葉をかけたりして姿を消す。
後でスタッフに確認すると、そのような医師は病院に存在しないことが判明する――というパターンの話です。

この幽霊ドクターは、古い型の白衣を着ていたり、無言で穏やかに立ち去ったりする特徴があり、複数の病院で似たような目撃証言が報告されています。
心理学的には、危機的状態にある患者の脳が安心感を得るために作り出した幻覚だと解釈されることが多いのですが、病院関係者の中にはこの説明では納得できないと感じる人もいるようです。

ウェイバリー・ヒルズ・サナトリウム

アメリカで最も有名な心霊スポットの一つが、ケンタッキー州にあるウェイバリー・ヒルズ・サナトリウムです。

1910年に結核患者のための療養施設として建設されましたが、結核治療薬ストレプトマイシンの普及により需要が激減し、1961年に閉鎖されました。
その後、老人ホームとして再利用されましたが、1982年にこちらも閉鎖。
以降は廃墟となり、心霊スポットとしてアメリカ全土にその名が知れ渡っています。

複数のホラー映画やドキュメンタリーの舞台としても使用されており、廃病院の心霊スポットとしては世界的に最も知名度が高い場所の一つと言えるでしょう。


病院の都市伝説が語り継がれる背景

ここまで紹介してきたように、病院の都市伝説には実にさまざまなバリエーションがあります。
最後に、なぜこれらの話がこれほど広く語り継がれるのか、その背景を整理しておきましょう。

まず、病院は誰もが一度は利用する場所であり、「自分にも起こりうる」というリアリティがあります。
学校の怪談が子どもたちの間で広まるのと同じ原理で、身近な場所の怖い話ほど人の心に刺さりやすいんですね。

次に、医療従事者という「信頼性の高い語り手」がいることも大きな要因です。
看護師や医師が「自分は実際に体験した」と語ると、他の都市伝説よりも信憑性が増して感じられます。

そして何より、病院という場所が持つ「生と死の境界」としての性質が、人間の根源的な恐怖に触れるからこそ、これらの話は時代を超えて語り継がれているのでしょう。


まとめ

  • 病院の都市伝説は、ナースコール系、病室系、霊安室系、廃病院系など多岐にわたる
  • 「誰もいない部屋からのナースコール」や「呪われたベッド」は、医療従事者から実体験として語られることが多い
  • 日本では「4号室・9号室を避ける」という忌み数の文化が実際に存在する
  • 廃病院は1990年代の肝試しブーム以降、心霊スポットとして語られるようになった
  • 海外でも「掃除婦と生命維持装置」「幽霊ドクター」など病院の都市伝説は数多く存在する
  • 病院は身近で、信頼性の高い語り手がいて、生死の境界という性質があるため、都市伝説が生まれやすい

参考情報

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この記事で参照した情報源

書籍

  • 宜月裕斗『病院怪談 現役看護師の怖い話』竹書房怪談文庫、2025年 – 現役看護師による実話怪談集
  • 黒木あるじ 他『病院の怖い話』竹書房怪談文庫 – 12名の怪談作家による病院を舞台にしたアンソロジー
  • OFFICE-SANGA 編著『病院でほんとうにあった怖い話』宝島SUGOI文庫、2012年 – 病院関係者から聞いた全30話を収録
  • Jan Harold Brunvand『Encyclopedia of Urban Legends (Updated and Expanded Edition)』 – 都市伝説研究の定番参考書

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