2001年に任天堂が発売した携帯ゲーム機「ゲームボーイアドバンス(GBA)」。
スーパーファミコンに匹敵する性能を手のひらサイズに詰め込み、数々の名作を生み出しました。
現在もNintendo Switch Onlineで一部タイトルが配信されるなど、根強い人気を誇っています。
この記事では、GBAの名作ソフトをジャンル別に25本厳選してご紹介します。
当時リアルタイムで遊んだ方も、これからGBAの名作に触れてみたい方も、ぜひ参考にしてください。
概要

ゲームボーイアドバンス(GBA)は、2001年3月21日に発売された任天堂の携帯型ゲーム機です。
32ビットCPUを搭載し、ゲームボーイカラーから大幅に性能が向上しました。
ゲームボーイやゲームボーイカラーとの後方互換性を持ち、過去のソフトもそのまま遊べるのが大きな特徴です。
2003年にはフロントライト搭載の折りたたみ式「ゲームボーイアドバンスSP」、2005年にはバックライト液晶搭載の小型モデル「ゲームボーイミクロ」も発売されました。
全世界累計で約8,151万台を販売し、据え置き機が3D化を進める中、携帯機ならではの2Dゲームの魅力を最大限に引き出したハードとして知られています。
ソフトのラインナップは非常に豊富で、RPG・アクション・シミュレーション・アドベンチャーなど幅広いジャンルの名作が揃っています。
スーパーファミコン時代の名作の移植版も多数リリースされたほか、GBAオリジナルの新規タイトルも数多く誕生しました。
RPGの名作
ポケットモンスター ルビー・サファイア / エメラルド
GBAを代表するRPGといえば、やはりポケモンシリーズは外せません。
2002年11月に発売された『ポケットモンスター ルビー・サファイア』は、ホウエン地方を舞台に新たな冒険を繰り広げる第3世代のポケモンです。
全世界で1,600万本以上を売り上げ、GBAソフトの売上トップに君臨しています。
2004年発売のマイナーチェンジ版『ポケットモンスター エメラルド』では、バトルフロンティアが追加されました。
やり込み要素が大幅に強化され、クリア後も長く遊べる作品として高い評価を受けています。
ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン
1996年に発売された初代『ポケットモンスター 赤・緑』のリメイク作品です。
2004年1月にGBAで発売され、グラフィックの一新に加えて新マップの追加や、ルビー・サファイアとの通信交換にも対応しました。
初代の思い出を美しいグラフィックで再体験できるとあって、世界累計で1,000万本以上を販売する大ヒットとなっています。
MOTHER3
糸井重里が手がけたMOTHERシリーズの第3作にして完結編です。
2006年4月に発売され、任天堂が最後にリリースしたGBA用RPGの一つでもあります。
どこか懐かしく温かみのある世界観と、ユーモアと哀しみが交錯する独自のストーリーが最大の魅力です。
のどかな村を舞台にした双子の少年の冒険は、次第に深いドラマへと発展し、プレイヤーの感情を大きく揺さぶります。
リズムに合わせてボタンを押すことでコンボが繋がるバトルシステムも斬新でした。
黄金の太陽 / 黄金の太陽 失われし時代
キャメロットが開発し、2001年と2002年に発売された2部作のオリジナルRPGです。
GBAのスペックを最大限に活かした美麗なグラフィックと、エフェクト豊かな召喚魔法の演出は当時大きな話題を呼びました。
「エナジー」と呼ばれる精霊を活用したパズル要素や戦闘システムに独自性があり、正統派ファンタジーRPGとしての完成度も非常に高い作品です。
前後編の壮大なストーリーは、通信ケーブルやパスワードで前作のデータを引き継げる仕組みも魅力的でした。
マリオ&ルイージRPG
2003年11月に発売された、マリオとルイージの兄弟コンビが主人公のアクションRPGです。
マリオがAボタン、ルイージがBボタンに対応しており、二人を同時に操作するユニークなシステムが特徴となっています。
コミカルなストーリーとテンポの良い戦闘が絶妙にマッチし、RPG初心者にも取っつきやすい作品です。
本作の好評を受けてシリーズ化され、後にニンテンドーDSや3DSでも続編が展開されました。
ファイナルファンタジータクティクスアドバンス
2003年2月にスクウェア・エニックスから発売されたシミュレーションRPGです。
不思議な本に導かれてゲームの世界「イヴァリース」に迷い込んだ少年たちの物語が展開されます。
ジョブとアビリティを組み合わせてキャラクターを育成するシステムは奥が深く、プレイスタイルの自由度が高いのが魅力です。
「ロウ」と呼ばれるバトルごとのルール制限も戦略性に一味加えており、何度でも繰り返し楽しめる作品に仕上がっています。
ファイナルファンタジーVI アドバンス
スーパーファミコンの名作RPGをGBAに移植した作品で、2006年11月に発売されました。
群像劇として描かれる重厚なストーリーと、魔法と機械が融合した独特の世界観はシリーズ屈指の完成度です。
GBA版では新たなダンジョンや魔石が追加されたほか、一部のバグ修正も施されています。
携帯機でいつでもどこでも名作RPGを楽しめるようになった意義は大きく、移植作品の中でも特に評価の高い一本です。
アクションの名作
メトロイド フュージョン / メトロイド ゼロミッション
GBAのアクションゲームを語る上で欠かせないのが、メトロイドシリーズの2作品です。
2002年発売の『メトロイド フュージョン』は、寄生生命体「X」との戦いを描く緊迫感あふれるストーリーが魅力。
ホラー要素も加わった独特の雰囲気が、シリーズの中でも異彩を放っています。
2004年発売の『メトロイド ゼロミッション』は、初代メトロイドのリメイク作品です。
グラフィックと操作性を現代的にブラッシュアップしつつ、新要素も追加されており、オリジナルを超えたと評価する声も多い傑作です。
悪魔城ドラキュラ 暁月の円舞曲
コナミが2003年5月に発売した、悪魔城ドラキュラシリーズのGBA向け第3弾です。
GBAの悪魔城シリーズでは『サークル オブ ザ ムーン』『白夜の協奏曲』も名作として知られていますが、本作はその集大成といえる完成度を誇ります。
敵の魂を吸収して能力を獲得する「タクティカルソウル」システムが秀逸で、収集要素とアクションの爽快感が見事に融合しています。
後にニンテンドーDSで続編『蒼月の十字架』も発売されました。
ロックマンゼロ シリーズ
カプコンが2002年から2005年にかけて展開した、ロックマンシリーズのスピンオフ作品です。
全4作がGBAでリリースされ、シリーズを通じて骨太なアクションと重厚なストーリーを楽しめます。
難易度は高めですが、歯ごたえのあるアクションを求めるプレイヤーから絶大な支持を集めました。
単なる勧善懲悪ではない深いテーマ性を持つ物語も、本シリーズの大きな魅力です。
星のカービィ 鏡の大迷宮
2004年4月にHAL研究所が開発した、星のカービィシリーズのGBA向けオリジナル作品です。
広大な迷宮をカービィ4人で探索する構成が特徴で、通信ケーブルを使えば最大4人での協力プレイも可能でした。
コピー能力を組み合わせてマップを攻略する探索型のゲームデザインが新鮮で、メトロイドヴァニア的な要素も感じられます。
一人でもCPUの仲間と一緒に冒険できるため、いつでも気軽に楽しめる名作です。
ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝
GBAのローンチに近い2001年8月に発売された、ワリオランドシリーズの第4作にあたるアクションゲームです。
ワリオらしい豪快なアクションはもちろん、ステージごとのギミックの多彩さが光ります。
敵の攻撃でワリオが様々な状態に変化し、それを利用してステージを攻略するパズル的な要素が面白い一作です。
GBA初期のタイトルながら、グラフィックとアニメーションのクオリティは非常に高く評価されています。
シミュレーション・SRPGの名作
ファイアーエムブレム 烈火の剣
2003年4月に発売された、ファイアーエムブレムシリーズのGBA第2作です。
海外で初めてローカライズされたFEタイトルでもあり、シリーズの世界的な人気拡大に大きく貢献しました。
チュートリアルが丁寧で、シミュレーションRPG初心者でも入りやすい設計が好評です。
3人の主人公による三部構成のストーリーは壮大で、キャラクター同士の支援会話も魅力的な要素となっています。
ファイアーエムブレム 封印の剣
2002年3月に発売された、GBA初のファイアーエムブレム作品です。
『烈火の剣』の物語上の続編にあたりますが、発売は本作の方が先でした。
手強い難易度とやり応えのあるマップ設計が特徴で、シリーズファンからの評価は特に高い作品です。
主人公ロイは後にスマッシュブラザーズシリーズにも参戦し、知名度を大きく広げました。
ファイアーエムブレム 聖魔の光石
2004年10月に発売された、GBA最後のファイアーエムブレム作品です。
独立したストーリーのため、前作までの知識がなくても楽しめます。
フリーマップでの育成やクラスチェンジの分岐など、自由度の高い育成システムが特徴です。
シリーズの中では比較的難易度が控えめで、初めてのFEにも適した一本といえるでしょう。
ファミコンウォーズ for GBA(Advance Wars)
2001年に発売された、ターン制のウォーシミュレーションゲームです。
実は海外で先に発売され、日本版は「ゲームボーイウォーズアドバンス1+2」として2004年にリリースされました。
ユニットの相性や地形効果を活かした戦略的なバトルが奥深く、対戦も非常に盛り上がります。
シンプルながら奥の深いゲームシステムは、携帯機との相性が抜群でした。
アドベンチャー・その他の名作
ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
2004年11月にカプコンのフラッグシップが開発した、ゼルダの伝説シリーズのGBAオリジナル作品です。
「エゼロ」という帽子の力でリンクが小さくなれるという斬新なギミックが、パズルや探索に活かされています。
見下ろし型2Dゼルダの完成形とも呼べるクオリティで、謎解きの面白さとアクションのバランスが絶妙です。
ダンジョンの設計は凝っており、やり込むほどに新しい発見がある一作となっています。
逆転裁判シリーズ
カプコンが2001年10月に第1作を発売した、法廷バトルアドベンチャーの傑作です。
重くなりがちな「裁判」というテーマを、笑いあり涙ありのエンターテインメントとして昇華させた革新的な作品でした。
「異議あり!」の掛け声とともに証拠を突きつけ、証人の矛盾を暴いていく爽快感は唯一無二のゲーム体験です。
GBAでは3作品が発売され、いずれも高い評価を獲得しています。
その後、ニンテンドーDSやスマートフォンなど多くのゲームプラットフォームに展開され、シリーズの人気は現在まで続いています。
バトルネットワーク ロックマンエグゼ シリーズ
GBAと同時発売のローンチタイトルとして2001年3月に第1作が登場した、ロックマンシリーズの新規タイトルです。
インターネットが発達した近未来を舞台に、主人公の少年「光熱斗」とネットナビ「ロックマン」が電脳世界の事件に立ち向かいます。
リアルタイムのバトルシステムとチップを使った戦略性の融合が画期的で、当時の子どもたちを熱狂させました。
GBAだけで6作品がナンバリングとして発売され、アニメ化もされるなど一大メディアミックスとして展開されています。
2023年にはNintendo Switch向けに『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』も発売されました。
メイド イン ワリオ
2003年3月に発売された、5秒で終わる「プチゲーム」を次々とクリアしていくミニゲーム集です。
NINTENDO 64向け開発ツール内のミニゲームが原型となっており、テンポの良さとギャグ色の強い演出が人気を博しました。
1つのプチゲームはたった数秒で終わりますが、次々と繰り出される多彩なゲームに対応し続けるスリルがクセになります。
本作の好評を受けてシリーズ化され、以降の任天堂ハードでも展開される人気フランチャイズの原点となりました。
マリオカートアドバンス
2001年7月に発売された、マリオカートシリーズの携帯機向け第1作です。
スーパーファミコン版『スーパーマリオカート』をベースにしつつ、新コースや新要素が追加されています。
通信ケーブルを使った最大4人対戦が可能で、当時の携帯ゲーム機としては画期的なマルチプレイ体験でした。
全世界で550万本以上を販売する大ヒットを記録しています。
ボクらの太陽
2003年7月にコナミから発売された、小島秀夫監督が手がけたユニークなアクションRPGです。
カートリッジに太陽光センサーが搭載されており、実際の太陽光を使ってゲーム内のヴァンパイアと戦うという革新的なシステムが特徴でした。
天気や時間帯によってゲーム展開が変化するため、毎回異なる体験ができます。
ハードウェアとソフトウェアの融合という点で、GBAならではの独創性が際立つ一本です。
リズム天国
2006年8月に任天堂が発売した、GBA最後の任天堂製ソフトです。
音楽プロデューサーのつんく♂が企画に携わっており、リズムに合わせてボタンを押すシンプルな操作で多彩なミニゲームを楽しめます。
「生えてくるひげを抜く」「空手家が的を打つ」といったユニークなテーマのゲームが次々と登場し、そのセンスの良さが高く評価されました。
文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞するなど、GBAの有終の美を飾るにふさわしい名作です。
GBA名作ソフト一覧表
| 日本語タイトル | ジャンル | 発売年 | 開発/発売元 |
|---|---|---|---|
| ポケットモンスター ルビー・サファイア | RPG | 2002年 | ゲームフリーク / 任天堂 |
| ポケットモンスター エメラルド | RPG | 2004年 | ゲームフリーク / 任天堂 |
| ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン | RPG | 2004年 | ゲームフリーク / 任天堂 |
| MOTHER3 | RPG | 2006年 | ブラウニーブラウン / 任天堂 |
| 黄金の太陽 / 失われし時代 | RPG | 2001年 / 2002年 | キャメロット / 任天堂 |
| マリオ&ルイージRPG | アクションRPG | 2003年 | アルファドリーム / 任天堂 |
| ファイナルファンタジータクティクスアドバンス | SRPG | 2003年 | スクウェア・エニックス |
| ファイナルファンタジーVI アドバンス | RPG | 2006年 | スクウェア・エニックス |
| メトロイド フュージョン | アクション | 2002年 | 任天堂 |
| メトロイド ゼロミッション | アクション | 2004年 | 任天堂 |
| 悪魔城ドラキュラ 暁月の円舞曲 | アクション | 2003年 | コナミ |
| ロックマンゼロ(シリーズ全4作) | アクション | 2002年〜2005年 | カプコン |
| 星のカービィ 鏡の大迷宮 | アクション | 2004年 | HAL研究所 / 任天堂 |
| ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝 | アクション | 2001年 | 任天堂 |
| ファイアーエムブレム 烈火の剣 | SRPG | 2003年 | インテリジェントシステムズ / 任天堂 |
| ファイアーエムブレム 封印の剣 | SRPG | 2002年 | インテリジェントシステムズ / 任天堂 |
| ファイアーエムブレム 聖魔の光石 | SRPG | 2004年 | インテリジェントシステムズ / 任天堂 |
| ファミコンウォーズ for GBA | ウォーSLG | 2004年 | インテリジェントシステムズ / 任天堂 |
| ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし | アクションアドベンチャー | 2004年 | フラッグシップ / 任天堂 |
| 逆転裁判(シリーズ3作) | アドベンチャー | 2001年〜2004年 | カプコン |
| バトルネットワーク ロックマンエグゼ(シリーズ6作) | アクションRPG | 2001年〜2005年 | カプコン |
| メイド イン ワリオ | ミニゲーム | 2003年 | 任天堂 |
| マリオカートアドバンス | レース | 2001年 | 任天堂 |
| ボクらの太陽 | アクションRPG | 2003年 | コナミ |
| リズム天国 | リズム | 2006年 | 任天堂 |
今からGBAの名作を遊ぶ方法
GBAの名作を今から遊ぶには、いくつかの方法があります。
最も手軽なのは、Nintendo Switch Online + 追加パックに加入する方法です。
加入者向けに「ゲームボーイアドバンス」アプリが配信されており、対象タイトルが遊び放題となっています。
メトロイド フュージョンやゼルダの伝説 ふしぎのぼうし、ファイアーエムブレムなど、本記事で紹介した名作も多数含まれています。
また、一部タイトルは移植版やリマスター版が他のハードで発売されています。
『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』や『悪魔城ドラキュラ アドバンスコレクション』のように、シリーズをまとめて収録した作品も登場しました。
GBAの実機で遊びたい場合は、ニンテンドーDS Liteがおすすめです。
GBAスロットを搭載しているため、GBA用ソフトをプレイでき、バックライト付きの明るい画面で快適に楽しめます。
まとめ
ゲームボーイアドバンスは、2001年の発売から20年以上が経った今でも愛され続ける名ハードです。
本記事で紹介した25本の名作は、いずれもGBAの魅力を余すところなく伝えてくれる作品ばかりです。
- RPG好きなら:ポケモンシリーズ、MOTHER3、黄金の太陽がおすすめ
- アクション好きなら:メトロイドシリーズ、悪魔城ドラキュラ、ロックマンゼロがおすすめ
- じっくり戦略を練りたいなら:ファイアーエムブレムシリーズ、FFタクティクスアドバンスがおすすめ
- 個性的な作品を楽しみたいなら:逆転裁判、メイド イン ワリオ、ボクらの太陽がおすすめ
Nintendo Switch Onlineやリマスター版を活用すれば、今からでも気軽にこれらの名作を体験できます。
携帯機ならではの手軽さと、作り手の情熱が凝縮されたGBAの世界を、ぜひ楽しんでみてください。
参考情報
関連記事
この記事で参照した情報源
公式サイト
百科事典・データベース
- Wikipedia「ゲームボーイアドバンス」 – ハードウェアの基本情報・販売台数・年表
- Wikipedia「ゲームボーイアドバンスのゲームタイトル一覧」 – 各タイトルの発売日・開発元の確認
- Wikipedia “List of best-selling Game Boy Advance video games” – 販売本数データ
ゲームメディア
- 電ファミニコゲーマー「ゲームボーイアドバンスの発売日は2001年3月21日」 – GBAの歴史と主要タイトルの概要
- ファミ通.com「ゲームボーイアドバンスが発売20周年」 – GBAハードの特徴と20周年記念記事
- 4Gamer.net「ゲームボーイアドバンスが発売20周年」 – GBAの足跡と名作の振り返り

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