タピオカティーの歴史と文化!Googleゲームで楽しむ台湾生まれの人気ドリンク

タピオカティーは、今や世界中で愛される台湾発祥のドリンクです。
本記事では、タピオカティーの誕生から日本でのブームまでの歴史と、Googleが公開したタピオカゲームについて詳しく解説します。

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タピオカティーとは

基本的な説明

タピオカティー(Bubble Tea)は、ミルクティーやお茶に大粒のタピオカパール(スターチボール)を入れた台湾発祥の飲み物です。

日本では「タピオカミルクティー」とも呼ばれ、モチモチとした食感のタピオカパールが特徴です。

台湾や中華圏では「珍珠奶茶(ヂェンヂューナイチャ)」または「波霸奶茶(ボーバーナイチャ)」と呼ばれています。

呼び方の由来

「珍珠」は中国語で「真珠(パール)」を意味し、タピオカの粒が真珠に似ていることから名付けられました。

「波霸(ボバ)」という呼び方は、1988年に台湾のある屋台店主が、大きなタピオカを当時人気だった女優のニックネーム「波霸(豊かな胸)」にたとえて呼び始めたことが由来です。

現在、台湾では大きいタピオカを「波霸(ボバ)」、小さいタピオカを「珍珠(ジェンズー)」と区別して呼んでいます。

英語圏では「Bubble Tea」や「Boba Tea」「Pearl Milk Tea」などと呼ばれています。

タピオカの原料と製造

キャッサバとは

タピオカの原料は、中南米原産の「キャッサバ(和名:芋の木)」という植物です。

キャッサバは16世紀にアフリカから世界に広まり、現在では熱帯地域で広く栽培されています。

全生産量の半分がアフリカ、残りの4分の1ずつが東南アジアと中南米で生産されています。

タピオカの作り方

タピオカは、キャッサバの根茎部分から抽出したでんぷんを原料として作られます。

このでんぷんを球状に加工し、茹でることでモチモチとした食感が生まれます。

黒いタピオカは、カラメルや黒糖で着色したものです。
本来のタピオカは白色または半透明です。

タピオカティーの誕生

1980年代の台湾

タピオカティーが誕生したのは1980年代の台湾です。

当時、台湾では喫茶店ブームが起こり、様々なフレーバーのドリンクが開発されていました。

ミルクティーやフルーツドリンクなど、数えきれないほどの種類のドリンクが登場しましたが、この時点ではまだタピオカが入った商品はありませんでした。

発祥には2つの説がある

タピオカティーの発祥については、2つの有力な説が存在します。

春水堂説(1987年)

1つ目は、台湾・台中市の喫茶店「春水堂(チュンスイタン)」が発祥という説です。

春水堂の公式サイトによると、1987年に台中四維店の店長だった林秀慧(りん・しゅうけい)氏が、店の仲間にタピオカを振る舞おうとミルクティーやレモンティーと一緒に出したところ、この組み合わせが非常に合っていたことから誕生したとされています。

創業者の劉漢介(ハンチエ・リウ)氏は、日本を訪れた際にアイスコーヒーを見てヒントを得て、冷たい甘いミルクティーを考案していました。
台湾では伝統的にお茶は温かいものとされていたため、これは革新的なアイデアでした。

その後、子どもの頃から食べていたタピオカの粒を入れて販売したのが始まりとされています。

翰林茶館説(1986年)

2つ目は、台湾・台南市の飲料店「翰林茶館(かんりんちゃかん)」のオーナー涂宗和氏が発祥という説です。

翰林茶館は、1986年に白いタピオカのおやつをお茶に入れて「真珠茶」として売り出したとしています。

その後、黒砂糖や蜂蜜を加えた黒いタピオカを考案し発売しました。

元祖論争の結末

この2店は長年にわたり「タピオカティーの元祖」を名乗り、10年間にわたる裁判で争う事態にまで発展しました。

しかし、2019年7月に台湾の裁判所が「タピオカティーは特許品ではなく誰でも作れるため、誰が元祖であるかを決める必要はない」という判決を下したことにより、論争は終息しています。

どちらの説も共通しているのは、「発祥が台湾である」ことと「1980年代に誕生している」ことです。

タピオカティーの台湾での普及

当初の反応

台湾でも最初はあまり評判が良くなかったとされています。

しかし、次第にメニューとして取り入れる店が次々と現れ、登場からわずか10年程度で台湾の国民的な飲料の一つとなりました。

台湾での定着

興味深いことに、タピオカティーが日本のテレビ番組で紹介されてから台湾で人気が出たという説もあります。

その後、持ち運びしやすいカップの発明によって歩きながらタピオカティーを飲むことができるようになり、一気に普及が進みました。

現在の台湾では、タピオカティーを毎日のように飲むことが当たり前になっており、街中には無数のタピオカティー専門店が軒を連ねています。

一本の通りに何軒ものタピオカドリンクスタンドが並ぶ光景は、台湾の日常風景となっています。

文化的な位置づけ

タピオカティーは台湾文化の重要な一部として認識されており、2004年には国会で予算案の議論の際に「全国民が毎週タピオカティーを1杯分ずつ節約すれば」という比喩が使われるほど、台湾社会に深く根付いています。

現在では「台湾の国の飲み物」と呼ばれるまでに文化として定着し、観光ガイドブックには必ず特集が組まれるほど有名になりました。

日本でのタピオカブーム

第1次ブーム(1990年代前半)

日本でタピオカが初めて注目されたのは、1990年代前半のことです。

当時はエスニック料理ブームで、特にタイ料理が人気でした。
デザートとして供される「タピオカココナッツミルク」が、ポスト・ティラミスとして浮上しました。

この時期のタピオカは小粒の白いタピオカで、ココナッツミルクの中に入れてスプーンですくって食べるデザートの一品でした。

しかし、1990年代はスイーツ戦国時代で、翌1993年は「ナタデココ」、1994年は「パンナコッタ」、1995年は「カヌレ」と、人気スイーツが毎年入れ替わり、タピオカはあっという間にその座を奪われました。

第2次ブーム(2000年代後半)

タピオカが再び脚光を浴びたのは、2008年のことです。

1990年代後半ごろから、快可立(Quickly)やEasyWayなど台湾チェーン店が日本に進出してきたことにより、タピオカティーの知名度が高まっていました。

2008年には、Quicklyなどの「タピオカティー」ブランドが福岡を筆頭に関西、東京、札幌と展開を広げました。

これを受けて、丸大食品がコンビニでタピオカミルクティーを販売し、他のメーカーも追随したことで、一気に社会的な認知が広まりました。

この時期から、黒いタピオカを使ったミルクティーが主流となりました。

第3次ブーム(2018〜2019年)

2018年から2019年にかけて、日本では空前のタピオカブームが巻き起こりました。

「タピる」という言葉が2018年のJC・JK流行語大賞コトバ部門で1位となり、SNSのハッシュタグ「#タピ活」が大流行しました。

「タピる」は「タピオカティーを飲む・飲みたい」という意味で、「タピりたい」「タピった」などの変化形も使われました。

渋谷や原宿などの若者の街では、タピオカティーを持ち歩く女子高生や女子大生の姿が日常的に見られるようになりました。

台湾旅行ブームやインスタグラムなどのSNS効果が相まって、「インスタ映え」するドリンクとしてタピオカティーが爆発的に人気を博しました。

タピオカティーの世界的な広がり

台湾移民による伝播

タピオカティーは、台湾移民によって海外に広まっていきました。

1990年代から2000年代にかけて、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどのアジア系住民が多い地域で、タピオカティーを提供する店が増えていきました。

グローバル化

2010年代以降、タピオカティーは世界中で人気を博し、ロンドン、ニューヨーク、パリなど、主要都市では必ずと言っていいほどタピオカティー専門店を見かけるようになりました。

各国で独自のアレンジが加えられ、フルーツフレーバーやチーズフォームトッピングなど、多様なバリエーションが生まれています。

絵文字の追加

タピオカティーの世界的な人気を象徴する出来事が、2020年1月29日に起こりました。

この日、Unicode(国際的な文字コード規格)により、タピオカティーの絵文字🧋が正式に追加されました。

これは、タピオカティーが単なる流行ではなく、世界的な文化的アイコンとして認められたことを意味します。

Googleタピオカゲームの誕生

絵文字誕生3周年を記念

Googleは、タピオカティー絵文字が追加された3周年を記念して、2023年1月29日にGoogle Doodleとしてタピオカゲームを公開しました。

Googleの公式説明には、「タピオカティーは世界的に人気を博し、2020年のこの日に新しい絵文字として公式に発表された」と記されています。

ゲームのデザイン

ゲームのデザインは、Sophie DiaoとCeline Youが手がけ、全ての要素が手描きで制作されました。

エンジニアリングはBrian MurrayとStephanie Guが担当しています。

ゲームの内容

プレイヤーは台湾犬(フォルモサンマウンテンドッグ)が営むタピオカティー屋台の店員となります。

雨の森の中で営業している設定で、5人のお客さんに注文通りのタピオカティーを作って提供します。

操作は画面を長押しして材料を注ぐだけというシンプルなものですが、目標ラインぴったりに停止させるには集中力が必要です。

BGMはどうぶつの森のような穏やかな音楽と雨音で、非常にリラックスできる雰囲気です。

公開地域

このGoogle Doodleは、日本、台湾、アメリカ、オーストラリアなど、タピオカティーが流行したことのある地域で表示されました。

現在はGoogleのトップページからは消えていますが、Google Doodleアーカイブからいつでも遊ぶことができます。

タピオカティーの魅力

多様なフレーバー

タピオカティーの魅力は、その多様性にあります。

ベースとなるお茶は、紅茶、緑茶、烏龍茶、ジャスミン茶など様々です。

フレーバーも、マンゴー、ストロベリー、抹茶、タロイモ、ハニーデュー、モカ、チョコレートなど、無限の組み合わせが可能です。

ミルクの有無、甘さの調整、氷の量など、カスタマイズの自由度も高く、自分好みの一杯を作れます。

モチモチ食感

タピオカパールのモチモチとした食感が、タピオカティーの最大の特徴です。

この独特な食感は「食べるドリンク」として新しい体験を提供し、多くの人を魅了しています。

ビジュアルの魅力

透明なカップに入った色とりどりのドリンクと、底に沈む黒いタピオカパールのコントラストは、視覚的にも魅力的です。

SNS映えする見た目も、タピオカティーの人気を支える要素の1つとなっています。

まとめ

タピオカティーは、1980年代に台湾で誕生した比較的新しい飲み物です。

発祥については春水堂と翰林茶館の2つの説があり、10年にわたる裁判の末、2019年に「元祖を決める必要はない」という判決が下されました。

台湾では誕生から10年程度で国民的な飲料となり、現在では「台湾の国の飲み物」として文化的に重要な位置を占めています。

日本では1990年代前半、2000年代後半、2018〜2019年の3度のブームを経験しています。

世界的にも人気が広がり、2020年1月29日にはタピオカティーの絵文字🧋が正式に追加されました。

Googleは、この絵文字誕生3周年を記念して2023年1月29日にタピオカゲームを公開し、世界中で愛されるこのドリンクを祝いました。

タピオカティーは、台湾から始まり世界中に広がった文化的なアイコンとして、これからも多くの人に愛され続けるでしょう。

参考情報

  • Wikipedia「タピオカティー」
  • Google Doodles「Celebrating Bubble Tea」公式ページ
  • nippon.com「到来!タピオカブーム(下)『台湾発』の飲料なのに、日本で台湾の影が薄い理由」(2019年7月27日)
  • ロケットニュース24「タピオカ発祥のお店はどこでしょう? 実は2店が『元祖』をめぐって争っていた!」(2019年8月16日)
  • 春水堂公式サイト
  • 食べログマガジン「きっかけはスタバ? 平成日本を席巻したタピオカブームをスイーツ専門家が考察!」(2019年4月26日)

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