Firefoxを起動するたびにMozillaクラッシュレポーターが表示されて困っていませんか?
この記事では、クラッシュレポーターが繰り返し起動する原因と、実際に効果のある解決方法を詳しく解説します。
Mozillaクラッシュレポーターとは

Mozillaクラッシュレポーターは、Firefoxが異常終了した際に自動的に表示されるダイアログです。
「Firefox had a problem and crashed」というメッセージとともに、「再起動」と「終了」の2つのボタンが表示されます。
本来は1回の異常終了につき1度だけ表示されるものですが、何らかの問題が発生すると、Firefoxを起動するたびにこのダイアログが現れる状態になってしまいます。
再起動ボタンを押してもまたクラッシュレポーターが表示される無限ループに陥ることもあります。
クラッシュレポーターが毎回起動する主な原因
Mozillaクラッシュレポーターが繰り返し表示される主な原因は以下の通りです。
破損したキャッシュファイルが最も多い原因です。
Firefoxは起動を高速化するために、特定のデータを起動キャッシュに保存していますが、このキャッシュが破損すると起動時にクラッシュを引き起こします。
問題のあるアドオンや拡張機能もクラッシュの原因になります。
特定のアドオンが最新バージョンのFirefoxに対応していない場合や、複数のアドオン間で競合が発生している場合にクラッシュが発生します。
プロファイルデータの破損も原因の一つです。
Firefoxのユーザー設定やブックマーク、履歴などを保存しているプロファイルフォルダが破損すると、起動時の問題を引き起こします。
ハードウェアアクセラレーション機能の不具合や、セキュリティソフト(特にNortonやAvira)との相性問題、古いバージョンのFirefoxを使用していることなども原因として報告されています。
解決策1:トラブルシューティングモードで起動する
まず試してほしいのが、トラブルシューティングモード(旧セーフモード)での起動です。
このモードではアドオンやテーマが一時的に無効化され、ハードウェアアクセラレーションもオフになります。
Firefoxが起動できる場合
- Firefoxのメニューボタン(≡)をクリック
- 「ヘルプ」を選択
- 「トラブルシューティングモード」をクリック
- 「再起動」ボタンをクリック
- 「開く」ボタンをクリック
Firefoxが起動できない場合
- パソコンを再起動
- デスクトップまたはタスクバーのFirefoxアイコンを「Shift」キー(Macは「option」キー)を押しながらダブルクリック
- 「トラブルシューティングモードでFirefoxを開きます」というダイアログで「開く」を選択
トラブルシューティングモードで正常に起動できた場合、問題の原因はアドオン、テーマ、またはハードウェアアクセラレーションにあることがわかります。
解決策2:キャッシュフォルダを削除する
キャッシュの破損が原因の場合、プロファイルフォルダ内の特定のキャッシュフォルダを削除することで問題が解決します。
この方法は最も効果が高く、多くのユーザーが成功している解決策です。
Windows環境での手順
- Firefoxを完全に終了する(タスクマネージャーでFirefoxのプロセスが残っていないか確認)
- エクスプローラーのアドレスバーに以下を入力してEnterキーを押す
%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles
- 「○○○.default-release」のような名前のフォルダを開く(○○○の部分はランダムな文字列)
- 以下の4つのフォルダを削除する
- cache2
- jumpListCache
- OfflineCache
- startupCache
- Firefoxを起動
この4つのフォルダはキャッシュデータのみを含んでおり、削除してもブックマークや履歴、保存されたパスワードなどの重要なデータは失われません。
削除後、Firefoxの起動時に自動的に新しいキャッシュフォルダが作成されます。
Mac環境での手順
- Firefoxを完全に終了
- Finderを開く
- メニューバーの「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択(optionキーを押しながら「ライブラリ」を選択することもできます)
- 以下のパスを入力
~/Library/Application Support/Firefox/Profiles
- プロファイルフォルダを開き、上記と同じ4つのフォルダを削除
- Firefoxを起動
解決策3:Firefoxをリフレッシュする
Firefoxのリフレッシュ機能を使うと、ブラウザを初期状態に戻しながら重要な情報を保持できます。
この方法は、プロファイルの破損が原因の場合に特に効果的です。
リフレッシュの手順
- Firefoxのメニューボタン(≡)をクリック
- 「ヘルプ」を選択
- 「トラブルシューティング情報」をクリック
- 右上の「Firefoxをリフレッシュ」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「Firefoxをリフレッシュ」をクリック
リフレッシュによって保持されるデータは以下の通りです。
- ブックマーク
- 閲覧履歴
- パスワード
- 開いているタブ
- Cookie
- フォームの自動入力情報
削除されるデータは以下の通りです。
- アドオンと拡張機能
- テーマ
- サイトごとの設定
- 検索エンジンのカスタマイズ
- ツールバーのカスタマイズ
リフレッシュ後、必要なアドオンを1つずつ再インストールして、どのアドオンが問題を引き起こしているか確認することをお勧めします。
解決策4:問題のあるアドオンを特定して削除する
トラブルシューティングモードで正常に起動できた場合、特定のアドオンが原因である可能性が高いです。
アドオンの確認手順
- トラブルシューティングモードでFirefoxを起動
- メニューボタン(≡)から「アドオンとテーマ」を選択
- 「拡張機能」タブを開く
- すべての拡張機能を無効化
- Firefoxを通常モードで再起動
- 拡張機能を1つずつ有効化して、それぞれFirefoxを再起動
- クラッシュが発生した時点で、その直前に有効化した拡張機能が原因
問題のあるアドオンを特定したら、そのアドオンを削除するか、代替のアドオンを探します。
解決策5:セキュリティソフトを一時的に無効化する
セキュリティソフト(特にNortonやAvira)がFirefoxの起動を妨げているケースが報告されています。
確認方法
- セキュリティソフトの保護機能を一時的に無効化(通常は5分から10分程度)
- Firefoxを起動
- 正常に起動できた場合、セキュリティソフトが原因
セキュリティソフトが原因の場合、以下の対処方法があります。
- セキュリティソフトの例外リストにFirefoxを追加
- セキュリティソフトを最新バージョンにアップデート
- セキュリティソフトのFirefox関連機能(ブラウザ保護、仮想ブラウジングなど)を無効化
セキュリティソフトを無効化したまま長時間使用することは避けてください。
解決策6:Firefoxをクリーンインストールする
上記の方法をすべて試しても解決しない場合、Firefoxの完全な再インストールが必要になることがあります。
クリーンインストールの手順(Windows)
- Firefoxのブックマークと重要なデータをバックアップ
- Windowsの「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」からFirefoxをアンインストール
- エクスプローラーで以下の2つのフォルダを削除(存在する場合)
- C:\Program Files\Mozilla Firefox
- C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox
- パソコンを再起動
- Mozilla公式サイトから最新版のFirefoxをダウンロード
- インストールを実行
プロファイルデータの場所
重要なデータのバックアップが必要な場合、プロファイルフォルダは以下の場所にあります。
Windows: %APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles
Mac: ~/Library/Application Support/Firefox/Profiles
Linux: ~/.mozilla/firefox
特に以下のファイルが重要です。
- places.sqlite(ブックマークと履歴)
- favicons.sqlite(サイトアイコン)
- logins.json(保存されたパスワード)
- bookmarkbackupsフォルダ(ブックマークのバックアップ)
クラッシュレポートIDの確認方法
問題が解決しない場合、Mozillaのサポートフォーラムで助けを求めることができます。
その際、クラッシュレポートIDがあると、開発チームが問題を特定しやすくなります。
クラッシュレポートIDの確認手順
- Firefoxのアドレスバーに「about:crashes」と入力してEnterキーを押す
- 送信済みのクラッシュレポート一覧が表示される
- 「bp-」で始まるレポートIDをコピー(例:bp-12345678-1234-1234-1234-123456789012)
- サポートフォーラムへの質問時にこのIDを提供
Firefoxが全く起動できない場合でも、以下の方法でクラッシュレポートIDを確認できます。
Windows: Windowsキー+Rを押し、「%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Crash Reports\submitted」と入力してOKをクリック
Mac: Finderで「~/Library/Application Support/Firefox/Crash Reports/submitted」にアクセス
Linux: ~/.mozilla/firefox/Crash Reports/submittedにアクセス
予防策:定期的なメンテナンス

クラッシュを予防するために、以下の習慣を取り入れることをお勧めします。
Firefoxは自動更新が有効になっていますが、念のため定期的に最新バージョンかどうか確認しましょう。
メニューボタン(≡)→「ヘルプ」→「Firefoxについて」で現在のバージョンと更新状況が確認できます。
アドオンの数を必要最小限に抑えることも重要です。
使っていないアドオンは無効化または削除し、必要なアドオンだけを有効にしておきましょう。
月に1回程度、手動でキャッシュをクリアすることも効果的です。
メニューボタン(≡)→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Cookieとサイトデータ」→「データを消去」から、「ウェブコンテンツのキャッシュ」のみをチェックして消去できます。
まとめ
Mozillaクラッシュレポーターが毎回起動する問題は、主にキャッシュの破損やアドオンの不具合が原因です。
多くの場合、プロファイルフォルダ内の4つのキャッシュフォルダ(cache2、jumpListCache、OfflineCache、startupCache)を削除することで解決します。
それでも解決しない場合は、トラブルシューティングモードでの起動、Firefoxのリフレッシュ、アドオンの特定と削除を順番に試してください。
最終手段として、Firefoxの完全な再インストールが必要になることもあります。
問題が解決しない場合は、クラッシュレポートIDを確認してMozillaサポートフォーラムで質問することをお勧めします。


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